2008年1月20日日曜日

上田正樹と有山淳司の「ぼちぼちいこか」(1975年)

 ちょっと、まとめて、動画見ていたので、金曜日、更新サボりました。どっと疲れて、今も、眠気をこらえて更新しとります。  雨。  ハーバーまで。ナイキのエア・モーガンというモデル、履きやすそうだったし、安かったんで、買う。    ちょっと、最近、今までフツーに履いてた靴が窮屈になってきているんであーる。  靴が縮んだのではなく、足が太ったのであーる。  足だけではない、実は、アルコールをほとんど飲まなくなって、どっと、太ったんであーる。  不思議だが本当だ。  ダイエットのため、ちょっと、アルコール、飲まなアカンような気がしている。    音楽のネタ。  上田正樹と有山淳司の「ぼちぼちいこか」(1975年)、ようやっと、手に入れる。まあ、アナログで聴きまくったアルバム、CD化されるたんびに買っとこか、まあ、エエか、と思っているうちにすぐに廃盤になり、中古屋とかでクソ高い価格をつけられていると、あれほどアナログで聴きまくったアルバムとあきらめた筈なのに、何故かクヤシくなるから不思議だ。  で、聴いとるわけだが、上田正樹の声がエエ。  
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上田正樹と有山淳司 上田正樹とSouth to South


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 一曲目の始まる前に、街頭の香具師のおっさんの口上が入っとる。これが最高なのだ。  「にいちゃんどんな時計はめてる? 時計無いんか、質屋か?」(ハハハ)「これなんぼすると思う? 八万八千?これ、今年上がっとんやで、去年まで八万八千やで、2割五分上がっとんねん、めちゃくちゃ上げとんねん。ワタシがここでウソをつくとな、とお兄ちゃんみたいにココの弱い人やったらそういうねん、ウソつけ、云うねん、ところが、な、うん、ココの賢い人は絶対そういうことは云わへんねん、なんでいうとな、ここの土地、一坪550万すんねん、土地がな、こういうとこで15年間も商売しとると、ひとことワタシがね、ウソをいうと大変やろ?どんな人とあってるかわからへんやろ、交番所(こうばんしょ)へ駆け込む・・・」  フェードインして、超名曲「大阪へ出てきてから」が始まるわけだ。  ようやっと、上の聞き写しでけたと思ったら、you Tubeに曲があった。  このアルバムはホンマ衝撃で、こてこての大阪の世界、それも、オカマやら服役中の変態おっさんとかの人たちの、どっちかと云えばコミックソングとして扱われていい(実際、「とったらあかん」は三枝がやっていた)素材をしっかりしたヴォーカルと絶妙のギターで、非常高度な音楽にしてしまったことであろう。  あと、このアルバムが示したのは、    ・アメリカのディープサウスのこてこてのブルースの世界も、大阪のコテコテさで十分対応可能。  ・東京弁ではのりにくい日本語歌詞も、大阪弁だと、ノープロブレム  ちゅう、日本の音楽が長い長い間、悩んでいたことをあっさり、解決してみせたんである。  それでも、やっぱし、当時は、ローカルで終わってしもて、9年後の「悲しい色やね」まで、ブレークしなかったのは、不幸としか云いようがない。外国の音楽の世界を日本(大阪)に移すより、大阪から東京に移すのが実はスゴい難しいことであったのであーる。アメリカのディープサウスのこてこての世界と大阪は、あっさり行ったのに、大阪と東京の 間には深くて暗い 川がある誰も渡れぬ 川なれどエンヤコラ 今夜も 舟を出すRow and Row Row and Row、ちゅうことやったわけだったわけですな。  このアルバムの9年後1983年にヒットした「悲しい色」はさしずめ、弘田三枝子の「人形の家」と、位置的に似ているんであーる(わかるかな?)。

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