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2022年12月23日金曜日

『マスウェル・ヒルビリーズ』と『この世はすべてショー・ビジネス』のスーパー・デラックス・エディション



「ロック」ってもんが、ワシらが若いところで、いうとこの、「浪曲」とかなんちゃらの老人が好むジャンルになっているのは、まあ、しゃあない。

 まあ、若いところの「ロック」ファンって、今でいうところの「アニメおたく」とかと変わらないとこがあった感じがする。女にモテようと、なんぼ自分がカッチョいいと思う音楽聴いても、ごくごく一部のかなり困った女にしか、伝わらないとこ、とか似てる。
 
 キンクスファンだったので、しかも、RCA時代のキンクスだったので、その点大丈夫。リアルタイムで、「プリザベーションACT1」の「日なたぼっこが俺の趣味」にどハマリしてたヤツにいかなる救いもない。

 ダサい(って言葉もなかった)キンクス聴く、ダサい奴。Q.E.D.
 聴く音楽でモテようという、同世代のみんなが試みた無用の努力から解放されたのは、でかかった。

「SPY×FAMILY」をビートルズとするなら、「ボッチ・ザ・ロック」がストーンズ、レッド・ツェッペリンは、「チェーンソーマン」、あと、で、オレが今季ハマった「転生したら剣でした」「アキバ冥途戦争」がキンクス・・・。

ブロンディのボックスセットは6万ぐらいしたのが、円高で4万円切り、どーしようか考えていたが、ふと、キンクスの下の『マスウェル・ヒルビリーズ』と『この世はすべてショー・ビジネス』のスーパー・デラックス・エディションが1万5千円台だったので、すかさずポチった。


マット・ラミネートとスポットグロス・カードのデラックス・ボックス:LP6枚、CD4枚、ブルーレイ、52ページブック、バンド写真プリント、Muswellマップ、缶バッジ

<6 x LP>
『Muswell Hillbillies』2014年ゲートフォールド・デラックス2LP、新発見のレイ・デイヴィスのオリジナル・マスターテープからリマスター、カラー・ヴァイナル
『Everybody’s In Show-Biz – Everybody’s A Star』2016年ゲートフォールド・デラックス3LP、オリジナル・マスターテープからのリマスタリング、カラー・ヴァイナル
『Muswell Hillbillies』&『Everybody’s InShow-Biz』レイ・デイヴィス新曲リミックス11曲入り1LP、特注新アートワーク、ヘビーウェイトブラックビニール

<4 x CD>
『Muswell Hillbillies』と『Everybody’s In Show-Biz』のオリジナル・アルバムは、ゲートフォールド・ウォレット仕様でリマスターされ、オリジナル・アートワークが施されています
レイ・デイヴィスの新曲リミックス11曲(未発表曲)、ゲートフォールド・ウォレット、特注新アートワーク付き
The Kinks 1971 US Tour Travel Montage (レイ・デイヴィスの新曲リミックスを収録。そのうちの1曲は未発表曲)

<Blu-Ray> レイ・デイヴィスの1971年のホームムービーをデジタル修復した未公開作品、レイのナレーション入り(15分)。



 もったいなくてまだ、開封していないが、たった、1万5千円ほどで、LP6枚CD4枚ブルーレイ1枚、あとバッジやらなんちゃら。

 人生に勝利した気分である。キンクスファンにキンクスのアルバムの評価を求めても、「良いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」×回数になるだけなのでおよしなさい。
 ただ、「プリザベーションACT1」と「ACT2」のスーパー・デラックス・エディションとか出ても、買うかどうかは定かではない。

2014年10月16日木曜日

平成26年10月16日

 ちゅうか、阪神タイガース、めちゃくちゃ強いやん。
 火山が噴火し、10月に台風、それもバカでかいやつ2週連続で来た年である。もう、こうなったら、日本一になって欲しいものである。

 まあ、このところ、PASSPO☆ばっか聴いている。
 根岸愛と森詩織の声に惚れてしまったし、基本的に聴く曲聴く曲エエ曲ばっか。そいで、聴いている・・のはいいのだが、何せ、最近のロックちゅうもん、まったくわからんので、たとえば、2012年の『ぱすぽ☆エアライン3部作』、「Next Flight」(エエ曲や)は「ぱすぽ☆meets LAメタル」、「夏空HANABI」(エエ曲や)は「ぱすぽ☆meets Japanese PUNK」、「WING」(エエ曲や)は「ぱすぽ☆meets German METAL」というふうになっておるんはエエが、LAメタル、German METALというのがオレには?????となんである。
 
 で、「ロックの歴史」という新書を読んだ。
 オレがキライな「ロック」の方の歴史であった。ザ・バンドやデラニー&ボニーを聴いて退屈じゃなかった人の書いた「ロックの歴史」であった。しかも、70年代前半までの「ロックの歴史」、しかも、オレより6つも年上の方の書いた「ロックの歴史」、大したもんである。

 この「ロックの歴史」読み終えて、ザ・バンドやボブ・ディランやデラニー&ボニーやデレク・アンド・ドミノスやジョージ・ハリソン三枚組聴きたくなったか、といえば、ぜんぜん、むしろ、もうこれからの人生、それらの音無しで生きていこうと決心したぐらい、で、ほとんどこの「ロックの歴史」では触れられなかったキンクスをむしょうに、聴きたくなった。やっぱ、大金持ちになってアメリカ行っていっぱいの ミュージッシャンのお友だちと一緒に、ドラッグにどっぷり浸かりながらチャラチャラロックして女房寝取られたり(ジョージ・ハリソンね)するよりも、やっぱ、そういうのは、夢見るだけにしといて、ロンドンは郊外高級住宅街マスウェルヒルに今はいるけど、生まれ育ったロンドン下町なまり(コックニーレベル)を捨てないで、ロックせなアカン(これがキンクスの名曲マスウェル・ヒルビリーズのホンマの意味だ、たぶん)。
 
 ま、オレは、この「ロックの歴史」とやらの「裏」行ったろうやんけ、と決心した。みなさんは素直にこの「ロックの歴史」に出てくるミュージッシャンを崇拝し立派な人生を歩みなさい。
 
 で、その後、スモール・フェセス聴きたくなり、そして、悪いことに、ハンブル・パイ聴きたくなった。
 
 しかし、ハンブル・パイ唯一持っているレコードが1971年のフィルモアのライブ、すぐには聴けないんで、CDでも買ったれ、とAmazon見てたら、きょうび、そのライブの完全盤、4回分のコンサートまるまるが4枚組CDで出てたんで、せっかくだから、それにして、それ聴く。
 甘かった・・・。
 4枚組ということは、「I Walk On Gilded Splinters」が4回分、きっちり入っとるということで、じっさい、入っていた。
 26分以上、もある曲である。
 高校時代、ハンブル・パイのフィルモアのライブ聴きまくっていた時も実は、一度も聴き通したことがない。長い曲がキライになった契機の曲である。
 今回も飛ばして後の曲聴いた。人間進歩なんかしない。

 もちろん、当時の熱気むんむんが伝わってくるライブで、レイ・チャールズのカヴァーの2曲(4枚組だと、ハレルヤが4回、I Don't Need No Doctorは3回となります)は、似たような演奏であってカッコ良すぎて、カッコ良すぎて、痛快まるかじり、今なお、ほれぼれしてしまう。ハンブル・パイがオリジナルにこだわらず、R&Bのカヴァーをカッコ良くロックロックした音で全力疾走でやってくれていたらなぁ、と思うわけである(注I Walk On Gilded SplintersもDR.Johnのカヴァーである)。

 あと、ついでにベスト盤みたいな、アンソロジー(Hot 'N' Nasty - The Anthology)ちゅうのも、聴いてみたら、1970年のサードアルバム(大地と海の歌)からの「Live With Me」 にハマる、ハマってハマって、もう、21回、聴いている。この程度の重さなら、オレでもなんとかなるんだけど・・・。

 まあ、けっきょく、LAメタル、German METALもわからんかった。けど、ロックちゅうたら、ぐだぐだの歴史読んだりするよりも、ブログでぐだぐだ書くよりも、下の動画が すべて(しもた、今日書いた内容、小分けにしたら、5回分ぐらいになったような気がする、詰め込んでわかりにくいだけ)。
 
ぱすぽ☆ - Pock Star ×3 Live





ロックの歴史-講談社現代新書-中山-康樹




Performance-Rockin-Filmore-Humble-Pie





Hot 'N' Nasty - The Anthologyディフィニティヴ・コレクション-ハンブル・パイ

2013年6月21日金曜日

シャイニングスタア

 雨。豪雨の予報が、この2,3日、ずっと、しとしと雨。
 気温が下がり、疲れがどっと出て寝まくる。夏バテの疲れ、ちゅうやつであろうが、まだ、6月21日。わけがわからん。

 アース、ウィンドアンドファイアー聴きたくなる。
 まあ、オレがアース、ウィンドアンドファイアー聴きたくなる、ぐらい、天候がスゴいちゅうことである。なにせ、大地、風そして火だもんな。わけのわからん。

 10年ほど前買ったベスト盤であるが、「シャイニングスタア」にハマる。終わり寸前、演奏が止まって、ヴォーカルだけで「Shining star, for you to see What you like can truly be」でバシッと終わるとこがカッチョいい。

 しかし、ベスト盤の哀しさ、「シャイニングスタア」聴いたこの後に「ファンタジー」続けよる。

 アルバムだと、カッコ良く終わった、この後に、次の「That's The Way Of The World」の穏やかな曲に「うっとり」するというのが、パターンだったんで、異和感(違和感じゃないよ、「シャイニングスタア」と「ファンタジー」の組み合わせの異和)を感じ、どないしても、「That's The Way Of The World」聴きたくなる。

 ちゅうので、この曲のタイトルと同じアルバム買おうとしたが、英CBSが出しているオリジナルアルバム5枚セットの方にした。オレが唯一持っているアース、ウィンドアンドファイアーのオリジナルCD、「Gratitude」がかぶるがまあ、安いし、他のどのアルバム買っていいのか、わからん、アース、ウィンドアンドファイアーにわかファンの悲しいところ、しゃあない。

 まあ、アマゾンのユーザーレビューに、「最新リマスターじゃない」とかあるが、まあ、気にしない。

 ちゅうので、ぶっ通しで聴いていたら、全部同じような曲のような気がしてきた。
 そしたら、雨があがり、予報では、明日は快晴。



2012年9月12日水曜日

ダミ声ロックンロールよ、永遠に

 この夏、オーバーヒートさせてもたクルマ、修理代、34万との見積り、来年早々、10年目の車検を迎えることもあり、廃車することにした。涙目。粘りながらゴマカしゴマカし乗ろうと思っていたのだが。

なんか、わけのわからんうちにフェイスブックなんぞやったため、プロ野球ネタ、そっちで、記事に、「いいね」ボタン押したら、なんか満足してしまうようになって(注;もちろん、東京ヤクルトスワローズが勝った時だけだが)、こっちのブログの方がおろそかになる。まあ、数年前ミクシーやった瞬間、やはり、ブログがどうでもよくなったこともあり、つくづく、オレは。ネット的な並行作業というのには、向いていない。まあ、ファイスブック、「いいね」ボタンしかないのは、困る。東京ヤクルトスワローズが負けた時の、「アカンね」「惜しかったね」「ヤバいね」等ボタンがまず、欲しい。あと、具志堅用高氏じゃないが「ちょっとね」、「イマイチね」が欲しい。あと、「金本さん、せっかく引退表明したのに、長打性のあたり、ミラクルプレイでとってしもうて、ゴメンね」が今日、つくづく、欲しかった。

音楽ネタ。

Complete

ザ・スミス(ザ・スミズかもしれん)の8枚組、コンプレート・ボックスちゅうの、つい、ノリで買ってしもうて(4,300円だった)、このところ、流している。リアルタイムでは聴いたことない。ちょうど、当時はもう、パンク・ニュー・ウェイブにすらオレは飽きて、ズボズボっと底なしのジャマイカの音楽に、頭のてっぺんから急降下するように、ツッコミ始めてた頃である。だから、名前もしらんかった。POP GROUPやらの、ラフ・トレードからレコード出してたから、知っててもいい筈なのだが。


まあ、1982年、マンチェスターで結成とあるから、それこそ、ジョイ・ディヴィジョンのイアン・カーティス死後、ニュー・オーダーやら「24ハッピーアワーピープル」の喧騒が終わったあたりなのか。このあたり、カラミはあるのか、無いのか?・・・まあ、どうでもいいことだけど。


辛気臭い、あんましヤル気が見えないヴォーカル、あんまし、展開のない楽曲、刺激的な音が意図的にか排除されているような気がする。なんか、70年代の、シラケた世代の、我が国のフォークソングみたいだ。ニュー・サディスティック・ピンクとか、ディラン2とか。


こういうこというと、ファンの方、マニアの方(アイドリング!!!の話題を書くようになって、非常にこうした方々に神経使うようになってもた)には申し訳ないのだが、なんか、全部おんなじに聴こえてしまう。一曲一曲歌詞を理解し、何度も繰り返し聴き、その背景を理解し、の、感想じゃないので、申し訳ない。ただ、逆にだからこそ、この8枚組、流して、ぶっ続けに聴いても、ある程度まで、聴ける。



そいで、ここからが本題である。

スミス流して聴いて、モリッシーのともすれば脱力なヴォーカルに飽きたとき、ダミ声のヴォーカルのロックンロールが無性に聴きたくなった。魚屋八百屋浪曲浪花節ばりのダミ声ヴォーカル。もう、グイグイ来て欲しいわけだ。

そいで、ドクター・フィールグッドの「ノ・モド・ヤ・クモ」聴いたら、ハマったハマった。ダミ声のダミ声のための曲だ。




スミスではついぞやしなかった一曲、永遠リピート状態にして、聴いた。イカす、カッコええ!シビれる!




Ua Years

A Case of the Shakes


ご存知のように、ドクター・フィールグッドちゅうと何故か今は初代ギタリストが、ウィルコ・ジョンソン、ウィルコ・ジョンソンちゅうて、神格化されているが、オレが大好きなのは、ヴォーカルのリー・ブリロー、このダミ声。ホンマ、シビれる。ちなみに上のアルバムのギターはウィルコ後のジッピー・メイヨ。


まあ、オレのダミ声好きは、レゲエ聴くようになって、アグリーマンやアドミラル・ベイリーやメジャー・ウォリーズ等のそうそうたるダミ声DJに引き継がれるわけであるが、ロックだと、今、さっと思い浮かべることができるのは、アルコールとドラッグとあと放蕩によりヤサグレた、マリアンヌ・フェイスフルぐらいなもの。エリック・バードンやヴァン・モリソンはサビで使うけど、ちょっと違うし、うーん、ダミ声のカッコええヴォーカル誰なんだろう?

2012年2月15日水曜日

Big town 2061

英Amazonから、パリス(Wikipedia)の「Big town 2061」届く。
昨年の12月12日に注文したヤツが今届いた。3ヶ月かかっているが、そいでも、10ポンド(プラス郵送料)ほどで手に入ったのだ。
ずーーーーっと国内では入手不能状態で、諦めて、アナログ聴いていたのだが、こいで、iTunesに放り込めいつでも、聴ける。
このアルバムでは、涙がでそうなぐらいカッコ良すぎるイントロを持つ、Big town 2061やHeart Of Stoneが人気でオレも大好きだが、Slave Traderの洒落た感じも、大好きである。






2012年1月29日日曜日

マーク・ボランを見放すほど、「大人」2012/01/29

さて、いつの間にか始まった「70年代ロックを聴く」シリーズであるが、今回はT.rex。T.レックスについては、あれやこれや、長々書きたいので、だらだら書くんで、ガマンしてくださいな。


ワシら貧乏中学生がひいひい言いながら、ビートルズのレコード買うか、カーペンターズのレコード買うか(それとも、映画の友買うか)悩んでいた頃、既に、T.レックスは全盛を迎えており、それが証拠に、サコという友人はビートルズ聴かんと、T.レックスばっか聴いておったものじゃよ。うほほほ。

サコの家行って、親の留守なことをいいこととして、デカイ音量で聴く、T.rexはカッチョ良かった。
不思議なことに、「おおっ!スゴいやんけ」と思い、必死のお願いをして、借りて家で聴くと、途端に、チンケな感じがして、アカンかった。ステレオの種類が違うのか、聴く音量が違うのか、オレの家庭環境がハイブロウ過ぎたのか、今となってはわからん。

ともかく、サコの家で聴くT.レックスは最高だった!

イギリスでの全部のシングル盤売り上げの6枚のうち一枚はT.レックスと云われた時代である。

ある日、学校の帰り、サコの家に寄ると、新しいT.レックスのアルバムがあった。青い目がギラギラするマーク・ボランの顔がジャケットだった。
聴かせてくれ、ちゅうと、サコの顔が曇った感じがした。そいでも、聴かせろ聴かせろと強引に聴くと、嫌な嫌な空気が流れた。(今確認すると、それは「SoundPit」という曲だった)





村の鎮守のカミサマ風のどう考えてもカッチョ悪い、古臭い美空ひばり主演の映画に出てきそうなイントロで、正直、もうどうしようもなくカッコ悪く思えたもんである。
サコを見ると、いつもは、「おそれおおくもかしこくも、T.Rex聴かしたるんじゃ、下郎」という風情なのが、もじもじ、オレの顔色伺うような素振りである。

「・・・なんか、日本来て、仮面ライダー観て作ったらしいわ」
「(昭和天皇陛下風に)あ、そう」

人生、「・・・・」で会話することはあんましないものだが、その時は、「ズィング・アローと朝焼けの仮面ライダー」のA面聴き終わるまで続いた。


マーク・ボラン凋落の原因について、今も、あれやこれや、云われているが、オレははっきり、この1974年の「ズィング・アローと朝焼けの仮面ライダー」の「SoundPit」のどうしようもないイントロと断言できる(当時はそう思ったのだが、今聴くとめっちゃイイ!)。

マーク・ボランともあろう人が日本来て、「仮面ライダー」ごときに感心してたら、困るのである。もう、ワシらの間ではとっくにとっくに、「仮面ライダー」は時代遅れになっとるのだ。小学生じゃあるまいし。せめて、森で魔法使いに会うレベルじゃないと。

恐竜の中で一番のティラノサウルス・レックスでT.Rexである。60年代ビートルズにとってグルーはインド人でよかったが、マーク・ボランになると、メタルなグルーじゃないとアカンわけで、好きになった相手はメインマン(男ですな)、そもそも、歌詞は英語なのでわけわからんのは、アホな中学生故しゃあないが、訳詞見ても、さっぱりワケがわからんので見ないでひたすら、聴く。T.レックスともあろうものが、よりによって「仮面ライダー」とは何事か、なのである。


若いころ、モッズが流行ればモッズの頂点になり、森で魔法使い会い弟子になり(実際は魔女と同棲してたそうである)、ヒッピーが流行る前から、ヒッピーで、デヴィッド・ボウイとはオカマ友だち(事実かどうかわからん)で、リンゴ・スターやエルトン・ジョンを子分のように扱うマーク・ボランが、日本来て「仮面ライダー」では、困るのである。
そして、カッコいいイントロ命のT.rexともあろうものが、よりによって「Sound Pit」のような美空ひばり主演の映画に出てきそうなイントロの曲作ってもろたら、ミュージック・ライフと東芝EMIのLPについてきたライナーがソースとは云え、ワシらの中で築き上げてきた「マーク・ボラン」のイメージが、足元から崩れていってしまう、ちゅうもんである。

まあ、ちゅうことで、当時のワシら・・というと、オレまで含まれるので、サコなどの日本のT.rex好きな中学生たちは、以降、T.Rexを見放した。多分、イギリスのガキ共(映画「ボーン・トゥ・ブギー」見ると、T.rexのファンちゅうたら、ほっぺがまだ赤いガキばっか)もそうだったのだろう。いや、そうだったに違いない。

以降、マーク・ボランは絵に描いたように落ち目になり、ワシらロック好きなガキは、芸術家気取りのジミー・ペイジやキース・エマーソンやピート・タウンゼントといったタックスヘイブンに住民票移している連中が、年に一度、もったいぶって作る、長い長い曲が数曲入っただけのアルバムを買わされ、期末テストの時とおんなじ顔して、辞書の代わりに、歌詞カードとライナー首っ引きで、「ロック」を聴くことになるのである。

オレは60年代ロックに走り、サコはギターをやり始めた。
以降、サコの家行っても、一緒にレコードを聴くということが無くなった。
この1974年の「ズィング・アローと朝焼けの仮面ライダー」の「SoundPit」のイントロはこのよう影響を与えたのである。


T.rexの突然の人気失墜は、巷間で云われているように、アメリカ進出に失敗したことでも、マーク・ボランが太ったことでもない。
この1974年の「ズィング・アローと朝焼けの仮面ライダー」の「SoundPit」のイントロに・・・・いや、違う。

そうだ、その時、ワシらはもう、「中学生」ではなかった。
「ズィング・アローと朝焼けの仮面ライダー」をサコの家で聴いた時、もう、「高校生」になっていた。

そう。もう、「ガキ」じゃなかったのだ、マーク・ボランをバカにできるほど、「大人」、になってしまっていたのだ。
もうウンザリするほど長いこと長いこと、死ぬまで、続く「大人」に・・・・。




(駐 オレはバラで買わず、下の5枚組を33ドル2400円ほどで米Amazonから買った}

Marc Bolan & T. Rex" (Marc Bolan & T. Rex)

2012年1月27日金曜日

「ストーンズを嫌いな奴は信じない。世界中の誰だって。」(加藤和彦)

ここのブログ、ステマやから、気をつけるように・・。ホメてあるから云うて、おんなじことしたら、アカン。だって、ステマだもん。しかし、ステマって何?

最近は、「廻る寿司」に開眼した。
あの手の店のキライなところは、たらふく喰ったと思っても1時間も経てば、ネタが小さくてすぐ消化してしまうから、再び「旨い寿司食いてぇ!」となるのである。
しかし、ある日、どうしても、他に店が無く、しゃあないから、入ったら、そこで、「開眼」してしまった。かけうどん、130円だったのだ!!!

その日以来、「廻る寿司」には、「ウドン」を喰いに行くと思っている、ちゅうか、最も安いウドン屋を見つけた感が強い。某店では、平日はかけうどん。130円で、恐るべきことに、どこの立ち食いそば屋より安いのだ。もちろん、店によって違うが、それでも、230円とかである。
しかも、2杯目、おかわりしても、パネルに注文、極めて自然にくるくる回ってくる。
うどん、たらふく喰って、そいでも、腹が減ってたら、おかずとして、寿司を食えばいいのである。それこそ、立ち食いそば屋風に。
吉野家には、紅しょうがを喰いに行くつもりで行って、紅生姜の「薬味」として、牛丼を喰うというパターンに似ている。

ちゅうことで、今日は「寿司」を喰いたかったから、久々に、垂水の「増田屋」行って、寿司を喰った。ネタだけで口の中でいっぱい、ちゅうのが、至福。


ロックのアルバムの感想文。もっともらしいこと書こうとしても、書けへんので、感想だらだら垂れ流すことにする。

ローリング・ストーンズ「女たち」、ザ・フー「四重人格」聴く。英Amazonで各10ポンド強、送料込みで25ポンドほど。




共に、CD二枚組の「デラックス・エディション」。両方共、もっと高い「スーパー・デラックス・エディション」が出ている、こういう売り方、今のロックの流行りみたい。フツーに出して、次にリマスター盤が3年おきぐらいに出て、そのうち、DVDオーディオ盤、SACD盤が出て、さすがに、こういう未発表曲が入ったデラックス・エディション出て、これで、終わりかな、と思うと、モノラール盤が出て(無かった筈のマスターテープが発見されたりする)、アナログ盤に近いリミックス盤が出る。トドメに全アルバム集めたボックスだ。そいで、それら全部集めたところで、ミック・ジャガーやピート・タウンゼントと握手一つできるわけじゃなし、握手券入ってたところで、ミック・ジャガーやキース・リチャーズやピート・タウンゼントやロジャー・ダルトリーも、男の上、しかも、単なる老人である。そういう意味では、秋元某なんか良心的である。まさに、グレート・ロックンロール・スウィンドル!

「四重人格」は昨年アナログ引っ張り出してゴンゴンに聴いた(ちゅうても、曲がムダに長いんで、おいしいとこだけ、聴くというアナログならではの聴き方)んで、久々にALBUM通しで聴いた。
わりとスカッとしたが、やはり、一曲が長すぎ、短いバージョン作ったら、愛聴盤にしてもええ。

あと、オレが最初に聴いたのは、高校時代で、当時好きだったキンクスがらみで、初期のいくつかの曲が好きになり、そいで出たばかりの「四重人格」を手に入れてみた。映画「さらば青春の光」観る前なので、「とっかかり」を探すのが、苦労した思い出がある。当時は、ザ・フーはビーチボーイズと並んで「どないしても、日本では売れない」グループだったので、ロック好きの友人に貸してもたいてい翌日返ってきて、「難解やなあ」で終ってしまった。ヘタしたら、「プログレ」と思ってたかもしれん。

当時、モッズなんか、知りもしない。福田一郎氏のライナーと物語を和訳したヤツと例の写真集と首っ引きで、聴いたのだが、やっぱし「曲、長すぎるわ」という感想に終わった。
80年代初頭、映画「さらば青春の光」観て、ようやっと、「あーこーゆーことだったんだ」と思った。スティング目当てに観に行ったのだが。

ローリング・ストーンズの「女たち」、めっちゃ、疲れる。なんでか知らんが、昔からオレはミック・ジャガーの声が苦手で、イントロのカッコ良さに惹かれるものの、ヴォーカル入ると、途端に冷めてしまう。サティスファクションや19回目の神経衰弱やジャンピング・ジャック・フラッシュですらそうである。
かろうじて、女性コーラスの入った「ギミーシェルター」「悪魔を憐れむ歌」や、この「女たち」や「エモーショナル・レスキュー」あたりが、かろうじて、受け付ける、というアリサマだ。あ、「ダンディライオン」とかも好きだ。しかし、なんで、ミック・ジャガーみたいなヤツをヴォーカルにしているのだろう???不思議である。

「女たち」デラックス・エディション、未発表曲として、クローディーヌ・ロンジェのことを歌った「クローディーヌ」やらが入っているが・・・・。今のオレはストーンズから2000光年の彼方におることを確認した。

ジャケットはフツーの印刷だったが、アナログはフィジカル・グラフティみたいに、イロイロ遊べるジャケットだったような気がするが。今のオレはストーンズから2000光年の彼方におるもんで。


「ストーンズを嫌いな奴は信じない。世界中の誰だって。」(加藤和彦)

2011年12月27日火曜日

I slide

小泉瑠美あらため長谷川瑠美。めちゃくちゃ嬉しい、いや興奮する、いやいや、素直に喜んどきたい。2012年に興味がわいてきた。
ところで、大王製紙さん、あと100億、使途不明金作るつもりないだろうか?、100億あれば、ぎりぎりハリウッドで彼女主演の映画作れるのだが・・映画がヒットしたら1000億単位で儲かるのだが・・・とアホな妄想をつい抱く今日この頃。

ようやっと、フジテレビのオンデマンド、アイドリング!!!のやつ、申し込む。7号谷澤恵里香、8号フォンチーの卒業ライブ(CS放送後、フォンチーと三宅ひとみの二人のオリジナル・ギザギザアイドリングで、「Na・Ga・Ra」やったらしい)を観たいが故なのだが、オンデマンドにのせてくれるか、どうか、ようワカラン。

年末。寒くなってきたと思ったら、気温もさることながら、心も寒い。なんでか、とよくよく考えてみると、11月末に市民税と県民税を納入したことに気がついた。まあ、金がない。

ほそぼそと納税のため貯めてきたお金を、一気に納税した後というのは(何億も納税したかという誤解を与えるとアカンので、ちなみに。何万円単位です)、何も難しい本を読まんでも、鴨長明に匹敵する虚脱感から始まり、太宰治に匹敵する空白感、カフカに匹敵する不条理感を経て、やがてはカミュの虚無へと成長する過程が実感できる、人生でも貴重な期間であるが、今年は、家の前の市道のバリアフリー化の大工事、終わりに近づき、舗石も新品、桜も若木を植えてもらい、車道も、舗装したて、という状態で、家の近所、キレイになって、快適である。で、「・・・今年納めた税金の元は取れたんではないだろうか?」があり、毎年のように、やがて、「虚無」から「ニヒリズム」へと成長し、政治全般への罵り、呪い等の意識が湧いて来なかった。
大阪とは云え、橋下市長誕生したことだし。特定の団体に属した「市民」や「労働者」のためだけに、フツーの人が納める税金がじゃかすか使われる状態は、どんどん改善されるようになっていくだろう(ほんま、納税した後の気分ちゅうたら、一万円札にGPSつけて、どこをどう使われるか、追跡したい気分なのだ)。

さて、昭和歌謡を聴いて音楽感想文を書くというのが、このブログのテーマなのだが、デヴィッド・ボウイ、アリス・クーパーと来たところで、「毛唐の昭和歌謡」訳して「グラム・ロック」がらみで、T.Rex聴いているのだが、ナックルやひん曲がったカーブやら魔球ばっか投げ込んでくるんで困る。全部のアルバム聴いたろ、と思ってたが、「スライダー(曲の方)」で止まってしまう。歌詞見てもあいかわらずなんのこと言うているか、さっぱりわからんのだが、「悲しい時は、スライドしたるねん」(And when I'm sad I slide )ちゅうとこ、なんとなく、わかったようになって、オレも「I Slide」したくなってしまうから、マーク・ボランちゅうのは!!(しかし、I Slideって実際どういう意味なのだろう)

2011年12月8日木曜日

アリス・クーパーを聴いたりして・・


エイティーン(紙ジャケットSHM-CD&2011年リマスター)



キラー(紙ジャケットSHM-CD&2011年リマスター)



スクールズ・アウト(紙ジャケットSHM-CD&2011年リマスター)


ビリオン・ダラー・ベイビーズ(紙ジャケットSHM-CD&2011年リマスター)



マッスル・オブ・ラヴ(愛の筋肉)(紙ジャケットSHM-CD&2011年リマスター)
 

アリス・クーパー、アマゾンで検索したら、上の紙ジャケット仕様が出てきたが、どれも、3000円以上する。うーん、日本の小中学生には手が出ないんとちゃうか。
ちゅうことで、今、アリス・クーパー、聴いている(オレのは全部1000円以下の輸入CD)が、ほんま、スカっとしますわ。お前の感性がおかしい、と言われればそれまでだが、なんの先入観無しで聴いて、心底スカっとできる「ロック」が実は、ホンマに少ないのですよ。

今、Love It To Death(エイティーン)、Killer、School's Outと手持ちの3枚のアルバムから、聴いているのだが、アリス・クーパーのエエトコは、必ず、スカっとできる、「フツーのロック」が入っているところである。単純明快。音量上げれば、すこぶる気持ちええ。もちろん、ややこしそうな曲もあるが、他のアーティストと異なり、そんな曲飛ばして、おいしいとこ取りしても、なんら、罪悪感を持たないでいい。これがT.Rexやデヴィッド・ボウイだとそうはいかない。後を引く。

アリス・クーパーの上のアルバムには、ホンマ、「フツーのロック」が必ず、入っとる。70年代初頭、ほんま、「フツーのロック」聴きたくて苦労したもんなのだ。上の5枚は、その71〜74年に発表されたもの。リアルタイムん時は、オドロオドロしいイメージにビビって、手を出せなかったが、後年聴いて、「フツーのロック」ぶりに地団駄踏んで悔しがったものである。

単純に「I'm Eigteen」(エイティーン)、「School’s Out」(スクールズアウト)、「Under My Wheels」「Yeah, Yeah, Yeah」「Be My Lover」(これら3曲はキラー)とか。今日は集中的に聴いている。あらためて、ほんま、歌詞もティーンエイジャー向けに徹しており、というか、「中学生」そのものであり、何故か、ホッとする。

そいで、「Be My Lover」のギターのイントロ、小泉瑠美のアイドリング!!!加入前いた「No Kiss」の「BIRTHDAY KISS」のイントロとそっくりということを確認した。「BIRTHDAY KISS」のイントロ、どっかで聴いたことあると思ってたんだ。で、突然今頃、あらためて「ロック」聴きたくなったのは、アイドリング!!!ばっか聴いていた影響じゃないか、と気がつく。

アリス・クーパー、Youtubeで検索したら、さっそく、大蛇を首に巻いた動画が出てきて、なぜか、すごく安心した。偉大なアメリカの永遠の「中坊」、アリス・クーパー。


2011年11月8日火曜日

スパークスの「No.1 In Heaven」The Number One Song In Heaven



プロ野球から手が離れたので、ようやっと、本来の昭和歌謡ブログに戻れる。
つーか、嗚呼、なんということでしょう、最近は、ちょっと、歌謡曲聴いていない。
否、最近は音楽そのもの、東京音頭以外本気で聴いてない。
リハビリがてら、ちょっと聴きたい音楽、手持ちの中から、聴いていこうと思う。
感想も、素っ気なく。


1. Tryouts For The Human Race
2. Academy Award Performance
3. La Dolce Vita
4. Beat The Clock
5. My Other Voice
6. The Number One Song In Heaven

1979年、パンクからニューウェーブへ移行しつつあった時、老舗の兄弟バンド、スパークスがドナ・サマーの世界一スケベな歌「I Feel Love」をプロデュースしたGiorgio" Moroderを迎えて作ったアルバム。  

他の曲はどうであれ、やっぱ、6曲目の「The Number One Song In Heaven」にトドメを刺す。オレは、その前の5曲目「My Other Voice」で盛り上げといてから、というより、気持ちを焦らしに焦らしといてから、「The Number One Song In Heaven」へ入り、また、導入部のコーラスで、さらに焦らしといて、規則正しいドコドコドコで気持ちがどんどん盛り上がり、ついに、ラッセルのヴォーカルが始まると、「弾けて」しまう。以降は、まさに「天使の声」の領域へ突入したラッセルの甲高い声と規則正しいリズム頼りにシンセの作る神々しい音の中をまさに「天使」のように飛び交うことができ、気持ちがエエワケだ(すみません、ワケのわからんこと書いているが、久しぶりなんで。ちなみにオレは先祖代々仏教徒ですわ)。

最近もスパークス活動しているみたいで、2004年のもあった。

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