2007年10月28日日曜日

roll over the Beatles

 

故黒沢進氏著「日本GS紀GS編コンプリート」この前、一挙に読んだ。


  オレの場合は、今みたいにある程度、GSもん、聴いてから、読む方が正解であった。
  1964年3月上旬(この速さ!)の「東京ビートルズ」結成、から始まるわけなのだが、もう、最初の一ページ目で、ガーンである。

 「以下は、このCDを聴いたファンからの感想で、自分が最も感動したものである」 として、 

  「ビートルズが日本に紹介された当初、彼らの音楽は雑音としてうけとめられた。その反映である東京ビートルズも当然ながら雑音と云われた。あれから30年、もはや、ビートルズは単なるニューミュージックにしか聞こえないが、東京ビートルズの方はあいかわらず雑音のままである。  どちらが偉大であるか、云うまでもないだろう」(日本ロック紀GS編 コンプリートより引用) 

   そうか・・・!  そうであったのか!!  
 と、いたく納得したものである。 

  オレも不思議に思っていたわけなのである。東京ビートルズ以降、かなり沢山のグループやシンガーが、日本語版ビートルズカヴァーを出しているが、そのどれもが、聴いていて、「エエなあ」(但し70年代初頭まで)なんだが、いざ、オリジナル聴いてみよか、とビートルズのビートルズナンバー聴いても、ピンとこず、なんか、退屈なだけだったんであーる。

   そこんとこ、オレなりにつきつめて考えて、ここで書いたら、オレの場合、多分ビートルズの単なる悪口にしかならず、全世界に億単位でおるビートルズファン、特に、その恐ろしさは、敵に回すと阪神ファンの比ではない(例 http://ja.wikipedia.org/wiki/ビートルズ論争)、で、書かんかった。  

 そうか、「単なるニューミュージック」にきこえていたのか。納得納得大納得、であーる。
  オレも勇気を振り絞って、正直なとこ書こう。 
 イギリスの室蘭みたいな港町出身でドイツくんだりまでどさまわりしていた田舎者臭いビートルズなんかより、花のお江戸の「東京ビートルズ」の方が、ずっとエエぞ!  



 これは4曲しか入っていないが、実はソノシート音源を集めた「 the sound of 1965」というCDも出ていたそうだが、今は廃盤みたい。

  まあ、いろんなコンピレーションがあるが、25曲とたっぷり入っているんで、次の二つ。荒削りながらも勢いの良さ60年代のものが多い前者と、もう、ビートルズが何者かわかってしまい、カヴァーとしての完成度が増した70年代80年代が多い後者。 





「らんちき騒ぎのダンスパーティだ
   羽目を外して踊ろうよ、
 夜の明けるまで」
(「ツイスト・アンド・シャウト」漣健児訳詞)。  

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