いつもより、早く、プールに行く。西代の県立のプールだ。ちょっと混んでいた。
がんがん泳ぐ。がんがん、というても、ちょっと泳いでは、プールサイド付近で休んで、また泳ぐという感じ。
挨拶する程度であるが、今日は、久々な方とお会いして、うれしい。この方に、横泳ぎを教わったことがある。クロールや平泳ぎとかいった、いわゆる競技用泳法で泳ぐものと思ってたオレにとっては、新鮮で、(あー、好き勝手な型で自由に泳いでいいんだ)と思ったことがある。意識改革である。
プールでの知り合い(とまではいかないけど・・)は、みなさん、オレより、10歳は年上である。それ以上の方もおられる。おそらく、西代のプールで最年長の方もおられるが、この方は、休館日以外、プールに絶対に来ている。そこまではいかないが、週の何日かは必ず来ている方々がおられ、ちょっとした会話を交わす程度になれた。
好きなのは、みなさん、自分のペースをお持ちになっていることである。オレみたいな若造は、ちょっと、コースに人が多ければ、ペースを崩し、寒ければ、ペースを崩し、ジャグジーがあれば(西代のプールにはないが)、ペースを狂わせ、であるが、ほんとう、自分にあった泳ぎ方で、ペースを守りながら泳いで、おられる。スピードを上げるために、或いは筋力をつけるため、がんがん力任せに泳ぐ、という高校生、或いは水泳教室出身の方々とはちがい、その方々の泳ぎは、確かに「正しい泳法」とは云えないかもしれんが、一番、ご自分のからだにあった泳ぎ方なので、泳ぎが美しい。正しい泳法とは決して云えないかもしれないし、もちろん、速くはない、けど、姿勢が良く、無駄な力もなく、それでも、しっかりと。
それに、こうした方々は、当然、プールが大好きである。泳ぐのが大好きなのである。だから、こういう人たち、オレも大好き。
プールに行き始めた頃、やたら、水泳のあれやこれやを、本読んだり、Youtubeみたり、したが、ほとんどが、全部、競技用、北島康介みたいな泳ぎ方を、理想として、それに近づける、というものばかりだった。オリンピック出るわけじゃなく、なんで?と疑問に思ってた。それに、オレの筋力では、無理な部分が多かった。続かなかった。
実は、今の泳ぎ方、一番、参考になったのは、こうしたオレより10歳以上年上で、ほぼ毎日来ている方々の泳ぎ方なんである。ちょっとずつ、パクっている。パクっている、つまり、これを本当の意味での「リスペクト」というのです。北島康介は尊敬しかできん。