2016年3月18日金曜日

3月18日

 ヘタリア、オレも読もうっと。

 雨。
 改築中の家が完成に近づいたのはいいが、打ち合わせが疲れる。
 打ち合わせと云っても、たくさんのカタログを見ながら、あれそれを決めていくだけ。・・だけなんだが、情報過多で、わけわかんなくなってくるわけで。しかも、なんか、このところ、金銭感覚がおかしくなり、実際、今回、選んでいて気がついたが、トイレの便器はMacPROの価格帯と同じ、LED照明は、iPad Air2の価格帯とほぼ一緒、台所やバスルームなんか行こうもんなら、もう、油断すれば、ベンツやBMWの世界である(もちろん、安い安いやつにしました)。おそろしいことである。エアコン関連もおそろしい。
 同世代のみんなは、オレがジャマイカの音楽や昭和歌謡やゴーゴー喫茶のミニスカにかまけている時、こういう修羅の場を経験していたんだろうなあ、と思う。

 この前、映画監督村川透の評伝読み、松田優作主演の遊戯三部作見なおそう、とか殊勝な優等生みたいなこと書いてた。でも、実際見ようと、アマゾンプライムでちょっと見始めて、あっと驚いたが、松田優作とかなると、古臭くて、とても見ちゃいられないのである。もっというと、懐かしすぎるのである。もちろん、映画そのもの、つまり、松田優作並びに出演者及び監督の村川透スタッフが「古くさい」のではない、あくまでも、オレの個人的なアレである。観てて、当時のオレはあーでこーであーなってこーなってが、ぼこぼこ湧いてくる。人間、過去を振り返るようになったら、おしまいだ。

 前の感想文で書き損ねたけど、ほんと、限られた予算、限られた期間で、最高のアウトプットを出し続けるということは、オレも全然ジャンルは違うがそういうことしてたので、本当に、困難で、ともすれば、「限られた予算、限られた期間で」だけで、汲々し、すべての力を出し尽くして、しかも最低のアウトプット(不良社員のオレだけかも知れんけど)が常で、そして、おそろしいことに、それだけで、満足し、感性的な部分完全に麻痺しちゃうのが、フツー(くれぐれも、オレの個人的な体験で、一緒にやってたヤツはみなさん優秀であられました)なのだが、村川透監督は、逆にその限られた状況の中で、むしろ「感性的な部分」を増幅させてしまう。やっぱ、スゴい監督だと思う。

 まあ、遊戯三部作、ちょっと保留、ちゅうことですわ。
 
 だって、だって、1959年の「石原裕次郎」を、観てしまったからからだ。
 ああ、なんちゅう、笑顔、だ。スクショ撮りそこねているけど、まあ、こういう感じね。

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 この映画での裕次郎は、よく笑う。ほんと、よく笑う。
 映画としてのうんぬんかんぬんよりも、当時の日本人がみんな夢中になった笑顔。カッコいい。
 この笑顔があるために、ケンカのシーンなんかでの凄みが増幅され、また、許されてしまう。(まだ、湘南のリアル不良から日活に入って、2,3年)。
 男も女も、そして映画も、笑顔が一番やで(と、唐突な結論)。

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