2010年4月22日木曜日

シチュアシオニスト

 うーん(尚、このブログで主語述語目的語省略したときは、東京ヤクルトスワローズがふがいない負け方をした、と察して欲しい、まあ)。


 朝日の夕刊にマルコム・マクラーレンの追悼の記事が出ており、マルコム・マクラーレンが亡くなったことを知る。記事そのものは朝日新聞で大学教授がいかにも書きそうなことを書いてあったので、妙に納得してしまう。遅れてきた シチュオニスト(なんやねん?)だったんかもしれんがどうだって良く、ピストルズのマネージャであったことすらどうだって良く、1983年という年に、超名盤「DUCK ROCK」を出したことに触れないと、追悼記事にもなんにもならない。


  だいたい、LP、買うてきて、針落として、音出した途端、びっくらこいた、たまげた、腰抜かした、ちゅうアルバムは、この「DUCK ROCK」と、あとパブリック・イメージ・リミテッドのファーストとCDになってからは、大原麗子の「ピーッコック・ベイビー」しかない。「DUCK ROCK」は、まさに誤解にせ浅はかな理解にせよ、「ヒップホップ」ってなにかわかったし、それよりなにより「音楽ができんでも音楽ができる」と思たわけだ。

 
 今から思うと、パンクからの数年は、次から次へと新しいもんが、出てきたというより、どんどん、「ロック」というか「ワシらが聴く音楽」ちゅうもんの定義がどんどん拡がっていった、拡げていったわけで、他ジャンルへの「補助線」みたいな親切な音楽がどんどん出てきて、オレみたいにロックでは楽器がひけずすぐ話題についていけず、ディスコ行っても音楽よりもおねえさま方の挙動にしか頭が働かない人間でも、ちょっとパンクがカッコエエと思ってたら、いつのまにかいろんなジャンルの音楽を自然に聴けておったというわけである。

 だいたい、たとえば、今、あらたに、ヒップホップ全然知らんヤツがヒップホップを聴きたい思ったら、どれだけの学習をして、 どれだけ金かけてファッションあわせて、知ったかぶりの溢れる中どれだけ淋しい淋しい思いせなあかんか?甲子園で東京ヤクルトスワローズの応援するようなもんやで。もう、「ジャンル」の垣根が高く厚い壁みたいになっとる。
 たかが、音楽。

そいで、久々に、DUCK ROCKでも聴いたろと思い、オレのiTunes探してみたらなく、多分、CDは持ってたはずだから、探せばどこぞにあるんだろうが、面倒くさいんで、自然に出てくるのを待つことにする。


春だからP.I.L.

 うーん、石川勝てないなぁ。惜しかったんだけどね。くさらず頑張ってほしいものだ。まあ、そのうち、「風」が変わったら、バカ勝ちしまくることでしょう(石川いうても石川遼じゃなく東京ヤクルトスワローズの石川雅規のことである、あたりまえだが)。
 前回に引き続き、「フィル・スペクターを めぐる」なんちゃら、とかしようと思っていたのだが、なぜか、突然、パブリック・イメージ・リミテッド聴きたくなって・・・「なぜか、突然」と書いたけど、時代はもちろん、ぜんぜん違うが、音的には似とる気がしとる。まあ、フィル・スペクターちゅうのは、おおざっぱに云うて、「ベース音強調イントロ」が肝、ただし、アメリカン・ゴールデンエイジ・どポップ故、ハチミツ煮詰めた感じの甘ったるく甘ったるく仕上げてあるわけだ。オレはアホやから、そんなんばっか聴いとったら、同じ「ベース音ど強調イントロ」でも、乾いた音が聴きたくなったわけだ。キリンラガーばっか飲んどったら、アサヒスーパードライが恋しくなる・・・ちゅう感じか。
 そいで、ファーストイシューの「アナリサ」、久々に聴いたら、案の定ハマってしもて、Amazon覗いたら、こんなアルバムとか、


Plastic Box

 これは4枚組のベストちゅう感じで(おれが買ったときには2000円ほどだったが、今は4000円弱・・どうなっているのか??)、4枚組のうち、後期収めた2枚は、ムダになりました。
 それよりなによりも、メタルボックスのCD版レプリカちゅうのが出てた。アナログのとき、せこいオレは、LP一枚に収めたセカンド・エディションちゅうのを買ってしもてえらい後悔した思い出がある。明らかに「ど低音」の出方があたりまえだが違うのだ。


Metal Box (Vinyl Replica Edition) [Original recording remastered] [Import] [from US]

 カッタるい、カッタるい、「ポップトーン」が当時もなぜか今も一番お気に入りになり、ついで「バッドベイビー」、「スワンレイク」なのだが、plastic boxに「デスディスコ」として入っている方を聴いて、余は満足じゃ・・・。

2010年4月15日木曜日

フィル・スペクターをめぐる一枚 「音壁Japan」

 まあ、今の政権、成立当時からオレは無関心なので、政治ネタを書かないが、そうなると、ここの更新が滞る。相変わらずちゃらんぽらんやっているみたいだが、まあ、原爆ニ発落とされ主要都市を焦土にされて立ち直った国だ。落ちるとこまで落ちたらヨロシ。そっから、また這い上がりましょ。

 さてと、そろそろ、プロ野球の季節も、気温同様、秋の訪れを感じる今日この頃。阪神さんは花ざかりですが。みなさんいかがお過ごしでしょう?
 今日は勝ったが、このところ、ボコボコにエラーしまくっとてもうボロボロ、練習不足じゃないのか?(このサイトで主語の泣いときは「東京ヤクルトスワローズ」と考えてください)。
 
 さて、まったく買わなかった時期を過ぎ、最近はようやっとCD買うようにしている。ただ、どうもCD買うのだが、聴いても「あ、そう」と昭和天皇的感想しか持てなかったりする。それでも、ともかく書いとったら、エエのであるが。

 

"音壁JAPAN" (オムニバス, シュガー・ベイブ, 原めぐみ, シーナ&ロケッツ, YUI, 渡辺満里奈, 岡崎友紀, 大滝詠一, モコ・ビーバー・オリーブ, シリア・ポール, 松田聖子)

1. 夢で逢えたら(Single Version)/シリア・ポール
2. 一千一秒物語/松田 聖子
3. SOMEDAY/佐野 元春
4. つのる想い/須藤 薫
5. 世界中の誰よりきっと/中山 美穂 & WANDS
6. 二人は片想い/ポニー・テール
7. 夏休みの宿題/杉 真理
8. 酸っぱい経験/多岐川 裕美
9. 恋のハーフムーン/太田 裕美
10. 雨は手のひらにいっぱい /シュガー・ベイブ
11. 涙のメモリー/原 めぐみ
12. YOU MAY DREAM/シーナ&ロケッツ
13. Ring Ring Ring /YUI(浅香 唯)
14. うれしい予感/渡辺 満里奈
15. ドゥー・ユー・リメンバー・ミー/岡崎 友紀
16. 青空のように/大滝 詠一
17. わすれたいのに/モコ・ビーバー・オリーブ

[From Sony Music Shop]

 ひさびさにCD評。
 「音壁JAPAN」という和製フィル・スペクターサウンズばっか集めたオムニバスが出ていた。
 この手の音にオレは弱い。めろめろになる。聴いた。やはり、めろめろ。胸キュン。しゃあない。
 シリア・ポールの「夢で逢えたら」とか岡崎友紀「ドゥ・ユー・リメンバー・ミー」とか一時期入手困難だったヤツとか、杉真理の「夏休みの宿題」とか佐野元春「SOME DAY」やらシーナ&ロケッツ「You May Dream」とかリアルタイムで耳タコになるほどヒットしたヤツとか、松田聖子や太田裕美渡辺満里奈とか売れ筋の売れ筋な曲、或いは隠れた名曲とか、シュガーベイビとか、モコ・ビーバー・オリーブの「わすれたいのに」とか70年代の初頭の前史みたいなものやら、まあ、いろいろ。80年代初頭あたりこの手の音がやたら流行ったことがあるのである。大滝詠一がらみが多い。
 
 まあ、フィル・スペクター は「ウォール・オブ・サウンド」ちゅうのは、60年代初頭、

多人数のスタジオ・ミュージシャンを起用し複数のテイクを録音しそれらを重ねていく(オーバーダビング)作業を何度も繰り返して作られた分厚いサウンドは、当時としては非常に斬新なものであった。

[From フィル・スペクター - Wikipedia]

 「ウォール・オブ・サウンド」例によって、ウィキで書いてあることなんのことかようわからんが、ぶっちゃけ、昭和38年のロネッツ「ビー・マイ・ベイビー」っぽい曲ということで、エエだろう。そして、同年にもう弘田三枝子が「私のベイビー」としてカヴァーして、もちろん、オリジナルを凌駕するとてつもない曲を生み出しているのである。
 

  で、このアルバム、通して聴いて、かつて耳タコになるほど聴いた「夢で逢えたら」や「ドゥ・ユー・リメンバー・ミー」を除けば、松田聖子の「一千一秒物語」が良かったりしたのだが、何回か聞いてるうちに、須藤薫の「つのる想い」(1989 小西康陽作詞作曲篠原太郎編曲小西康陽)ばっか、一曲リピートして聴きまくってた。

 須藤薫(リンク先はWIKI)・・・知らん。けど、かなりアルバムが出ているみたいだ。素直な声の出し方なので、聴き疲れがしないまま、曲のおいしいところを味わえる。
 ただ、この曲くりかえして聴いていると、「弘田三枝子が唄ったら、ここでパンチ入れて『おしえてへへへ」「ここほーーーーっろは」となるんだがなあ」とか弘田三枝子の仮想カヴァーバージョンをつい想定してしまうのだ。弘田三枝子でこの曲聴きたい!

  それと、もう一つ、そいでこのアルバム通して聴いているうちに、本家フィル・スペクターのヤツ、もちろん、ロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」はもちろんとして、同じロネッツの「I Wandar」やらイントロがやはり「ウォール・オブ・サウンド」「ウォール・オブ・サウンド」しまくって素晴らしい「Do I Love You?」聴きたくなって、聴いた。

 

 

2010年4月1日木曜日

エイプリルフール

  ちらほらと雨。いつのまにか、家の前の桜並木、ほぼ満開になってた。最近は寒かったんで、冬用フル装備、すなわち、ぱっち、タートルネックの下着の隙間を腹巻きでカヴァーし、その上はまあフツーのボタンダウンとジーンズ、その上にフリースで武装した上、ストーブがんがん炊いておったのだが、今日は、あたりまえだが、汗だく。

 さすがに、今日はドラゴンズに負ける。たまたま、NHKBS-1の中継に変えたら、いきなり、小池に2ラン打たれた場面。
 
 最近、眼が疲れまくるので、ついに遠近両用のメガネ を作りに行ったが、平気で5万とかしたので真っ青。

2010年3月28日日曜日

祝 連勝

 めずらしく、讀賣戦のTV中継、昨日今日とやっていたので、ほぼ全部観ることができた。しかも、勝ち試合だったんだから、甘露甘露、今、オレは正々堂々「ぬか喜び」にひたっとる。だいたい、あのいつのまにか、あの小林雅英まで入っているあの讀賣に、連勝できる、と誰が思っていただろう????
 ここ数年、こと讀賣戦となると、今までの数々の経験から、気弱の塊になって、悪い風に悪い風に考えるクセがついとったのだが、昨日、今日の連勝で大分、落ち着いてきた。
 由規も村中も、讀賣の高額化け物打線に対し、打たれそうな気がしない、堂々たる素晴らしいピッチングであった。ご両人とも、ケガだけには気をつけて、シーズンフルにガンバってもらいたいものである。

 
 讀賣には昨年5勝しかできなかったんであーる、これで、2勝したから、あと三勝すれば、ええんであーる(まだ信用してない・・・)。
 

2010年3月27日土曜日

パターン

 スワローズ、勝つ。由規好投し、九点差があって、残すは九回一イニングだけ、由規から李に変わって、さて、こっから、昨年のほぼ全試合でたまたまリードしてて最終回を迎えた時のパターン、わくわくからドキドキからハラハラ、すぐに、ひやひやにかわり、ついには手を合わせ、最後は目を閉じおもいクソ手を組み、神様に必死にお祈りしとる、というパターン。

 野村格言に「勝ちに不思議の勝ちあり負けに不思議の負けなし」、というが、今日みたいなの、「不思議の勝ち」じゃないだろうか????

2010年3月22日月曜日

ただの日記

 このところ、「巨人の星」を読んでいた。連載時リアルタイムで読んで以来、数十年ぶりであるが、今、猛烈に感動している。ここに野球のすべてがあった。讀賣巨人の提灯持ちマンガと長い間誤解していたことを深く恥じ入るものである。まさにこれは、今の弛んだプロ野球界に活を入れる名著である。
 讀賣の心ある投手諸君は全員、大リーグボールを練習していただきたい。この「巨人の星」には投げ方練習方法すべて懇切丁寧に書かれているのだから、簡単だろう。一号二号三号全部取得してこそ、栄光の巨人軍の投手と云うものである。もちろん、大リーグボールなのだから、選手生命は2年と心得るべきである。それが栄光ある巨人軍の宿命なのである。また、阪神の心ある打者諸君はすぐさま花形満を見習い、鉄球を打つ練習をすべきであり、中日の外人選手はオズマを見習い見えないスウィングの取得に励むべきであろう、中日の日本人選手はもちろん伴忠太を見習いバッターボックスに入るまで、逆立ちである。太洋・・・横浜ベイスターズの選手諸君は左門豊作を見習い、全員、木造アパートに引っ越しすべきである。もちろん、スワローズ(当時はアトムズ)や広島の選手もこの本にあやかって何かするべきなのだろうが、いかんせんお手本となる選手がおらん、よって何もせんで今のままでヨロシ。

 昨日、クルマでふらりと出かけたら、渋滞がひどく、それも、他府県ナンバーや通常深夜しか走っていない、もしくは走れないたくいのクルマがびっしり道路を塞ぎ、神戸駅行くまで小一時間かかるという体たらく。で、本日は洗車ワックス掛け、という生産的なのか非生産的なのか、考え出したらようわからん作業に徹する。水払いに近所をクルマで一回りしたら、驚いたことにもう、桜並木の中にはもうほころび始めているのを発見する。もうすぐ春ですね。ちょっと・・・。

2010年3月11日木曜日

DVD付きジミヘンのオリジナルアルバム再発分を聴き流す

 昨日泣いたせいか、今日はスッキリ。しかも、晴天ぴーかん。

 しかも、ずいぶん前に注文していた、ジミヘンのオリジナルアルバムの再発分が届いたので、iTunesに落とし早速流して聴いている。
 ファーストから幻の4枚目まで、あまり音量上げないで、ぶっ通して聴いとるのだが、いろんな音が混じっとって、気持ちいい。ヴードゥチャイルやら長い長い曲なんかはすっと飛ばして次の曲聴いている。
 まあ、じみへんに関してじみへん音痴のオレが能書き垂れると、たぶん、またどこぞで大きな地震が起きたりすると困るので、 ひかえるが、しかし、Amazonでオレが買った時は一枚1,000円程度だったのが、今は、かなり値上がっとるような気がする。今の値段なら到底買わなかっただろう。
 また今回の再発では、何故か、DVDがついているが、そっちはまだ観ていない。
 10年にいっぺんぐらい(かな?)ジミヘン、思いクソ聴きたくなる時があるのであーる。ジミヘン好きの方々には申し訳ないが、ジミヘン聴いても、レイモンド・ルフェーブル楽団のフランシス・レイ特集、聴いても、同じ感想「気持ちええ」しか感じないのである。ひょっとしたら、ジミヘンの三枚のアルバムはBGMとしても、とてつもなくスゴイもんかもしれん。

 


Are You Experienced (Bonus Dvd) (Dig) [Import] [from US]

Axis: Bold As Love (Bonus Dvd) (Dig) [Import] [from US]

Electric Ladyland (Bonus Dvd) (Dig) [Import] [from US]

まあ、次のアルバムは幻の4枚目ということだ。さすがに、今日は全部聴けそうにない。


First Rays of the New Rising Sun (Bonus Dvd) (Dig) [Import] [from US]

 三枚のジミヘンオリジナルアルバム聴き通して、スッキリしたが、もちろん、愛犬がいなくなったさびしさはなんら変わるわけない。


2010年3月10日水曜日

愛犬逝く


 
 愛犬が死んだ。享年は不明である。2年前のちょうど今頃の三月、広島で「はぐれ犬」として保護された犬が、様々なそうした犬を助けようとする方々から回りまわって飼うことになったのである。享年はだから不明であるが、来たときは7歳という見立てであったが、年齢はもっといっていたのではないか。あるいは、放浪中、或いは、保健所での苦労は、その分、かなりのストレスとなっている筈で、年齢以上に弱っていたのかもしれない。また、知らない土地で知らない人間とまた新たに暮らす、ということも。
 というわけで、たった二年のつきあいだったが、まあ、この喪失感はなんとも言えん。子犬の時から飼っていた今までの犬との別れとなんら変わることない悲しみである。
 たぶん人生(犬生)苦労しまくった筈の犬だったが、高度な(ひょっとしたら元盲導犬という説も出たほどの)しつけがきちんとなされており、少々頑固なとこもあったもののおとなしい犬であった。苦労しているのか、馴染みも速かった。
 散歩中、他の犬から犬からはよく色目を使われても、それを無視するかのように、しゃなりしゃなりと気取って歩いていた。で、思わず、テンプターズの「気取ったあの娘」を口ずさんだものである。
 
 

あと、この数カ月、徐々に具合が悪くなっていたのであるが、時折、すがりつくような眼で何かを訴えていたりしたのだが、それが充分理解できなかったのが悔しいところである。ちゅうことで、こんなとき、ダイナマイツの「恋はもうたくさん」を思い出して、刹那く思ったものである。

昨年夏ごろから、日和見感染ちゅうやつで皮膚を患い、以降、徐々に弱っていき、今日を迎えたのであるが、それでも「犬はもうたくさん」、とは、思えないのが、哀しい。合掌、あばよ、ダチ公。

2010年3月1日月曜日

真央がアイスにエッジとられてもらい泣き

 パシュートをパラシュートと言って今日一日過ごしました。
 
 そろそろ、ほとぼりが冷めて来とるから、こっそり、告白してしまうと、キム・ヨナに惚れてもたがな。
 だいたい、ショートプログラム、テーマに007を持ってくるちゅうので、悪い予感がしとった。
 
 しかも、007のテーマといいつつも、じゃんじゃかじゃじゃじゃん、じゃんじゃかじゃじゃじゃん、ちゃららあー、というお馴染みの部分が出てくるまでが、遅かった。なんか別の曲みたいな構成だ。いつおなじみのあの 、じゃんじゃかじゃじゃじゃん、じゃんじゃかじゃじゃじゃん、ちゃららあー、が出てくるか、出てくるか、と、こころよい焦れとともに、どんどん気分が高まってくる。それに同調して、フィギアのことなんかなーんも知らんオレですら、キム・ヨナのダンスに惹きこまれて行くわけだ。そして、遂にあの、じゃんじゃかじゃじゃじゃん、じゃんじゃかじゃじゃじゃん、ちゃららあー、が出てからは、アカンアカン真央の敵じゃ心許したらアカンアカンと思いつつも、既に、心の大股開き状態、ああもうどうにでもしてください、よしなに・・状態。トドメはあの演技終了後の、明らかにオレのハートに狙った(もちろん、狙っていない・・・わかっている、ソンなワケないけど、まあ、しがない中年男にはそのくらいの妄想はIOCで許可されているハズだ)、彼女の指鉄砲からの一発は、確実にオレのハートをぶち抜いてくれたぜ。
 
 惚れた。ああ、小学校入学直後、同様にキム・ヨナと同じ国籍のおんなのこに一目惚れして以来である。そういえば、似とるとも似てないとも。

 キム・ヨナに惚れる前は、もちろん、浅田真央に惚れてたわけであるが、今回は、ちょっと裏切られた気分である。 もちろん、金メダル取れた取れなかったというさもしい根性からではない。今回の真央の演技では、一瞬にして哀れな中年男をふわぁああっと夢心地にする瞬間が少なかった。それだけ「隙」がない、緻密なものだった、ということかもしれないが、それを言うならキム・ヨナだってそうである。
 素人のオレから見て、選曲がしんどかった。まったく知らん曲だ。曲のノって鑑賞できなかったので、しんどかった。 もちろん、キム・ヨナのガーシュインもチャンと正座して聴いたことはないものの、そりゃ、どこぞかしこで聞かされてきているわけで、馴染みはあったのだ。
 浅田真央は、SPもフリーも、重苦しいクラシックかなんか知らん曲持ってきたもんで、(オレとしては)曲にノれず、どこで盛り上がっていくのか、それとも、今盛り上がっているのか、すらわからず、しんどかった。しかも、フリーでは、ワザと鼻に皺作って、ブス顔というか怖い顔作って、あのこの世のものと思われない彼女の笑顔に惚れていたオレとしては、イメージダウンもいいとこである。

 オレなりにアドバイスするなら、SPでは007のノリに勝てる唯一の曲「バッドマンのテーマ」(ダークナイトの方じゃなくて、昔懐かしい、ジャジャジャジャジャン、バットマーンのオリジナルの方、フリーではもちろん、マイケル・ジャクソンの「BAD」で決まりである。

 キム・ヨナって金姸兒って書くそうだけど、金瓶梅に出てなかったっけ。

   
 キム・ヨナの母国に比べて、メダルが少ないやら言うヤツがおるが、こっちは真夏に平気で40度超える亜熱帯の島国である。寒い国と比較したらアカン。
 そいとオリンピックのたんびに思うのだが、日の丸がキライで君が代がキライな連中がおるわけで、それ自体は公職についていない限り全然構わないと思うが、もしそうした人々は、もし自分がオリンピックで金メダルとったとき、日の丸や君が代に代わる何かを持っているのだろうか?それとも、表彰台のてっぺんでやはり座り込むんだろうか? 
  いっぺん、そうした人々に金メダル取らしてあげたい。

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