篦棒な人々ー戦後サブカルチャー偉人伝 [河出文庫 た24-1] (河出文庫 た 24-1) | |
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2008年2月27日水曜日
引き続き、読書モード
また、寒くなってきた。
黒人演歌歌手ジェロ。嗚呼、またも、こうした逆輸入(おばあさんが日本人だということをさっぴいても)という形でしか、評価できないのか。
ちょっとこの頃、読書モードに入って、寝っ転がって読んでいるうちにそのままいつのまにか寝てしまう、ちゅう感じで申し訳ない(誰に?)。
この前、本屋行ったら、いきなり、小林信彦「オヨヨ島の冒険」やら今西錦司の「生物の世界」やらが復刊フェアちゅうんで、平積みになっとったし、ちょっとひとまわりしただけでも、川又千秋「幻詩狩り」やら式貴志「カンタン刑」やら日本のSFがメジャーだった頃の名作が文庫で復刊されていた。まあ、喜ばしいことである。こういう本が本屋にあるのとないのとでは、なんというのか、まあ、飲み屋いったら知っているヤツがおったみたいで、書棚に並んでいる他の本に対しても、親しみがわいてくる、ちゅうもん。
久々に、ブックオフ系じゃなく、フツーの本屋で買ったのはいいが、ついノリがブックオフ系の買い方になってもて、ついつい買いすぎてもて、レジで焦った。文庫本でも最近800円もするのね。
今は、竹熊健太郎「篦棒(べらぼう)な人々 戦後サブカルチャー偉人伝 」を読んでいる。副題にあるように、戦後、まあ、半端なく好き放題やった人(康芳夫、石原豪人、川内康範、そして糸井寛二)たちとのインタビューで、つまらんわけない。やっぱ、ただ、1991年からの雑誌掲載されたものだから、タイムラグはあるが、そいでも、オモシロすぎるほどオモロイ。理屈を越えた何か、を持っている人はやっぱ、スゴい。
芸術としてダダとしてやっているのか、単なる狂気からやっているのか、わからず、ついには、美術界からも「最初からおらんかった」人にされてしまった、糸井寛二を必死に探り当て、ゆっくり誠意をもって文通し、ついに、とうとうインタビューにこぎ着けるあたり、感動した。