年末。銀行とかあれやこれや。ソースの焼けた香りに誘われ「イカリ 新長田鉄人付近足湯横店(これが正式名称とは知らんかった)」で、ぼっかけ焼きそばを喰う。500円。
ちゅうことで、「映画・チャンネルNECOオンデマンド 日活映画月額見放題」で観たやつの感想文、というよりメモ。映画のあれやこれや、は省略させてください。
海の勝負師
宍戸錠主演。始まってすぐの、中原早苗が、宍戸錠を探しながら、港湾労働者いっぱいの横浜港から、山下公園、ニューグランド前を経由して根岸屋(劇中では根本屋、伝説のジャズ酒場 )まで、ぐいぐい歩きまわるシーンが最高。ちょっかいかけてくる港湾労働者には、ばしっと啖呵を切りながら、すごいテンポ。中原早苗意識したことない(後年、深作欣二監督夫人)が、汗ばみながら、ぐいぐい人混み(全部港湾労働者)掛け分けていくとこなんか、ちょっと、きた。
後は、まあ。
抜き射ち風来坊
宍戸錠主演。ヒロインになんと、松原智恵子(17歳!)。そいで、「悪役」に金子信雄、「宍戸錠役」に深江章喜。
「宍戸錠役」って書いてしまった。あーあ、また説明が長くなる。まあ、小林旭主演の渡り鳥シリーズなんかで、宍戸錠がやってた役を深江章喜、この稀代の悪役俳優がやっている、ちゅうこと。
宍戸錠がヒーローやっているんだが、小林旭や赤木圭一郎の映画で、「宍戸錠役」やっている時の、カッコ良さが無く、銃さばきなんか、むしろ、どんくさく見えてしまい、がっかり。日活アクションのヒーローは、人を殺さないのであった(例外ありまくりだが)。
松原智恵子は、やっぱ、松原智恵子、まだ、日活入って、1年経つか2年経つかというのに、既に、松原智恵子であった(あたりまえか)。脚本どおり演出どおりやっているだけなのに、映画をとびこえて、松原智恵子のワガママさが伝わってくる。なんなんだろう?(と考えはじめると、また、スランプになる)。
一歩も外を出るなと、わざわざ、深江章喜に電話してもらっているのに、電話切った瞬間、部屋を飛び出す(で、当然、ワルモンに捕まっちゃう)。やっぱ、すごい。十代だぜ。
「宍戸錠役」の、深江章喜、もちろん、ものたりないけど、けっこう、おもしろかった。
悪魔と天使の季節 1958年
池部良主演。小林旭、中原早苗。
池部良が赴任した高校に、不良グループがおって、あれやこれや、という話。小林旭が卒業してるくせに、その不良グループのボスやっている。
ラストが妙に爽やかであるが、おそらく、どうにでもなった筈。「狂った果実」にPTA等が猛反対したというから、その影響か?
エゲツない終わり方したら、文芸作になり、青春映画の名作になったりする(後年のATGなんか、そればっか)。ラスト、ぬるくて、よかった。オレには十分新鮮であった。
クルマで東京から茅ヶ崎まで、渋滞なしの道をぶっ飛ばすとこが、好き。
小林旭は、まだ、ブレイク前。でも、カッコつけすぎてるとこが、笑える。笑ったらアカンのだが。
じゃ、今日は3本だけ。映画のあれやこれや、はもう、各自調べて。おもしろかった、おもしろくなかった、で云えば、おもしろかった。だって、最後まで、観た。
今日の3本は、日活アクションでも、傍流中の傍流という気はする。宍戸錠主演(二谷英明)なら、やっぱ、「用心棒稼業」観てから、抜き打ち風来坊や海の勝負師が、どうのこうの、となるんだろうが、オレはまだ、観ていない。観たいけど、DVDにもなっていないから観ることができない。あー観たい。また、長くなってきた。以上。