年末。まあ、道が空いているので、よろし。
前回書いた沢知美のアルバムと同じ1969年に出た西城慶子ちゅう人のアルバムを聴いとる。
当時売れたんか売れなかったんか知らん、しかし、2007年の今、こうしたアルバムが再発されるというのは、素直にうれしいもんである。リアルタイムでもし、オレが今の年齢だったら、こうしたアルバム聴こうという気になったか、そうした歌手がいたことも知らずそのまま地味に生きとっただろう。実際、歌謡曲の「黄金時代」は、過去に出たソフトをリアルタイムの時よりずっと手軽に聴くことのできる「今」なのである。
・・・ワケのわからんことまた書いてしもた。
慶子の気も知らないで 西城慶子 コロムビアミュージックエンタテインメント 2007-10-24 by G-Tools |
1. 人の気も知らないで
2. 雨に咲く花
3. 別れのタンゴ
4. 小雨の丘
5. 水色のワルツ
6. 並木の雨
7. 雨のブルース
8. 夜のプラットホーム
9. 湖畔の宿
10. 別れのブルース
11. 白い花の咲く頃
12. 別れても
<ボーナストラック>
13. いるかに乗った少年
14. 時計
15. 別離
16. 四つの壁
17. 愛の讃歌
西城慶子、声がええ。帯には「甘い歌声」とあるが、まさに、そうなのであるが、無理矢理、オレなりに表現すると、声に鋭角部分がなく、鼓膜に優しいというか、やたら変なところで、「ココが勝負や!」とばかり、力んだり、「アタシ、ここまで声が伸びるのよ」とばかり、変に声を高くしたり、ちゅう「ハッタリ」の部分がない。落葉をそっと踏みながら歩くみたいに、そっと歌っとる。じゃ、どこで勝負しているかというと、声の湿度を自在に変えているというか、声のしっとり感、保水力が自由になるというかコラゲン系のサプリ不要の声というか・・・書かんかったら良かった。「ハイセンスな甘い歌声」でええ。
ボーナストラックの「いるかに乗った少年」とか「時計」とか大好きなのだが、アルバム部分も効果的にスキャットが入ったり、ジャジーな演奏で、カッコええわけですわ。てっきり、昭和44年当時の歌かと思いきや、昭和25年の双葉あき子の曲だったりする。原曲を知っていたら、もっとオモシロいと思うが、いかんせん、聴いたこと無いからなあ。歌謡曲は奥が深い。
今、永久リピートしながら聴いているのは、「いるかに乗った少年」である。歌を水平方向へすぅっと伸ばしながら、日本語歌詞から英語詩へ移るとこ、英語詩からルルルーに移るとこなんか、絶妙である。
この曲、調べてみたら、城みちるのじゃなくて、映画の主題歌、それもソフィア・ローレンの主役の何やらありがたそうな「島の女 映画
」(原題がBoy on a Dolphin)の主題歌らしい)。
https://dai.ly/x83mu2h
ソフィア・ローレンの海女さん物か。