2008年4月18日金曜日

死んだ松田優作より生きているショーケンを

平たくいうて、まあ、今季のスワローズは弱いのかも知れない・・・。
 ちゅうことで、読んだ本。

ショーケン ショーケン
萩原 健一

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 萩原健一の自伝である。
 つまらんわけない。一気に読んだ。
 大宮の不良時代から、一日40キロ歩いているという今まで。
 女性遍歴も正直に書いてあるが、江波杏子でしょ、范文雀でしょ、いしだあゆみでしょ、倍賞美津子でしょ・・・書いていると、なんかオレの人生が虚しくなってくるぐらい、華麗である。
 ただ、最近のこととなると、うーん、ちょっと・・・という状態である。

 ただ、思うのは、やっぱ、日本から、「映画」という産業そのものが、衰退し、そして無くなってしもたなあ、ということである。かなり、役に過剰にのめりこんでしまう役者みたいなので、おそらく、今の映画監督じゃ、ようつかいこなせなくなってしもてるのではないか。それに、芸能人そのものが、ドラマとか映画でているだけではダメで、バラエティにばんばん出て、おいしいCM取ることでしか、生き残れないというビジネスモデルなってもてるし。だいたい、ショーケンがさんまや浜田のツッコミに耐えられるとは思えないし、まあ、仮に耐えられたとしても、さんまや浜ちゃんにいじられてるショーケンなんか見たくもない、ちゅうことか。

 松田優作なんか、亡くなったせいか、今もなお、「神格化」が進行中である。そのこと自体、まあ、あれやこれや云うことはないけど、松田優作とショーケン、ちゅうたら、ワシら世代にとっては、もう比較の対象とならないぐらい、レベルの違う存在なのである。
 実際、オレの例で云うと、テンプターズ好きだし、「傷だらけの天使」はもう、マネしたくなるほど好きだし、映画でいうと、「青春の蹉跌」なんか、下手したら、2番目ぐらいに好きだし、そういう存在なのである。
 
 それが今じゃ、数々のスキャンダルのせいで、晩年の「やすし」みたいになってもてるがな。もったいな!

 芸能界というか映画界というか、そこら辺の世界、松田優作神格化するぐらいなら、(少々難があるかも知れないけど)健在なショーケンをもっと使うべきである。

 ・・てなこと思ってたら、バーンと表紙に今のショーケン、そして、矢作俊彦の「傷だらけの天使」の新作がのった、こういうのも。

不良読本 Vol.1 (1) 不良読本 Vol.1 (1)
矢作 俊彦 浅田 次郎

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 未だ読み終えていないけど、現在の「修」、ホームレスやっている・・・ともかく、死んだ松田優作より生きているショーケンを。

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