2015年3月27日金曜日

平成27年3月27日

 プロ野球開幕。スワローズ、勝つ。よかったよかった。去年とか、延長めちゃくちゃ、弱かったもんで、今日もそのパターンかとおもいきや・・・うっしっし。往年の田中絹代じゃあるまいし、アメリカで小便して帰ってきた投手をやたら持ち上げてやたらハイテンションになっている田舎チームに負けるワケにはいかん。

 25日にPASSPO☆のライブDVD届いたので、見まくっている。1月1日、6時間半やったライブのヤツである。圧倒される。ライブ映像でぐい押しされたのは、ひさびさ・・というか、生まれて初めて。

 しかし、2月5日以来の更新。なんか、更新する気が起きないなぁ、と思っていたら、そうか、このところ、CDをあんまし買わなくなってたもんで、そいで、更新する気が起きなかったわけである。

 CD、円安で輸入盤は高いし、なぜか、昭和歌謡のヤツは、紙ジャケ仕様とかで凝るもんだから、ちょっと手が出にくい・・・とはいえ、音楽というものは、出した金額以上の、おっ!感、行くぜ!感、イイね感、イケイケ感、しんみり感、じっとり感、じわっとする感、あはは感、えへへ感、うふふ感、ふわふわ感、ふわふわして、そのまま、アホになってくけど、まあ、エエっか感を得られるのである。たかだか、3,000円やそこいら、で文句ゆーたら、アカンのであーる。

 そいで、こりゃアカンと、ひさびさに、Amazonのミュージックんとこであれやこれや、見てたら、どんどん、芋づる式に、欲しいヤツが出てきたんで、長考の上、いくつか、買った(でも、実際買ったんはHMVからが多い)が。ただ、80曲入った3枚組ボックスやら、50周年記念ベストだとか、あ、元祖アッコこと、中村晃子のシングル盤全部集めたヤツとか、おいおい、書いていくことになるだろう。

2015年2月5日木曜日

平成27年2月5日

今さらなのであるが、iPhoneのiOS8から、「ヘルスケア」(https://www.apple.com/jp/ios/whats-new/health/)ちゅう新しいAppleの純正アプリが入った。

ず~~~っと、開けたこともないアプリであったんだが、ちょっと前、起動させてみたら、「歩数」「ウォーキング+ランニングの距離」のグラフが出てきた。
iPhoneを持ち歩いている間、歩数を測ってくれていたらしい。

こんな感じのグラフ
そいで、あれやこれや、いじっとると、体重や血圧、心拍数まで、記録でき、グラフで出せるようになっていた。

血圧等は「バイタル」から
バイタルの項目

データを入力する時には、『データを追加」

実は、この一年半ほど、プールに行った日は、ず~~~っと、「体調メモ」(https://itunes.apple.com/jp/app/id472914799?mt=8)というアプリに体重と血圧、脈拍数を記録しているのである。まあ、プール行きだしたこと自体、体重減らすため、だから、体重はあたりまえである。ついでに、プールに備え付けの血圧計で、血圧と脈拍も、泳ぐ前と泳いだ後に測って「体調メモ」に記録しといた。まあ、特に意味はない。

「体調メモ」入力するのがスゲエ簡単なのだ。でも、「ヘルスケア」に今のところ対応していないので、データを反映できない。

こんな感じで一度に最高血圧・最低血圧・脈拍数が一度に入力できる



 「ヘルスケア」だと、最高血圧入力して、いちいち、戻っては、最低血圧・・・と面倒だし、その間に、血圧計の表示が消えてしまうんである。
そいで、「血圧レコ」(https://itunes.apple.com/jp/app/xue-yareko/id555387081?mt=8)という有料アプリ(100円)を見つけた。「ヘルスケア」対応アプリなので、入力したデータは、「ヘルスケア」でも見ることができる。グラフもちゃんと出してくれる。

血圧レコ 入力は右から・・数値直接入力できんみたい・・

 


まあ、「ヘルスケア」、体重血圧脈拍数以外にも膨大な項目の健康データが記録できるみたいだが、不精なオレにはこれが精一杯。
友人に骨折ったり、体調不良だったりと、いろいろあるが、人生、やっぱ、健康が一番。貧乏でも健康、アホでも健康。

2015年1月26日月曜日

平成27年1月26日

 大学時代の友人と飯を喰う。元気そうでなによりである。垂水の寿司屋。回る寿司屋が嫌いになるほど旨く安い。
 しかし、いつも思うのだが、ノンアルコールビール。ビール並に旨い。でも、ビール並の値段なのである。ビールみたいに酒税があるわけじゃなし・・・まあ、エエか。ウーロン茶バカ飲みするよりはマシである。

 友人と別れ、その後、いったん家に戻ってから、月曜日はスポーツクラブが休みなので、ひさびさに、西代のプール行く。高校生の部活で、もう、青少年少女諸君が凄いスピードでばしゃばしゃやっている横のコースで、のんびりゆったり自分のペースで泳ぐ。西代のプールつうのは、こういうことなのである。
時間調整ができない時は、もう、こっちで泳いでしまおうと思う。
一応3ヶ月定期買っといた。

 そいで、録画しておいた、NHK 戦後史証言アーカイブス第七回三島由紀夫観る。
三島由紀夫が自決して、45年、何一つ、変わっていないことに、驚嘆する。三島由紀夫通りのことを云えば、立派な保守の論客になれるし、反対のことを云えば、立派な、サヨク・・もとえ・・・「リベラル」になれる。それだけ。なーんも変わっていない。
 
 まだまだ、ワシらは「鏡子の家」に時代は到達していない。しんどいけど、読み返してみるか。

2015年1月24日土曜日

平成27年1月24日

 なんか、久々に友人とこ電話したら、骨折してはった。

 PASSPO☆、「Cosmic You」ハマる。ほんま、PASSPO☆、お世辞でもなんでも無く、フツーに良い曲、それも、かなり良い曲、とんでもなく良い曲、とてつもなく良い曲が多いんで、ひとつひとつの音、オレの身体に刻み込みながら、大事に聴いていきたい。

 フライト(ライブ)の動画見てたら、珍しく、岩村捺未のパートがあったんで。歌詞はレザービームがビュンビュン飛び交う危険な内容。危険かと思えば「浮かんだ三日月 二人で腰かけて」なんか、名画「ペーパー・ムーン」の世界が入る。宇宙を舞台に歌い踊りまくる・・イイね。

 プール。

 いつもは、平泳ぎ、というか平泳ぎみたいなもの、をやっているんだが、突然「ウェッジキック」から「ウィップキック」への変更に目覚め、練習しまくる。で、夢中になり、「ウィップキック」だけ、つい二時間弱もやってた。そいで、手を加えた平泳ぎ、やったら、リズムがバラバラ。めちゃくちゃ、下手くそな平泳ぎになってしもうた。速さはともかく、距離だけはナンボでも・・というのが、速さも距離もアカンようになってもた。

 正月「猿の惑星」全五部作観たんで、感想文書こうと思っていたが、先週末借りた「Kick ass」と「Kick Ass 2」観たら、HIt Girlのクロエ・グレース・モレッツに惚れてしまう。最初のHIt Girlは11才のちんちくりん、だったんで、オモロイなあだったが、「Kick Ass 2」は15才の設定、15才とは言え、表情のちょっとしたとこが、もう・・・。今は17才か・・・まだ、惚れるには若すぎるとこやなあ(初老の自分をすっかり忘れてました)。

Hit Girl

クロエ・グレース・モレッツ
クロエ・グレース・モレッツ




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2015年1月20日火曜日

イナゴ身重く横たわる

 フィリップ・K・ディックの「高い城の男」(1962)読み返す。

いつものように、発作的に読みたくなったワケではなく、なんとまあ、この小説を実写化、テレビドラマ化、するという、奇っ怪な話が進んでいるらしいからだ。


いうか、もう、AmazonのUKでは、第一話のパイロット版が公開されている(オレの環境では観ることができなかった)。
まあ、これが数年後、完成し、そのまた数年後、日本でも観ることができるようになっては、遅すぎる。
いますぐ、観たい、でも、ない、だから、読む。そして、読んだ。


第2次世界大戦で、連合国側が負けて、アメリカがドイツと日本に3つに分割されている世界。ドイツはナチス・ドイツで日本は帝国日本である。小説の舞台となるのは、戦後15年ぐらい。
リアルタイムで読んだときは、もう、このあまりにも、魅力的な設定に興奮してしもうて、困った。
ただ、この小説読んでも、その魅力は、まったく、伝わらない。なぜなら、ディックの小説だから。
こいで、世界を二分している、ドイツ対日本の戦いになって、ドンパチドンパチした架空戦記もん、或いは冷戦下の米ソ間みたいな緊張の中の日独スパイ合戦みたいになったら、それはそれで面白いところ、でも、作者はまだまだ駆け出しの頃とは云え、ディック、ディックイズシックのフィリップ・K・ディックである。

まず、その世界で、日本とドイツが負け、連合国側が勝ったというSF「イナゴ身重く横たわる」がベストセラーになっている。
フツー、「日本とドイツが負け、連合国側が勝った」のだから、ホンマの現実と同じく、1960年代みたいに、米ソの冷戦下、と思えば、そうでない。「イナゴ身重く横たわる」では、アメリカとイギリスが覇権を争っている世界みたいなのだ。
・・・このSF内SFのズラし具合。それも、非常に気色悪いズラし、である。


易経」の占い、ほれ、占い師が筮竹ばらばらしてやる占いも、日本人、日本統治側のアメリカ人がいろんな場面でやりまくるんで(所詮、ディックも毛唐やのぉ、日本人がみんな占いで物事決めると思うてる・・・)としておったが、ラストあたりで、ぶったまげることになるわけである。


まあ、個人的で、申し訳ないが、オレがディックの小説読む場合、ディック・シフトをしくことにしとる。「登場人物、多少おかしなことしても、個性とみること」、まあ、平たく言えば、ディックの小説に出てくる人間もアンドロイドもレプリカントも後ワケのわからん生物体もみんな、(クスリやっている)と思うことにしとる。非常に魅力的なのだが、どっか変である。理解しようとしたら、こっちもクスリやるしかない、でも、オレは、きわめて社会的な人間なのだ。

でも、油断し、このシフトを取らずに読んだ。1962年の作品、さすがにディックもまだ駆け出し、まだ、「暗闇のスキャナー」時代ではないだろうと思ったのだ。

だから、田上のおっさんが、ラスト近くで観た、と言うか、体験した、と言うか、「イナゴ身重く横たわる」の世界に入った、と言うか、ワシらが今暮らしている方の世界に入ったというか、突然訪れたワケのわからん状況が、なんだったのか、今も、脳みそに、大きなクエスチョンが残っているわけである。

まあ、あと書き出したら、また収拾がつかんようになるんで、このへんで。あとは読んでください(ウィキペディアみたら、全部、オチまで書いてある・・オチに触れんよう触れんよう感想文書くんがどれほどしんどいことか・・)。

しかし、「イナゴ身重く横たわる」の方の歴史では、2015年どういう状況になっているんだろう?

2015年1月10日土曜日

2015/01/10

 今日はたっぷり、泳いだ。云うか、年末正月期間中プール休みで身体が鈍った分、ようやっと、取り戻せた感じ。

 ヴェルヴェッツ・アンダーグラウンドの後は、13thフロア・エレベーターズ。いつもどおり、エレクトリックジャグぼよぼよのファーストアルバム聴くところを「Bull of the Woods」(4thアルバム1969年)聴いたら、ダラけ具合が、正月疲れに気持ち良い。特に一曲目と二曲目、Livin' OnとBarnyard Blues(http://youtu.be/MuSOIR3y7Fc)。クソ田舎テキサスのサイケロックグループ。まあ、ザ・タイガースには負けるけど。

 朝日新聞読んで、腹が無性に立ち(特に夕刊の素粒子)、ここで書き殴りまくる、ちゅうことが、このところ、なくなった。あの事件というか検証記事、その後の紙面、忘れた頃の記者会見、で、「あー、この新聞は、宗教新聞か、どこぞの政治思想を持った党の機関紙みたいなものだったんだ」、と思った。つまり、ワシらフツーの人は読んではならなかったのである。
 ある党の機関紙読んで、「おかしい」のはあたりまえである。オレが信じていもいない宗教の信者向きの宗教新聞読んで、「おかしい」のはあたりまえである。

 そもそも、読んではいけないのである。
 オレは、朝日新聞から、読者としては、拒否されていたんである。
 
 そいで、昨日か、その新聞の元記者が、週刊誌ならびに個人を名誉毀損で訴えた。複雑怪奇な感じがしたが、これは、もう、そうした思想やそうした宗教を信じていないオレなんかが、奇妙奇天烈摩訶不思議に思うだけで、彼らにとっては、ごく、まっとうなことなのであろう。
 ただ、普通の国の普通の司法機関である裁判官は、ワシら同様普通の人の感覚であって欲しいと、心の底から、願う。
 
 あと、紅白でのサザンオールスターズの桑田佳祐。

 ぬるく、中途半端に感じた。この程度じゃ、やらない方がマシだ。朝日新聞の読者は大喜びなんだろうけど。

 わかりやすい「敵」じゃなく、ホンマの「敵」を徹底的に探す、見つけたら、「敵」に致命的なダメージを与えるまで己を研ぎ澄まし、そして、全身全霊で「敵」を攻撃しまくる、そして、反転。こんどは、同じパワー同じ精度で、自らを攻撃しはじめる・・・こういう音楽が好きなオレとしては、世のため、みんなのためと云って、自分は絶対安全な場所におり、しかも、大金を稼ぎ快適な生活を送り、、功成り名遂げ、紫綬褒章までフツーにもらっておいたところで、冥土のみやげに「ちょっと反体制」というレッテルが欲しくなったんだろう・・・老人特有の不快さしか感じられない。

 まあ、オレはそういう人間だから、しかたない。サザン好きな人は崇め奉ってください。

 みんなが、サザンサザン云うてた中、ひっそり、ポップ・グループ聴いててよかった。
(奇しくも、この湘南のグループと、ブリストルのグループ、デビューはいっしょ)
 

2015年1月4日日曜日

2015-01-04

 初詣は、もちろん、長田神社。元宮である。

 まあ、しかし、箱根の山、ちゅうたら、これはもう、柏原君しかおらん、柏原君出せ、柏原君出せと、ワケのわからんクダを巻きながら、見とったら、青山学院大学の神野大地選手が、もう、スイスイっと。翌日も、青山学院大学がそのまま、一位。時代は、ホンマ、どんどん先に行っているわ。

  さすがに、正月の喧騒に疲れたんで、ヴェルヴェッツ・アンダーグラウンドのザ・ヴェルヴェッツ・アンダーグラウンド(サードアルバム)の6枚組スーパー・デラックス・エディション、聴いている。

  やる気のないというか、投げやり、と、まではいかないが一生懸命感が伝わりにくい音は、いろんな疲れがじわっと滲みだしていくような心地よさ。 まあ、今日は、5日ぶりに、泳ぎに行ったし、それより何より、正月中のバラエティ焼け、CM焼けした耳に、心地良い。



Velvet Underground -Ltd-

2015年1月1日木曜日

謹賀新年

 行ったわけじゃない。しかし、元日に6時間半で持ち曲全69曲(6時間23分67曲という説もあり)だぜ、PASSPO☆のフライト(ライブ)。

 グループ結成5周年だ、メンバーの奥仲麻琴がこのフライトで卒業する、で、こういうこと、やろうと考えて、やってしまう、そして、6時間半で持ち曲全69曲(67曲)見事にやりきってしまう。しかも、PASSPO☆云うたら、生歌なのはもちろんのこと、ダンスがスケ番グループのケンカ並に(ここで、「はっ」と気がついたが、ダンスだとようわからんが、ケンカと思えば、なんかわかってきた)次々と陣形(フォーメイション)を変え、架空のやはり、スケ番グループ相手に、蹴りまくったり殴りまくったりしているようなもんで、一曲一曲運動量の激しいもんばっかなんである。それを69曲(67曲)・・。

 メンバーの奥仲麻琴卒業があったことを差っ引いても、それにつき合う3000人強のファン(パッセンジャー)も半端ないアホで、誰もおそらく真似のできないバカである。
(注・アホ、バカは、このブログでは、考えうる最大のリスペクトを伴うべき褒め言葉として使っています)

 スカッとする。痛快。
 また、初日の出見逃したオレとしては、すっかり、すがすがしい気持ちになれた。
 
 まあ、今年も、オレも地道ながら、アホやっていこう、と心を強くしたのでありました。しっぽに火がつき始めた感じはしているけど。
 6時間23分、DVD・・Blu-rayにしてほしい・・・。


2014年12月30日火曜日

ザ・タイガース・オンステージ

 つまり、こういうことである。この記事(http://www.yomiuri.co.jp/national/20141229-OYT1T50048.html)の写真、とか目にすると、「ああ、オレがジュリー(1968年当時の)だったらなぁ」と思うわけである。20才のジュリーだったら、なんとかなるかもしれない・・。

 それはともかく、もし、この記事のお方が、「パンが無いなら、お菓子を食べればいいじゃん」とかおっしゃられたら、もう、一生パンは食べません食べれなくてもかまいません。だから、と、オレは思うのである、マリー・アントワネットはひょっとしたら、ブスだったんかもしれんなぁ、と。

 アホなことはこの程度にしといて、続いて、ザ・タイガースの話である。もう、止まらんなあ。

 リアルタイムのザ・タイガースねたは、尽きた。いや、実際、一度、新幹線で乗り合わし、テンション、マックスになったことがあるのだが、さすがに、1970年あたりには、左卜全とひまわりキティーズの前では、当時のザ・タイガースはあまりにも無力であった。

「ザ・タイガース・オンステージ」である。5枚組CDには、「ザ・タイガース・オンステージ」からは、4曲しか入っていないんで、アルバムで聴く。
ザ・タイガース・オン・ステージ



 前回、終わりの方、ポップ・グループ書いたが、ザ・タイガース・オンステージを持ってきて、音的に、どっちがアバンギャルドでアナキーで騒音まみれで絶叫が多いか、いや、どっちが「狂気」か、で〆ようと思っていたわけである。

 ホンマ、ザ・タイガースはとんでもないグループなのである。

 一番最初のアルバムがライブ、ザ・タイガース・オンステージ、なのである。
 信じられない。
 1967年。おそらく、このアルバム発売と前後して、例のあやめが池事件で、コンサートに来た客が負傷し、それに関連するんか知らんが、NHKの出演が取りやめになり、以降、NHKから、締め出されることになるわけである。そう、ザ・タイガースは、ロックグループでも、歌謡曲のアイドルじゃない、ザ・タイガースという「事件」なのである。「ムーブメント」なのである。


 「ザ・タイガース・オンステージ」大音量で、いっぺん、聴いてみて欲しい。持っている方も、ヘッドホンで、今までより、30度はヴォリュームレベル上げて。絶対に途中何があっても、ヴォリュームレベルを下げないように、そして、いくら、耳が、そして脳が、この「音」から抜け出したいと思っても、じっとガマンし、おそらく、その凶暴で荒々しい、そして禍々しい「音」が脳天あたりから何から突き抜けていくなった時、その「音」、つまり、「絶叫」を受け入れた瞬間、はじめて、神々しいものにかんじられることでしょう ・・・オレはまだ、わからんけど。

 さっき、そうやって聴いたところだ。
 まあ、耳はキンキン、おそらく一時的に難聴になってしもうているのか、かすかに耳鳴りがする。
 
 こういう経験をしているもんだから、村八分の「ライブ」が名盤と云われても、観客の絶え間ない絶叫が無いもんだから、フツーに音楽やっているだけ、やんけ、もの足りない。

 グループサウンズの悪口を云われる時、必ず、引き合いに出されるのが、この大量の歓声、絶叫(どんな曲やっても、どんな下手にやっても、いい加減にやっても、同じ)なのであるが、この、絶叫、紛れも無く、ステージの上の、演奏しているザ・タイガースへ向けられたものであり、つまり、ザ・タイガースが産みだした「音」なのである。
 リードギター=トッポ、リズムギター=タロー、ベース=サリー、ドラムス=ピーときて、ライブの時だけ、絶叫担当=観客のみなさん、と考えた方がいい。絶叫を「演奏」のひとつと考えることができる。
 ザ・タイガースと同等以上のテンション持ち、同等以上のパワー使っているんはまちがいないのだから。

 いうか、ザ・タイガースファンのお姉さま方はもう、それができて、廻りの絶叫を聴きながら且つご自分も絶叫しながらも、ザ・タイガースの音楽、楽しんでいるわけで・・。

 リー・ペリーのダブやザ・ポップ・グループやノイズ系のバンドがいくら不快な音が入っているとはいえ、「ザ・タイガース・オンステージ」の「音の塊」に比べたら屁みたいなもんですよ。

2014年12月28日日曜日

Only the intense can dance without moving

 まあ、前回の補足。

 10才の男児にとって、ジュリー、というか、ザ・タイガースの出現は、これは、もう、とんでもなく、センエーショナルなことだったんだ。

 オレにとってのザ・タイガースの出現とは、テレビでの、「君だけに愛を」だった。

 しかも、直前、ゴジラ映画の併映で、「加山雄三って、カッコいい・・・」とほんのり思っていた10才児童にとって、「君だけに愛を」は、その後の人生を変えるような、できごとであった。だいたい、100分かけて、一人の女性を、ギターで何曲も歌いながら、ようやっと、口説けたか口説けなかったか、それでも、微妙なレベルの加山雄三に対し、ザ・タイガースはわかりやすい。

 ザ・タイガースは何百人何千人もの女性、それも若いもんばっか、をそもそも、観客に集めといて、登場するだけで、興奮状態に追い込み、「お~プリーズ」が始まったら、もっと、興奮するところをわざとピーのドラムスの合図があるまで、鎮めといて、いきなり、「君だけに」だ、ジュリーのヴォーカルで大爆発、しかも、たちが悪いことに、超興奮状態マキシマムにもってきて、ジュリーが観客の「誰か」を「君だけ」部分で指差すもんだから、指されたおんなのこ、おそらく、振り切れてしまって、おそらくおそらく失神ないしは発狂状態、他のおんなのこたちは、当然、次に「君だけ」の部分にジュリーに指差されることへの期待マキシマムでやはり、超興奮状態。ジュリーなんである。観客をコントロールしているのは。

 最初から最後までず~~~っとぎゃあぎゃあ叫んでいるだけだったら、「あーバカだ」で終っていただろう。
 
 沢田研二。どんだけ、モテんねん・・・こんなにモテる人間がこの世にいるわけである。
 当時、トクヒラカズコというちんちくりんの子にフラれたばかりの10才男子学童のオレは、冷静に、思ったわけである。

 加山雄三方式でトクヒラカズコにフラたオレは、もちろん、ジュリー方式をこれからの人生とることにした。一人のトクヒラカズコより、何千人何万人のカネムラキミコである。

 そして、今思うと、非常に不幸なことであるが、少々当時からマキャベリストであったオレは、思った。
 
 (オレもモテまくりたい・・・ジュリーになりたい・・)

 男子児童の中では、「君だけに愛を」あたりまで、ザ・タイガースファンは多かったが、同級生の女子の多数が、沢田研二のマネをワシらがすることを、かなり暴力的な方法で禁じたんで(なんで、オレがジュリーのマネをすると怒ったのか、未だに謎である)、あっという間に、ザ・タイガースの人気は男子の中で落ち、おーままままのテンプターズ、マネしやすく女子ウケのいい、井上順、マチャアキを擁するザ・スパイダースに人気が流れていった(もちろん、レコードを買ったりするとか、みんな夢にも思わなかった)。
 
 オレは、早くも地下に潜り、隠れザ・タイガースファンとなり、平気で「やっぱ、ジュリーは女のもんや、男はやっぱショーケンやのぅ」と腕を組み話したもんである。隠れキリシタンの気持ちもアンネ・フランクの気持ちも、ほんのすこしわかるのは、このためである。

 ただ、学年が変わり、小5になった頃(1969)には、ダッシュ猛烈100ダッシュ、ゴッゴーゴーゴーの小川ローザ一択という情けない情けない状況になった。しゃあない。

 しかし、告白するが、爾来この年になるまで、何度、人生の場面場面で、「ああ・・オレはなんで、ジュリーじゃないんだろう?」と思った・・いや、と希求したことであろうか?「ジュリーだったらなぁ」オレはジュリーじゃないからだ。

 ただ、最近の沢田研二さんを見て、スタイル、いやいやいや取り消します、単なる体重では勝ててるんかもしれん、とほんのり、思ったりする。




 しかし、申し訳ない。昔話がやたら長い長いこの老人(もう、認めて生きるもんね)のブログ、なんちゅうことか、The Pop Groupの新しいアルバムが出るらしいし(なんか、ウソであって欲しいデマであってほしい)、それ前に、Cabinet of Curiosities、という当時の音源いろんなところから集めたヤツが出た。

 歌詞はもうほとんどわからんし、ほんのり、あ、昔の過激派みたいなことゆうてはる・・程度。今だとさすがに、古臭いのである。

 1980年当時も今も、歌詞がうっすらわかる状態だが、音が大好き。

 もう、めちゃくちゃやればやるほど、過激な歌詞を叫べば叫ぶほど、古臭い歌詞なのに、なにやら、深い深い絶望、を感じるんで、大好きなんである。日本のサヨクやリベラルが大キライなのは、そこまで、絶望しきっていないからだ。つまり、本気じゃないからだ。だから、吐き気がするようなキレイ事で誤魔化そうとする。大キライだ。

 このアルバムに入っている方の「Colour Blind」、ライブ音源だが、「We Are Time」に入っているヤツより、いい。上のジュリーのことを書いている時、ずっと繰り返して聴いていた。

「Only the intense can dance without moving」という、部分、「君だけに愛を」のジュリーが指差す部分と同じ・・いや、ムリが過ぎるか、似たような感慨を感じる。
 
今日は今年一年のお世話になった感謝をこめて、強引にザ・タイガースとザ・ポップ・グループをつなげてみました。
 
Cabinet of Curiosities

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