2008年3月16日日曜日
やさぐれ犬来る
2008年3月12日水曜日
モンゴルの残光、読む
オープン戦まっさかり。スワローズのスターティングメンバー表を見るたんび、山口百恵の「イミテーション・ゴールド」をつい口ずさんでしまうのは、オレだけでしょうか。もちろん、新鮮でいいし、由規をはじめ、期待の若手が頑張っているんだけど、「ごめんね、去年の人と、また、比べている」。
久々にハーバーのソフマップ行く。DVD-Rとか買う。DVD-R、amazonの方が、絶対的に安い時期があったが、今は、ソフマップの方が安い。このあたり、どうなっているのか、ようわからん。
バルクのハードディスク安くなっており、500GBで9,480円という価格。1TBも最も安いのが22,800円あたり、にまで下がっているじゃないか。ちょっと迷うが。すぐさま、現実に戻って、阪急の地下の寿司屋で寿司を喰う。安くて旨い。
内容(「BOOK」データベースより)
成吉思汗紀元838年、世界は征服者たる黄色人種と被征服者の白色人種に二分されていた。支那本土に築かれた強大な元帝国では、白人は奴隷と化していたのだ。白人シグルト・ラルセンは、圧制に喘ぐ人々が作り出し秘密結社「黒耶蘇」に身を置き、日々高まる抵抗運動の激しさを感じていた―。元帝国支配の歴史を改変すべく、シグルトは、時航機『刻駕』を駆って十四世紀の元へと旅立った!著者畢生の傑作長篇SF。
この前、"誰も知らない 世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義" (松岡 正剛)読んで、世界史のアウトラインがほんのりほんわかほんの少し、わかった気がしているもんで、以前ブックオフ系の店で買った、豊田有恒「モンゴルの残光」(講談社文庫版)を読む。一週間かかったけど。中学生の頃読んで、もう、卒倒するほどオモシロかったのだが、今もそれに近い面白さを味わうことがでけた。オレの感性が十代のままなんじゃ、と自慢したいが、いやあ、小説として非常に良くできているだけだと思う。
14世紀に元が世界制覇に成功した歴史を持つ、もうひとつの「現在」、そこでは、黄色人種がトップに立ち、白人はひどい差別下にある。そこで、ボロボロになった白人が、タイムマシンで14世紀に戻り、元の世界制覇を阻止しようとするわけだ。ところが、あれやこれやあれやこれや。
主人公のいた現在社会では14世紀に元が世界帝国を作ることに成功して、産業革命も第一次世界大戦、第二次世界大戦も、黄色人種側で行われてる、となる。この部分がスゴい。日本は倭国のまんまだが、その世界ではイギリスの役割を果たしていて、アメリカへ移住し開拓するのは、倭国の仏教徒たちで、西海岸からずっと東へ開拓していき、その模様は後世に「東部劇」となったりする。イギリスが日本で、中国がフランスとかドイツとかで、ユーラシア大陸をひっくりかえした感じか。たとえ、黄色人種が世界を制覇しても、世界大戦はやっぱり起きる(起きた)のだ、というわけだ。このあたり、シビレる。
14世紀の元、というのを舞台とするわけだから、緻密な時代考証と、著者自身の史観がしっかりさせた上で、「もう一つの世界史」を構築しないとアカンわけで、並みの作家ならそこまでで、力使い果たし、人物像がおろそかになるところ、主人公を始め元朝の海王、その弟愛育梁バトラ(あいゆるはりばとら)とか魅力的なキャラに仕立て上げているもんだから、感情移入しやすく、こんな理屈っぽさそうなストーリーなのに、最後は、泣いてしまったりする。
まあ、同種のテーマを持つ作品にスピンラッドの「鉄の夢」とかディックの「高い城の男」とかあったが、これ読んだ後では、スカスカ、ちゅう感じがしたものだ。
しかし、豊田有恒は惜しい。筒井康隆より若いがデビューは先で、この作品は、著者29才で最初の長編小説というから、いかに当時スゴかったか。筒井康隆では駄作の部類に入る「馬の首風雲録」(1967年)と同時期の筈(まちがってらゴメン)。
今回読み返した、ブックオフ系で105円のは、講談社文庫版で、解説が平岡正明で例によって非常に深い考察が加えられているんで、ラッキーだった(ただ、この文庫の著者の「あとがき」はちょっと・・・と思ったけど)。
上にリンクしてるように、今もフツーに本屋にあるのが、嬉しい。
2008年3月10日月曜日
Stage6終焉に寄せて
須磨は、今はいかなごの季節、いかなごだけじゃなく、実際、明石海峡はいろんなもんが旬になり、一年のうちで最もウマい季節になるところが、
である。ノリだけじゃなく、シンコ(いかなごのもと)とかも、被害が出ている模様で困ります。
■損害額見込み5億円に修正
[From 神戸新聞|社会|神戸市、ノリ処分で漁協と協議へ 明石海峡衝突 ]
明石海峡の三隻衝突事故に伴う油流出で、神戸市漁業協同組合は十日、ノリ養殖被害の見込み額は約五億円-と修正の発表をした。同漁協は、養殖場を囲むロープや一部のノリに油の付着が見られたため、同日までに今季のノリ漁撤退を決めた。同漁協は年間約一億枚のノリを生産し、売り上げは同十億円。今季はこれまでに、四千三百万枚しか収穫しておらず、撤退による損害額は約五億円と見込んでいる
もう、YouTubeの時代は終わりじゃ、これからは、Stage6の時代や、と、ちょっと楽しみにしてたDivXのStage6、行ってみたら、終わっとった。2月の28日に終わってたのを今日気がついたちゅうわけです。
世知辛い世の中になったもんですな。ワシらおっさんにとって、唯一の若もん文化との接点やったのに。ここで、オレは滝沢乃南を知り、松金洋子を知ったわけである。本当にありがたいこってある。しかも、Stage6の動画、メチャクチャ画質が良く、YouTubeとかニコニコ動画だと、拡大すると、なにがなんやらわからん画質になってまうのだが、こっちは、画面一杯広げても、滝沢乃南や松金洋子の良さがたっぷり確認(「堪能」ではない)できたのである。いや、Stage6が無かったら、今後一生死ぬまで、あるパーツが異常にデカい女子の良さがわからなかったでしょう。
また、YouTubeで ちゅう感じのヤツを観ることにしますわ。 巨乳よりミススカでゴーゴーの方がやっぱエエ。
2008年3月6日木曜日
の・ようなもの
| の・ようなもの 秋吉久美子 伊藤克信 尾藤イサオ by G-Tools |
「怪物のような荒川鉄橋をこぼれないようにクルマが走るのが見えるぞ」しんととしんとと。 「トランペットのべんちが聞こえない不気味な静けさ 深夜料金のバッチが光るタクシーが北千住方向へダッシュする その反対方向42.195キロにオレのアパート」しんととしんとと。 「東武と京成を乗せた綾瀬川を渡り お化けが出そうな鐘ヶ淵へ向かう 延徳寺を左へ折れようとする 昔はここらへんでカネボウ美人が作られたという」しんととしんとと。 「祭り提灯に誘われ抜け道を入ると 神さまは4畳半のせまさの中で明日を待つ」しんととしんとと。 「花薬師の駅前通りを歩行者が約一名 やけに目立つのかビニールの花が歓迎する」しんととしんとと。 「○○街道に入ると昔ながらの商店が蚊取り線香の匂いを立ててディスプレイしている。地下足袋一ダース380円○○焼き60円さくさくした○○クリーム100円、ひといき入れたい」しんととしんとと。 「三十過ぎの芸者衆と40過ぎの浮気男が向島の屋根の下で寝ている。もうそろそろ夜が明ける。夏の朝は○○が云うように早い」しんととしんとと。 「カラスがかあかあ飛んでいる、吉原上空に向かうのか 明烏 聴いてますか志ん生師匠、吾妻橋のビール工場まであと息。リバーサイドのジョギングコースを何故か歩く」しんととしんとと。 「隅田川の風が吹いてきた 眠そうにブレーキかけた東武線が隅田川をわたる ○○のビール工場は世界の終わりのように静かだ」しんととしんとと。 「吾妻橋を渡ると仁丹塔が見えてきた 浅草雷門に入る 観音様、しんととが朝一番でやってきました」 「人形焼きの匂いのない仲見世は淋しい、思い出の花屋敷に足が向く、いまごろどうしているだろう 国際劇場の踊り子たちはどうしているだろう」しんととしんとと。(以上 例によって、聞き取りで書き出してみた。細かいとこ間違えとると思うが、まあ。) で、ようやっと、たどりついたら、彼女が、原付で、ちゃんと待っててくれるのね。イイなあ! あと、まあトルコ嬢役の秋吉久美子もカッコ良く、一説によれば以降のその業界の人たちがこぞって真似したという(未確認)。
2008年3月3日月曜日
日記
今日は楽しい雛祭り・・・ま、関係ありまへんけど。
歯医者。麻酔が効いているんで、もうラリラリ(唇の左上が動かない)ですわ。ま、これで、12月からの通院も、次回で終わりみたいで、ほっとしとるところですわ。まあ、ちゅうことで、もう、寝まふ。
2008年3月2日日曜日
模様替え
久々にここ、模様替え。
ようやっと、引用が
スポーツナビ|ヤクルトの由規、左足首に違和感=プロ野球という風になりました。 スワローズ、ただでさえ戦力不足なのに、ケガは困る。ほんまに困る。
ヤクルト注目の新人、由規(佐藤由規)投手は1日、左足首の違和感を訴え、別メニューで練習を行った。沖縄県浦添市内の病院で受けた検査では特に異常はなく、2日以降の練習は様子を見て決める。
今日はなんか汗ばむ陽気で、クルマで加古川界隈まで。明石のPAで、明石そば、ちゅうのを喰った。もちろん、明石だから、当然タコ、無理して穴子、あと、ワカメとおぼろ昆布。神明〜加古川バイパスで加古川東インターまで行って、帰りは明姫幹線で帰る。まあ、しかし、明姫幹線沿いというのは、大型店舗ばっかり。車中でR&B風味の歌謡曲聴く。昭和43年あたり、R&B風な歌謡曲いっぱい曲が出たが、なぜか流行らなかったらしい。
2008年2月28日木曜日
晩飯に久々に餃子を食いました
中国公安、会見で国内混入否定 ギョーザ事件、袋小路に | エキサイトニュースま、本気じゃないわな、じゃ、こっちの反応みるハッタリなんやろうけど、さすがに幼稚すぎる。中国三千年のジョークちゅうやつかな? この事件が起きていきなり、食糧自給率云々とか大きなこと云いだした人たち向けのリップサービスだろうけど。 まあ、これから、中国製の食いもんはなるべく食わないようにするだけですわ。この際、食いもの、チャイナフリー表示までせえ、とは云わないが、外食であろうがおでんであろうが、中国製のものが含まれているかどうかはちゃんと表示するようにするヨロシあるある。 但し、某オレのスキな中華料理屋の中華料理が全品中国製と表示されていても、食う。旨ければ、命賭けてもエエ。 そや、あのニュースもみんな大騒ぎしてたとき、肝心要の、JT製生協販売の餃子、フツーの状態の時、「旨かった」のか、どうか、という肝心の情報が抜けており、イライラしたもんである。 まあ、この前のサッカーといい、よくよく「行儀」は悪い国みたいだな。オリンピックが楽しみである。 そやけど、他人の国云々はええけど、うちの国も、世知辛いことに、頼みのカップヌードル、数%の値上げと聴いていたが、安いスーパーやドラッグストアで以前は100円、セールで89円だったのが、135円に値上がっている。35%もアップしとるがな。まあ、まるちゃんはまだ100円未満で買えるんで、ええけど。
「中国内で混入された可能性は極めて低い」
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2008年2月27日水曜日
引き続き、読書モード
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2008年2月25日月曜日
誰も知らない 世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義; (松岡 正剛)
ああ、寒かった。本日は歯医者。ようやっと、3本中2本終わる。
まあ、しかし、思うに、クルマでまっすぐ走っていて、対向車線におるクルマが突然ぐにゅうううっと曲がって、こっち車線に来たら、誰でもまあぶつかってしまうわなあ。もちろん、陸の上の話。海の上じゃどうなるのか、そこんとこ、はっきりさせて欲しい。
寒いんで、週末は読書にいそしむ。山田風太郎の「妖説太閤記」("妖説太閤記〈上〉 (講談社文庫)"、"妖説太閤記〈下〉 (講談社文庫)" (山田 風太郎))読み終え、ノリがついてしもた。
秀吉については、なんか、スゴく興味が出てきた。この本では、もう最初から秀吉が性的コンプレックスを持ってたということで、天下獲りも朝鮮征伐も全部、そのコンプレックスが行動の根本というみたては山田風太郎風。 オモロイが、光秀を倒し、死ぬまでたった16年という事実には、やはり、スゴいと思う、天下統一しともかく戦国時代に終止符を打ち国内に「平和」をもたらし、新しい体制を確立し、あとはもう、朝鮮出兵まで。ひたすら金を使いまくり。行動の善悪はともかく、どこにそんな金があったのだろう(秀吉の経済力中心にした堺屋太一の小説読んだが大昔なので忘れてしもてる)? 最初、秀吉が好きで次に信長が好きになり、やっぱ、家康はスゴいとなったが、ぐるっと一周してまたも、秀吉に興味が湧いてきた。
で、週末、松岡正剛の下の長ったらしい題の本を読む。
要はエリザベス1世(信長より1年上)あたりから現在までの世界史。もちろん「自由」「国家」「資本主義」がどういうものか、というのがテーマなので、それに影響する事象を中心に歴史をタテ・ヨコ・ナナメと自由自在に動きまくって抜き出すというスタイル。非常にわかりやすい。 あと、ワシらが学校でやった「世界史」、ちゅうのは、いかに「欧米史」だったか、というのがわかる。 まあ、前々から薄々思っていたが、「景気が良くなる」というのは、要する資源を使いまくり二酸化炭素出しまくりゴミがでまくる状態なんじゃないだろうか・・・というのにも、最後まで読めば、いくつかの解答の糸口が示されている。惜しいなと思うのは、なんで、今西錦司が出てこないのか。
まあ、この前読んだ橋本治の「日本の行く道」もそうだが、これからは、大量の水酸化カリウム用意しない限り「どうやったら、世界(日本)は後ろ向きに行けるか」ちゅうことになる。
"誰も知らない 世界と日本のまちがい 自由と国家と資本主義" (松岡 正剛)
2008年2月22日金曜日
裸足の恋
最近、わりかし、温かいんで、ともかく、眠い。同時にかなりアホになっているせいか、文章が出てこない。
クルマの中では、伊東ゆかり「裸足の恋」(昭和45年 安井かずみ作詞 川口真作曲)にハマり、けっこう聴きこんでる。まあ、もともと好きな歌手なので、なんぼでも書けるのだが、いかんせん、まとめてはよう書けまへんわ。
「裸足の恋」、暗い歌詞(雨の街の中でひとり裸足で待っている女の愚痴みたいな感じ)だが、ともかくその表現力に驚く。歌詞だけみるとひたすらに受け身の女性のことかと思いきや、声の中域がもう鋼のようにタフな彼女が歌うからか、逆にボロボロになっても愛にかける女の凄味すら感じる。そいで、その「凄味」がやがては、ポジティブなパワーに変換され、高らかに広がっていき終わっていく・・・まあ、うまく、まとめられなかったけど、そういう感じですわ。
60年代初頭翻訳ポップスの歌手としてブイブイならし、初めて「歌謡曲」に挑んだのが、昭和42年、あの大ヒット「小指の思い出」、それからの3年ほどの以下のとおり、スゴいのだ。
伊東ゆかり - Wikipedia 恋する瞳(カヴァー曲ではない。1965年本人がイタリアサンレモ音楽祭に出場・入賞したもの) 小指の想い出(1967年) 恋のしずく(1968年) 最高位1位、77万枚 星を見ないで(1968年) 最高位5位、34万枚 朝のくちづけ(1968年) 最高位6位、32万枚 知らなかったの(1969年) 最高位3位、37万枚 愛して愛して(1969年) 最高位17位、13万枚 青空のゆくえ(1969年) 最高位15位、15万枚 裸足の恋(1970年) 最高位12位、16万枚 わたしだけのもの(1970年) 最高位19位、12万枚 誰も知らない(1971年) 最高位9位、25万枚
これらの曲、どれも大好きな曲で、いっぺん、バシッと書いてやりたいもんだ。「恋する瞳」や「恋のしずく」やら以前、書いたことあるが、やっぱ今日みたいな感じになってしもた気がする。まあ、ハマった時が名曲、ちゅうことで、いつの日か、ハマった時その時書くと云うことで。ぼちぼちと・・今日はもう寝まっさ。