の・ようなもの 秋吉久美子 伊藤克信 尾藤イサオ by G-Tools |
「怪物のような荒川鉄橋をこぼれないようにクルマが走るのが見えるぞ」しんととしんとと。 「トランペットのべんちが聞こえない不気味な静けさ 深夜料金のバッチが光るタクシーが北千住方向へダッシュする その反対方向42.195キロにオレのアパート」しんととしんとと。 「東武と京成を乗せた綾瀬川を渡り お化けが出そうな鐘ヶ淵へ向かう 延徳寺を左へ折れようとする 昔はここらへんでカネボウ美人が作られたという」しんととしんとと。 「祭り提灯に誘われ抜け道を入ると 神さまは4畳半のせまさの中で明日を待つ」しんととしんとと。 「花薬師の駅前通りを歩行者が約一名 やけに目立つのかビニールの花が歓迎する」しんととしんとと。 「○○街道に入ると昔ながらの商店が蚊取り線香の匂いを立ててディスプレイしている。地下足袋一ダース380円○○焼き60円さくさくした○○クリーム100円、ひといき入れたい」しんととしんとと。 「三十過ぎの芸者衆と40過ぎの浮気男が向島の屋根の下で寝ている。もうそろそろ夜が明ける。夏の朝は○○が云うように早い」しんととしんとと。 「カラスがかあかあ飛んでいる、吉原上空に向かうのか 明烏 聴いてますか志ん生師匠、吾妻橋のビール工場まであと息。リバーサイドのジョギングコースを何故か歩く」しんととしんとと。 「隅田川の風が吹いてきた 眠そうにブレーキかけた東武線が隅田川をわたる ○○のビール工場は世界の終わりのように静かだ」しんととしんとと。 「吾妻橋を渡ると仁丹塔が見えてきた 浅草雷門に入る 観音様、しんととが朝一番でやってきました」 「人形焼きの匂いのない仲見世は淋しい、思い出の花屋敷に足が向く、いまごろどうしているだろう 国際劇場の踊り子たちはどうしているだろう」しんととしんとと。(以上 例によって、聞き取りで書き出してみた。細かいとこ間違えとると思うが、まあ。) で、ようやっと、たどりついたら、彼女が、原付で、ちゃんと待っててくれるのね。イイなあ! あと、まあトルコ嬢役の秋吉久美子もカッコ良く、一説によれば以降のその業界の人たちがこぞって真似したという(未確認)。