ひさびさに三宮行った。ごくごく自然に、藪蕎麦に入り、せいろ(756円)頼んでいる自分にハッと気づき、おのれの豊かさを恥じ入るばかりである。これでは、革命的「リベラル」が世にはびこるのもしゃあない。ご飯が食べられなかったら、ソバ食えばいいじゃーん、というような人間にはならんようにせな。
実を云うと、関西では、そもそも、「もりそば」という概念がないのである。刻み海苔がソバの上にのった「ざる蕎麦」なら、ある。しかも、である。たいていは夏季のみであり、フツーの「かけそば」より割高なのである。50%は高い。しかもしかもしかも、関西のソバというのは、細うどんにそば粉が色付けのために入っている感じなんである。しかもしかもしかもしかも、それはそれで旨いわけなんである(と、書いてるうちに無性に喰いたくなってきた)。
ま、関東のソバも関西のソバも旨い、ちゅうことですわ。
このところ、チャンネルNecoの有料のヤツ(月540円)で、日活映画ばっか観ている。
1958年から1971年までが日活の時代。どんどん、落ち目になっていくのである。
まあ、今の映画の尺度からすると、嘘くさく、インチキ臭く、しょうーもないだけ(日活映画の良い所でもある)なのであろう。
ただ、オレなんかは、観終わると、スカッとするわけである。
それが監督が誰であれ主演が誰であれ、日活アクションであろうが日活青春映画であろうが、なぜか、スカッとするわけである。
ふうん、と思った。
まあ、60年代の邦画といえば、松竹がどことなく貧乏臭いし、東映はコテコテだし、大映はグシャっとしているし、東宝はゴジラと植木等と若大将である。
日活の映画のどれもが、水平線や地平線を写しているシーンが多い、或いは高所から街を俯瞰した映像が多いからか、と思ったりする。はたまた、東洋一を誇った日活撮影所の広さのせいか、とも。わからん。
てなアホなこと考えてもしゃあないから、エースの錠主演「抜き打ち風来坊」(1962年小杉勇監督)観ようっと。おお、松原智恵子も出てる。