最近はレコードで音楽聴いている。スカタライツとか、もっぱら、その方面、つまり、ジャマイカ方面ね。
CDでも持ってたりし、当然、iTunesにも放り込んでいる曲とかもあるのだが、やっぱ、アナログはエエ。
いくつか、腐りかけたカートリッジが出てきて、そのままつけても、うんともすんとも言わないんで焦った・・・というか焦るも何も、まあ寿命やなぁ、と思いあきらめかけたら、さすがに蛇の道は蛇、ドラッグストアで100円の「ドイツ生まれのメラミンスポンジ 驚きの汚れ落ちミラクルクリーナー」というヤツ買ってきて、針先、ありとあらゆる接点、レコードそのものまで、拭きに拭きまくったら、ああら不思議、なんとか音が出るようになった。そしたら、カートリッジ取っ換え引っ換えしながら、聴くと音がぜんぜん違って聞こえたりして、こりゃ、オモロイとあらためて、思い始めたワケである。
どこかでメラミンスポンジで針先をこするといいっていうレス見て、
じゃぁ、切れ込み炒れて、それに挟んで擦った方が良いじゃんと
やってみたら凄く調子がいいので、どこかにカキコした者でございまつ。毎回20倍ルーペで確認しながらやってるけど、マジ綺麗になる。
ダイヤがピッカピッカ。ついでにカンチレバーの汚れも取れてる。
カンチレバー押してるんじゃなくて、単に挟んで、スッと切れ込み
に通してるだけだから、機械的なストレスはほとんどないはず。
スタイラスやカンチレバーの材質考えると、擦ることでダメージが
あるとも思えないしね。これでもう寿命かと思ってたカートリッジもいくつかフカーツしてまつ。
[From カートリッジとアームの話題5]
蛇の道は蛇、とはいいつつ、ナチスか特高かオーディオマニアか、といわれるぐらい、オーディオちゅうのは、ハマるともう底なしの「であらねばならない」地獄に陥りオーケストラひとつ持てるほどの金を使った挙句、周りに布教や洗脳や強要ついには自室に監禁し音による拷問までしはじまたりする。そうなると、成仏できんようになっても困るので、ま、ほどほどに、ですな。CDはCDの良さがあり、iTunesはiTunesの良さがあり、アナログはアナログの良さがあり、まあ、エエとこだけ、全部総取りする気持ちですわ。
しかるに、MBSタイガースナイターで讀売が負けるのを見届けて(タイガースナイターで中日讀売戦をやるのだから、関西はホンマ怖いとこです)、ネットうろちょろしとると、下のような記事が。
パナソニックの高級音響機器ブランド「テクニクス」が消滅する公算が大きくなった。
現行のアナログレコード用プレーヤーなどの生産が今月に入って中止され、後継機開発の見通しも立っていないためだ。販売店などで在庫がなくなれば、長年にわたり音楽愛好家に親しまれた名機が姿を消すことになりそうだ。
生産中止となったのは、テクニクスブランドのプレーヤー「SL―1200MK6」やヘッドホンなど。パナソニックは中止の理由について、年々販売規模は縮小し、生産体制の維持や部品調達が難しくなったためだとしている。
テクニクスは、パナソニックの前身・松下電器産業の高級ブランドとして1965年に誕生し、プレーヤーやスピーカーなどのヒット商品を次々に送り出した。
「SL―1200」シリーズは72年に発売され、レコードをのせるターンテーブルをモーターで直接回す独自開発の「ダイレクト・ドライブ」方式を採用している。コンパクトな本体と故障が少なく安定した音質が特徴の名機として、シリーズ累計約350万台を販売するロングセラーとなっていた。
[From パナソニック「テクニクス」消える : ニュース : ネット&デジタル : YOMIURI ONLINE(読売新聞)]
国が滅びる時、まずは文化から、という法則があるのどうかしらんが、まあ、この世にテクニクスSL1200というプレイヤーが無ければ、ヒップホップはおろか、レゲエのダンスホールもハウスも生まれず、SL1200が無ければ下手したら80年代以降の世界の音楽シーンは確実にぜんぜん違ってきたわけで、ソニーのウォークマンどころじゃないほど、テクニクスのプレイヤー、SL1200ほど、80年代以降の全世界の音楽に影響与えた日本の工業製品はないのであーる(オーバーかもしれんが事実である)。
ちゅうことで、二十五年落ち(よく計算してみると、買ってからそれだけ経っているのである)の2台の1200MK2大事にしようっと。もう一台も埃まみれになっているけど、メラミンスポンジで磨いて、ベスタ小僧つないでまた遊んだろ、かくのように決心した次第であります。