2010年7月27日火曜日

この暑さが昭和歌謡愛好者にもたらす、影響など 2010/07/27 23:10

 暑い。脳味噌が茹だって蒸発していくのをじんわり感じる。こうやって、人間、ボケていくのであろう。
 というわけか、最近、かなりアホになっており、聴く音楽もそうした影響をかなり受けているものと思う。


 まずは、ニッスイの大きな大きな焼きおにぎりのCM。多分おそらくホリプロのあの方の声と思うが、確証を持てない。もとより、オレは、和田アキ子のシャウトが苦手で、あの方のシャウトを聴くと、何故か、耳直しに朱里エイコとか麻生京子のシャウトってる(動詞にしてみました)曲を無性に聴きたくなるほどだ。ただ、このCMには参った。やきおにお、よりその次の「小腹が空いたら」の輪唱の方が素晴らしい。




 先日書いた、恵比寿マスカッツの「オイクラ・マンボ」、日曜日クルマ運転中リピートにして、飽きるほど聴いた。おっちゃんはね、やっぱ、小便臭い小娘の癖に野望だけは小沢一郎並のウソくさい「イイ曲」より、こっちの方が安心できる、ちゅうもんよ。 その「オイクラ・マンボ」とセットにしてリピートさせて聴いたのは、鹿野番先生の「 」という曲であった。



 歌謡曲番外地 東宝レコードヴァラエティ編~お尻の歌だもんね" (オムニバス, アイドル・フォー, 田中邦衛, コントNo.10, 水城れい子, 雷門ケン坊, 陣野命, 西川三知代とヤング・ラバーズ, 黒沢年男, 鳳蘭, 大地真央)



 ジャケットみれば、賢明な御貴兄御貴女諸氏には、もう、お察しのとおり、ジャケ買い、ですわ。でも、東宝レコードということであんまし期待せず、買ったまんまにしていたのであるが、聴いたら、小鹿番(敦)の「特急ポッポ」という景気のエエ、豪快なこの曲で一挙にハマった。さすがにYouTubeには無いし、今アホな状態なので、もっともらしく説明でけんが、個性派俳優である小鹿番氏(この曲では小鹿敦名義)のユーモラスでなおかつ伸びる声でノリノリ。怒濤のような重いビートの伴奏に乗ってまさに気分は超特急だぜ。

 それもそのはず、作曲はクレイジー・キャッツの名曲の数々を作曲した萩原哲晶。当時の各地の特急列車の名前と土地柄を盛り込んで、「特急特急特急特急ポッポポー」でノリを損なわずつなげた作詞は 坂口宗一郎という方。
 おそらく、この曲など一回聴いたら、強烈な印象があるから、ちょっと前スーパーの魚売り場行けば、「サカナサカナサカナをたべればー」が永久リピートされていたと同様、駅の特急線ホームとか鉄道マニアの集まる店とかで大音量で永久リピートさせたりすると、盛り上がると思う・・・けど、まあ何の意味もないけどね。
 (小鹿番氏を調べていたら、2004年に逝去なされていました。合掌。 http://ja.wikipedia.org/wiki/小鹿番

 

 

 

2010年7月22日木曜日

OECURA MAMBO

 ホトボリさめているだろうから、ちゃお、参院選について、考察するマンボー。
 だいたい、比例区、であるウー。昔は全国区といい、それはそれは、楽しい楽しい選挙であったまんぼ。小学校の頃、参院選となると、もう、新聞をなめまわすように見たものである。上は青島幸男石川慎太郎から、下はいわゆる、「泡沫候補」と云われる、たかだがん先生を始め、東郷けん先生とか、当時の、全国区はホンマ、多彩な人物が立候補しとったものである。立候補時の選挙公約見るのも楽しかった。みなさん、「泡沫」と云われておろうが、なんのその、志はデカく、日本一国に留まらず、でっかく世界を相手に、というのだから、時折、腹を抱えて笑えたものです。そして、紅顔の美少年であったオレは、選挙権とったら、赤尾敏先生に投票するんだ、と強く決心したりしたのまんぼ。でも、選挙権行ける年になったら、コロッと忘れてしもたりした。
 今の比例区はホンマ味気ない。
 
さて、久々に歌謡曲の話題。
 先週買い込んだレゲエのCDぶっ続けに聴いたので、 ちゃお、耳と心のストレッチ効果で、うーっ、歌謡曲聴くと新鮮まんぼ。

 ぬなぁにが、 「トイレの神様」じゃい!あざとい曲つくりやがって、泣いてもたやないか。ただ、曲そのもので泣いたのではない、歌詞で泣いてもただけである。弘田三枝子のヴァケーション、心の準備せず聴くと、泣いてしまうことがあるのは、心地良すぎるからであるが、歌詞で泣かそうというのは、やっぱ、オレとしては、邪道と思う。なんぼ、年取って涙もろくなっているからと云うて、こういう泣き方させられた腹いせに今頃ながら、恵比寿マスカッツの新曲「OECURA MAMBO」のマキシシングル買ってしまう。

 同じヤツが3つ出ているのだが、さすがに、三枚も買うんは、おじさん、シンドイんで、大好きな小川あさ美が写っているジャケのヤツにした。

 まあ、基本的に大量の若いねえちゃんたちが唄うというのは、エエもんである。しかも、大人数の声がマンボのリズムに乗り、あちこちに飛びまくり一緒になったり離れたり、ところどころ、ソロのパートが入り、めくるめく世界が広がる。
 一度聴いたら耳にこびりつき、会話途中に、うーっ、入れてリズム取るようになり、二度聴けば、ちゃお、を接頭語にせずにいられなくなり、あとは、まんぼまんぼ、なんぼーなんぼー、けっこー、けっこー状態になる。

 エグゼな秋元康のAKB48や島田紳助とその仲間たちに唯一対抗できるのは、今や、うーうーっ。人数から云うて恵比寿マスカッツしかないわけで、うーっ、で、まあ、ファンの青少年方は、AKB48に対抗して、各種最低100枚は買って、悲願の紅白歌合戦出場に一役買って頂きたいまんぼ。


 

"OECURA MAMBO/私マンボー【type A】" (恵比寿マスカッツ)


"OECURA MAMBO/私マンボー【type B】" (恵比寿マスカッツ)


"OECURA MAMBO/私マンボー【type C】" (恵比寿マスカッツ)

作詞・Maccoi、作曲・Jam&Lice
OECURA MAMBO
私マンボー
otsukare mambo(type A・teamマver)
四期生
ohisashi mambo(type B・teamンver)
安藤あいか、桜木凛、希崎ジェシカ、かすみ果穂
osagari manbo(type C・teamボver)
西野翔、初音みのり、小川あさ美、かすみりさ

[From OECURA MAMBO/私マンボー - Wikipedia]





 とは云うモノの、最近はもう「ちょいとマスカット」YouTubeで放送分が観れないので、ようわからんようになっているが、日本の「芸能人」としては王道を突き進む恵比寿マスカッツはガンバって「トイレの神様」に泣いてしまう今の音楽状況を変えて欲しいものである。
 トイレ掃除して寝ます。

2010年7月21日水曜日

一勝

 歯医者ようやく終了。最後に残った親知らず、抜かずにこれから何年か使うことができ、トクした気分である。ま、これで、焼肉、安いホルモン系が喰えるようになって、嬉しい。安い肉食うと、スジが歯に挟まって激痛がしていたのである。

 東京ヤクルトスワローズ、タイトルを「5連敗」にしようと、思ったが、最終回、奇跡的に抑えてくれた。まだ、まだ、若いチームなんだな、東京ヤクルトスワローズ。ようやく、讀売に勝つという「心の野球」を、在西宮球団はソデにして、首位奪還しよらへん、昨日、あんまりにもエゲツない勝ち方を相手チームにしたもんだから、今日は「ココロの野球」ちゅうことか。

 ゲゲゲの女房、はフツーにオモロイ。最近のNHKの連ドラ、やたら、若い女の子の「自分探し」をテーマにするもんだから、ウジウジした性格の主人公を、ケッタイな「前向き志向」で無理やりごまかそうとしている珍妙なストーリー展開が多かったんで、途中でややこしくなって、困ったものだ。
 今度のは、貧乏でも結婚しようが取引先が倒産しようが原稿料踏み倒されようが何が起きようが。マンガは朝から晩まで書き続ける、というシンプルさが嬉しい。まあ、戦争中、何度も死にかけておられるから、だろうが。
  松下奈緒の困ったような心配そうな表情も、エエ。

 あと、まあ、古いマンガファンにとっては、アレはだれ、これは誰、というのを類推するのも楽しい。大阪弁のど根性のヤツはまあ、池上遼一であるが、墓場でスカウトされたヤツは「つげ義春」だったりして。「墓場の鬼太郎」が「ゲゲゲの鬼太郎」となる歴史的瞬間も間近。

2010年7月19日月曜日

夢野久作の「犬神博士」

 

"犬神博士 (角川文庫)" (夢野 久作)

 ボロ負けの3連敗。9連敗時のチマチマした負け方じゃないので、まあ、良しとせなあかん。

 昨日、負けた後、夢野久作の「犬神博士」、何十年ぶり(オレもこういう時系列を語ることができるのであーる)に、読む。まさに、愉快・痛快、奇々怪々。スカッとする。

 まさに、主人公の犬神博士の幼少時代のチイちゃんと一体化して、心の中で、はしゃぎまわって、読んだ。読んだあと、スポーツをした後に感じるのに似た爽快感にひたる。本を読んだ後の感じではない。未完なのであるが、この読後の爽快さは、すばらしい。角川文庫の場合、解説先読んだら、ぜったいオモロイ小説とか思えないので、最初からは読まない方がエエ。のっけから犬神博士のこてこての九州弁による名調子を楽しむうちにドッとひきこまれていく。
 「ドグラ・マグラ」とは真逆の世界と云えるかも知れん。
 7才あたりの女装のチイちゃんが当時のオトナの世界、それも博打打ちやら芸者さんやヤクザや知事や右翼の大物たちを持ち前の深い観察力と小さなからだで、引っかき回すわけだから、ツマランわけはない。

 最初読んだ時は、レゲエも聴いていなかったし、今のように歌謡曲の知識なんぞ殆どなかったから、読み飛ばしていた部分、今回、読み返してみて、明治初期頃の、「芸能人」というものがいかなる存在だったかというのを再認識できた。この前、「日本の下層社会」ちゅうのを読んでただけに、当時の「芸能人」の生活ぶりがわかって、興味深かった。女親が三味線、男親が鼓とヴォーカル(といってもこの夫婦はチイのホンマの両親ではない)、でチイちゃんは女装したダンサーちゅうわけだ。天才的な踊りのチイちゃんとかなりの名手である男親の間には、いわば音楽的な共感があるのであるが、このあたりの描写の巧さは、さすがに夢野久作ちゅうもんや。

 ということで、今回読んでいて、一番、ノリノリになったのは、知事をはじめとする福岡の名士たちが一同勢揃いした座敷での、酔っ払った7歳児のチイちゃんが、ノリノリで踊りまくり、ほぼ全員がそのノリに巻きこまれ、やがて、お座敷のみんなが音楽的な狂気のまま、踊りまくっていくとこであった。ただ悔しいのは、「かっぽれ」あたりはオレも知っているのだが、この小説でほぼテーマミュージックと云って良い「アネサンマチマチ」がどんな曲かわからんのが、悔しかった。歯がゆかった。

何故かと言うとこの「アネサンマチマチ」は巡査が絶対に来ない村でしか遣らない一曲であった。つまりこのアネサンマチマチの一曲までは頗る平凡な振り付けに過ぎないので、普通の女の身ぶりで文句の通りのアテ振りをして、おしまいに蚊を追いながら、お尻をピシャリとたたく処で成る程とうなずかせるというシンキ臭い段取りになっていたのであるが、しかし是はその次に来る「アナタを待ち待ち蚊帳の外」の一曲のエロ気分を最高潮に引っ立てる前提としてのシンキ臭さに外ならなかったのだ。だから、お次の「アナタ待ち待ち」の文句に入ったら最後、ドウニモこうにも胡麻化しの絶対に利かない言語道断のアテ振りを次から次に遣らねばならない。そうしてそのドン詰めの「サチャエエ。コチャエエ」の処でドット笑わせて興業を終る趣向になっているので大方男親の手製の名振付だろうと思うが、タッタこの一句だけの要心のために吾輩が、いつも俥屋の穿くような小さな猿股を穿かされているのを見てもその内容を推して知るべしであろう。恐らく吾輩が好かない踊りの中でも、これ位不愉快を感ずる一曲はなかったのである。
 しかし吾輩が如何に芸術的良心を高潮させてみた処が、一円銀貨の権威ばかりはドウする事も出来なかった。今更に最初の約束が違うと言っても追付く沙汰ではなくなっていたので、泣く泣く男親の歌に合わせて「アネサンマチマチ」を踊ってしまって、ビクビクもので茣蓙の上にペッタリと横坐りしながら「アナタを待ち待ち」に取りかかっていると、まだ蚊に喰われないうちに、果せる哉、群集のうしろで、
「コラッ」
 という厳
いか
めしい声が聞こえた。同時にガチャガチャと言うサアベルの音が聞こえたので、吾輩はすぐに踊りを止めて立ち上った。群集と一緒に声のする方向を振り返った。

[From 夢野久作 犬神博士]
 な、な、こうまで書かれたら、「アネサンマチマチ」聴いてみたくなるちゅうもんや、で。イヤ、踊りひっくるめて観てみたい。

2010年7月16日金曜日

6連勝

 ATOK2010、ダウンロード購入。ATOK2008から。
 今使っているのだが、コンナ長い文章でも一発で変換してくれるというわけナノ稼働なのか、しかし、東京ヤクルトスワローズ、名、名、ナント6連勝(変換 こんな=>コンナ、なのかどうなのか=>ナノ稼働 な、な、なんと=>名、名、ナント)!まあ、こんなもんか・・・。
  しかしのう、阪神タイガースから来た藤本、何や年アレ、初回2回だけで3つもエラーしやがって、何か聴く話によると、試合終わったら、金本と飯喰いに行くちゅうやないか、大相撲ですらあーゆー風になっとるんだから、ちょっとは考えや(何や年アレ=>なんやねんアレ)ワザと関西弁で書いてみたらこういう案配・・・今度のATOK2010,まあ、ええのではないか。
  ちゅうことで。今日はこのくらいで。

5連勝

 ボケとる。昨日書いたヤツ、4連勝、とかになって、引用したニュースも一昨日のものだった。
 まあ、こんだけ、勝って勝って勝ちまくると、どれがどれやら、わからんようになってもて。
 東京ヤクルトスワローズ、昨日で5連勝。
 なんか、間違えてた。

5月26日に最大11・5ゲーム差あった3位中日と5・5ゲーム差に接近した。「(ゲーム差は)今いうことではない。その場を一生懸命やるだけ」と口元を引き締めた新指揮官。この勢いなら…。熱いのはGT首位攻防戦だけではない。ツバメが必死に竜を追いかける。

[From Yahoo!スポーツ - プロ野球 - ニュース]
 口元を引き締めて、やっていきたい。

2010年7月15日木曜日

4連勝

 雨雨降れ降れもっと降れ・・・アカンアカン、各地で土砂災害やら大変だ。東京ヤクルトスワローズ、中日に勝つ。ただ、どん底の時より、強くなったとは思えんし、相変わらず、ガイエルなんて、絶不調やし。まあ、ちょっとはましになってきたことにしとこ。

 チームは前日の接戦を制し、チームは今季4度目の4連勝。5月26日に最大11・5ゲーム差をつけられていた3位中日に、6・5差まで接近した。3位に入った昨季は7月28日に13・5ゲーム差をつけていた阪神に、一度は逆転された。苦い経験があるからこそ、“追う側”の強さと“追われる側”の難しさは、痛いほどわかっている。 先発の中沢からバトンを受け取った中継ぎ陣が粘りの投球を続けると、打線も四、五、六回と1点ずつ効果的に追加点を奪い、九回には4点を挙げ留めを刺した。大逆転でのクライマックスシリーズ進出へまだまだ、あきらめない。ツバメ軍団が一丸になった。

[From Yahoo!スポーツ - プロ野球 - ニュース]

 ホンマに「一丸」になってよ。次の対戦相手はえーっと、神宮で阪神タイガースか。どうなるでしょ?
 神宮か、雨雨降れ降れもっと降れ・・・アカンアカン各地で・・・というものの、微妙な気分。

2010年7月14日水曜日

SUGAR MINOTT死去

えらいことである!
 あー負けや、と思てラジオ消したら勝っていた、どころの騒ぎではない。

ヴェテラン・レゲエ・シンガーのシュガー・マイノットが7月10日の午後10時頃、ジャマイカ・キングストンのウェスト・インディーズ大学病院にて死去した。享年54歳。死因はあきらかになっていないが、1年半ほど前から心臓病を患っており、今年5月には体調不良で入院していた。

 マイノットは60年代末、アフリカン・ブラザーズのメンバーとして歌手活動をスタート。過去のリディムを再利用する手法にシンガーとしていち早く着目し、多くのヒット曲を輩出。70年代から80年代にかけてソロで絶大な人気を獲得した。また、自主レーベルのブラック・ルーツを設立し、ユース・プロモーションというサウンドシステムも運営するなど、プロデューサーとしても活躍。90年代以降も精力的な活動を続けていた。

 謹んで故人のご冥福をお祈りいたします

[Fromレゲエ・シンガーの重鎮、SUGAR MINOTT死去 - OOPS!]

 数日前、何故か、突然、レゲエが聴きたくなり、バカみたいにCD買い込んだ。虫の知らせ、というのではないだろうが、今日、来たCDをiTunesに移しながら、久々に、レゲエのサイトを巡っていると、シュガー・マイノットが亡くなった、というニュースにぶち当たった。
 享年54才ということからわかるように、ちょうど、オレからしてみれば、年齢がちょびっと上で、1980年、日本で発売された「Good Thing Going」で、レゲエちゅうともすれば、遠い国の肌の色から文化まで何から何まで全然違う人たちが作り出す「ややこしい」音楽から、一挙に、「そこいらのあんちゃん」が作る、とても親しみやすい音楽、にまで、引きずり落としてくれたことは、何よりも僥倖であった。恥ずかしいことだが、ひょっとしたら、音楽というものが、「楽しいもん」やと初めて知ったのはこのアルバムかもしれん。タイトル曲のマイケル・ジャクソンのカヴァー曲のみならず、Make It With You、Now We KnowとかCan You Remember?とか、今も好きな曲いっぱい。大手RCAから出て大ヒットしたせいか、レゲエプロパーの方々には、小馬鹿にしとる向きも多いが、シンガーとして直球勝負した名盤である。ラブソングまともに歌えないヤツに、ジャマイカの現実や社会の矛盾なんか歌えるわけないじゃないか。

"Good Thing Going" (Sugar Minott)

 そして、4年後の1984年、ニューヨークはワッキーズスタジオで作った音の、もう一つの「Good Thing Going」が入っているのが、「Wicked Ago Feel It」である。これで、オレの音の好みは決定したといえるだろう。地面を這いつくばるかのような、ど低音、対照的に自由気ままに飛び回るホーン、シュガーのヴォーカルは、あるときは、暗く、あるときは明るく、あるときは、ぶっきらぼうに、そして、その全ては音全体で聴いている人間を気持ちよくさせる、という一点に集中していく。


"Wicked Ago Feel It" (Sugar Minott)

 他にもいっぱいアルバムや曲のこと書きたいが、それこそ収拾がつかなくなる。まあ、上の2枚が無かったら、多分、今もなお、音楽を聴いていなかったと思う。 今、ハマっている歌謡曲だって、この二枚(と、弘田三枝子のヴァケーション)で音楽そのものの楽しみ方を学習した結果、なのである。

 以降、ともすれば、大量にリリースされるレゲエ関連のアルバムシングル群で、しかも、スゴいスピードで音が進化している状況で、さして、迷わなかったのは、 シュガー・マイノットという、いつも「先端」を走っていながらも、横向いて、ニカっと白い歯だして笑いかけてくれるアーティストがいたからだ。どんな時でも、一番新しいシュガー・マイノットはそこに「居て」、聴けば、「わかった」。まさに、I Came,I Saw,I Conquered。
 また、レゲエ愛好家の常として、時代を遡って古いヤツを聴こうとしても、スタジオワンにもチャネルワンにもシュガー・マイノットはちゃんと、「居た」。 また、レゲエの旬の「音」がどんどんダンスホールになっていき、ついにジャミーズのスレンテンで革命的な変化を遂げても、シュガーは、いつも、先頭を走っていた。どころか、自身のレーベル、ユースプロモーションでテナー・ソーを初めとする若手を育成していたのだから、畏れ入る。

 日本に来た時も、新宿ツバキハウスで、日本のディスコ用機材から、ど低音中心のジャマイカの音を出そうと、なんと、「モノラル接続」で乗り切って、DJやったとか、オレがある日、渋谷タワーレコードでジャマイカのレコード棚漁っていると、ふと、人の気配がして、ふりむくと、ニカッと白い歯だしたシュガーがいたりした(恥ずかしかったので、そのまま、気がつかないフリしたオレは小市民)。

 まあ、多分、弘田三枝子と同じぐらい好きな人なので、最初は悲しかったが、今、こうして、あらためていろんな曲聴くと、不思議と亡くなった悲しさというものが、薄れてきている。彼の「旬」をオレは吸い尽くしているのだ。叩き込まれているのである。これからも、オレが生きている間、彼の音楽を聴くたんびに、その一番おいしいとこを味わい尽くせる自信みたいなものが、ある。
 ジャマイカの音楽のみならず、音楽そのものの楽しさを教えてくれたリンカーン・バリントン・マイノット(aka シュガー・マイノット)氏の冥福を祈ります。 合掌。

2010年7月13日火曜日

龍馬伝

 スワローズは雨天中止でひと安心(安心したら、ホンマはあかんのだが)、首位奪還、ザンネンでした。
 民主党が負けて、ひと安心。事業仕分け、だけは人気だが、天下り、給料高い、退職金多い・・・ならば、その分、仕事してもらおうやないか、という視点がひとつもないのは、疑問に思っている。甘い汁吸っている連中をどうのこうの、ちゅうだけではなあ。もともと超「優秀」な連中集めたとこやねんから、もう一工夫二工夫させれば、エエ仕事してくれへんもんかのう。まあ、そうじゃないから、こうなるのだろうが。

  「龍馬伝」、久々のグダグダ、ずるずる、愚図愚図ドラマ。
  ここまで、徹底すると、意地でも「観てやろう」という気になるから不思議だ。

  龍馬登場すれば、わめいて泣いて叫んでいるだけ、寺田屋のお登勢に出逢うシーンでは、「お母ちゃん」だ。どう贔屓目に見ても、これじゃ単なるバカ。薩摩と長州というどちらも海千山千に同盟を結ばせる人物とは思えん。龍馬はいつも、わめいて泣いて叫んでるだけだから、比較的演技のできる俳優がやっている武市半平太と以蔵をフィーチャしたのはいいが、半年間も引っ張りよった。実際、この4週ほど、演出家に石井輝男氏が乗り移ったように、以蔵の拷問シーンばっかするもんだから、でウンザリしきっており、ようやっと、半平太が切腹してくれて、心底、ほっとした。

 
 思えば、小学校の頃、同じNHK大河ドラマ、「龍馬がゆく」の龍馬役北大路欣也のあまりのカッコよさにシビれ、カブれたものである。実際、このドラマを契機に10代後半まで、「幕末」には凝りまくったものである。あと、おりょうは、劇上の人物としては、若大将の「澄ちゃん」に次いで実際惚れてしまうほど、粋でいなせで、良かった。まあ、浅丘ルリ子がおりょう役、だから、仕方ないか。真木よう子も胸がデカイので好きなのだが、動作が重い感じがして、「おりょう」ちゅう感じが今以て抱けない。けど、まあ、例の寺田屋お風呂事件は楽しみにしとくことにする。

 まあ、おそらく、今回の「龍馬伝」終了後には、眉毛剃った茶髪の兄ちゃんの尊敬する人のリストから、「坂本龍馬」が外れることであろう。

2010年7月11日日曜日

レゲエCD買い込む・・・渋谷HMV閉店に捧ぐ

閉店のお知らせ この度HMV渋谷は、2010年8月22日を持ちまして閉店させていただきます。 渋谷の地にて20年に及ぶご愛顧、誠にありがとうございました。 引き続き、8月22日までのご来店を心よりお待ち申し上げます。


今後は近郊のルミネ池袋/ルミネエスト新宿/アトレ目黒を
是非、ご利用いただきますようお願い致します。

[From HMV 店舗情報 | HMV渋谷]


 出来たての頃、よく行ってたもんだ。感無量。
 東京ヤクルトスワローズ、今のところ、順調・・・でも3月の終わりの妙な高揚感が無いのは、何故?
 選挙は金曜日期日前投票しといた。


 ちょっと、最近、ごらんのとおり、昭和歌謡の感想文を書くブログ、という当初のオレの偉大なる野望が、どっか行ってしもとる。CDあんまし買っていないのであーる。まあ、手持ちを繰り返し聴いて満足している状態だから、仕方ない。でも、やっぱ、ちょこちょこ、欲しいCDとか出てきたり。世の中から取り残された気分になったり。
 ちゅうことで、しばらくは昼飯抜きの覚悟決めて、アマゾンやiTunes Music Storeをサーチしてみたのだが。
 オレは意志が弱すぎる人間というのをコロッと忘れてた。
 で、気がついたら、かなりの枚数のCDをポチってしもてた。しかも、レゲエばっか。しかも、ちゃんと調べたら手持ちの音源とかなりの重複がある感じがする。
 ・・・わかっている。来月請求されるであろうかなりの額に後悔のあまり、爪を噛みながら「直しなさいね、悪い癖、爪を噛むのはよくないわ」をくちずさむオレなのさ。

 昔昔、オレが紅顔の美少年であった頃、レコ屋で、青いジャミーズと赤いパワーハウスのシングルがあったら、アーティストも曲名も確認せず、そのまま、もう、ひったくりがオバハンからひったくるように、シングル盤ひったくって、万引きして逃げる勢いで、レジに走ったもんだ。 iTunesMusicStoreではかなり前から、タイトルにあがっており、買おうかかと思ったけど、3000円もするので躊躇していた(但し40曲も入って3000円)。

 


"Power House Selectors Choice 1" (Various Artists)

 

"Power House Selectors Choice 2" (George Phang)

 

"Power House Selectors Choice 3" (Various Artists)

 

"Power House Selectors Choice 4" (George Phang)


 これで、すめば20年間もレゲエ聴いていない。同じくシングルばっか買っていた頃、ジャミーズとパワーハウスのラベル以上に見つけたら興奮したのが、もちろん、火山噴火している「ヴォルケイノ」レーベル。80年代前半、イエローマンと組んでジャマイカの音楽を変えたレーベルである。CDになってもかなり買い集め、聴きまくったのであるが、こういうのが出てたら、また、脊髄反射でポチッと。



"Volcano Eruption: Reggae Anthology (W/Dvd) (Dig)" (Henry 'Junjo' Lawes)


 さて、皆さんご存知のとおり、85年、ジャミーズがスレンテンのヒットでジャマイカの、否、世界の音楽そのものを定義しなおしたワケであるが、まっさきにスレンテンに喧嘩売ったのが、かつて、美しい美しいうっとりするようなコーラスグループ、テクニークスのおっさんウィンストン・ライリーが、儲けた金で作ったレーベルが作り出した「スタラグ17」であった(実際は、スタラグの方がスレンテンより早かったのである)。

 さて、こんなのが、上記、アルバム群と一緒に出てたら、あなたも、ついついついつい、アカンアカンアカンと思いつつも勝ってしまうんじゃないでしょうか。




"Quintessential Techniques (Bril)" (Winston Riley)


 さてさて、これで終わらせようと思っていた。

 70年代、まだ、らすたらすた、じゃーじゃー云うてた時代、いや、その前の甘く蕩けるロックステディ時代から、プロデューサー として、もう数々の活動し、ダブからルーツロック、そして激動の80年代に入ってもなお、カッチョイイー音作り続けていたジョー・ギブスのこれまた、よだれ垂れ流し鼻水垂れ流し確実(だろう)のディスコミックス(歌3分にそのダブ3分ぶっ繋いで6分で12インチ一丁上がり)ばっか集めたCDが5つも。


 


"Reggae Discomix Showcase 1" (Joe Gibbs)




"Reggae Discomix Showcase 2" (Joe Gibbs) 




"Reggae Discomix Showcase 3" (Joe Gibbs)




"12" Reggae Disco Mix Showcase 4" (Joe Gibbs)



"12" Reggae Disco Mix Showcase 5" (Joe Gibbs)


 ・・とまあ、こういう感じ。甘い甘い歌声とど低音のダブが楽しめたらエエのにな。

 上ではアマゾンのリンク先紹介(ちゅうかジャケットとリンク貼り付けただけ)なのだが、悪いな、オレはセコいのである。レゲエちゅうのは、ホンマ、いくら古い音源でも、ソフトがいろんなところから、容易にしかも手に入るわけである。発展途上国であるわが国では、そうした状況はまだまだ贅沢なことなのかもしれんが、理屈こねるより、早くこうしたインフラを整備してほしいもんである。

 下の2枚除いて、HMVに注文しました。だって、CD3枚以上30%引きというキャンペーンやってたもんだから、HMVの方が安いんだもん。
 そういや、渋谷HMV閉店だってな。遙か昔、渋谷のHMVには世話になったことだし、まあ、ご祝儀がわりに・・なるのかならんのか、ようわからんが、久々にHMVで。

2010年7月8日木曜日

「心のサッカー」とは

 ドイツ負けよったがな。フランコに翻弄されまくったヒトラーを思い起こした・・・なんちゃって、いっぱしのこと、云うてみたかっただけ。オランダ戦は起きて後半だけは観たのだが、今度は中継時間起きれませんでしたわ。

 まあ、しかし、さすがにほとぼりもさめただろうから、今頃書くが、日本のサッカー、見事、「心のサッカー」をようやく確立したのは、驚いた。練習試合で負け続けアホやアホや罵られ、本番に望み、見事な勝利、「アホやアホや思てたけど、アホに教えられましたわ」、そいで、終わりが、PK失敗して泣きじゃくる駒野の肩を抱いて慰める松井ら。さめざめともらい泣きするワシら日本中の観客・・・パラグアイ戦はへまばかりしている感じだったが、このシーンで万事オーライ。日本中は感動で包まれたわけである。
 もちろん、これは藤山寛美全盛時代の「松竹新喜劇」のパターンである。よくぞ、この日本独自のパターンを日本のサッカーは数回のワールドカップで習得したものだと思う。
 前回なんか、なんぼ天才で屈指の選手か知らんが、終わるなり、ひとり、大の字に寝転んで、ひとりの世界に入りこんで、ため息ついたりしとったのから、誰も寄りつかず、まだ毛唐の目を気にしたワザトラシサ、ウソ臭さが感じられたもんだが、今度はごくごく自然、素直に見ているものから、感動を生み出した。
 これで、完全に日本のサッカーは洋物借り物サッカーを見事日本独自のカタカナで「サッカー」に書き換え、日本のものにしたといえよう。

 「勝ち」のストレートな喜び、だけじゃなく、「負け」もあれやこれやストーリーを作って楽しむ・・・日本のプロ野球での第一人者はなんといっても、阪神タイガースで、まあ、我らが東京ヤクルトスワローズもそれにあやかりたいが、何せ、1985年から2003年までという長きにわたって、その負けを楽しむ歴史があるわけである。
  今日も、打線好調向かうところ無しというチーム状態にもかかわらず、うちの「加藤」という3年間勝利無しの投手に「心の野球」をしていただき、見事勝利をプレゼントしてくれた。これから、「加藤」も一軍で頑張っていけるだろう。まさに「心の野球」ここにあり、である。感動をありがとう。

FRICTION ライヴ PASSツアー1980(紙ジャケット仕様)

で、とってつけたように音楽ネタ。フリクションなのだが、日頃歌謡曲ばっか聴いていると、乾いた音というのが恋しくなってくる。まあ、歌謡曲ちゅうたら、湿度が高く、中には粘性も高いもんが多いから、お口直し、というか「お耳直し」にどうしても、からからに乾いた音が欲しくなるわけである。
フリクションの80年のライブ。


"ライヴ PASSツアー1980(紙ジャケット仕様)" (FRICTION)
これ、オレが愛聴しまくった同じ80年のライブ(↓)と同じもんと思い込んでいたのだが、違う。

"LIVE 1980" (FRICTION)
どっちがどう、というわけでもないが、やはり、聞きこんだ"LIVE 1980" (FRICTION)の方が、心地よい気がする。
 YouTubeでライブらしき映像見つけた。

2010年7月7日水曜日

世界最大の携帯電話としてのiPadが欲しかった

 民主党キライだが、自民党も今の党首がキライだ。

 かといって、雨後のタケノコ新政党に入れることもためらわれるし、宗教団体を支持団体に持つ政党や9条でがんじがめになってるサヨクには初手から入れる気がしない。


 難しい選択である。小泉進次郎クンを党首にする度胸があれば、迷うことないのであるが。まあ、落ち目の日本、本当はそういう状態のときは、人間でもそうだが、大きなできそうにないことぶちあげたり、「悪」をみつけて、それを排除すれば良くなるとかの幻想煽るより、目の前の問題、ひとつひとつ、地道に解決することしかないのであるが。
 
 ここのブログ、ちょこちょこ、模様替えしてみた。でも、肝心の文章はサボってた。
 
 ちゅうのも、iPadついに来たので、そっちで遊んでいた。6月15日に注文して、25日に着いた。


 iPad、オレは当初、世界最大の「携帯電話」と勘違いしていて、ソフトバンクから買ったら、ケータイになるのかと思っていたらそうじゃなかったんで、Wi-Hiモデルにした。ソフトバンクからだと月々の払いが重い。ナビケーションアプリでスゴいのがあったら、別だが、今のところは。


 まあ、買って良かった。


 このデカい画面ではムービーがストレス無しに観れるので、早速「野良猫ロックシリーズ」のDVD、HandbrakeちゅうソフトでiPad用に変換して、いったん、iTunesに放り込んでから、同期でiPadへ移してから観ている。それも寝床へ持っていって、観れるので、助かる。かなり手間暇かかるが。梶芽衣子、范文雀の一番カッコいい時期の姿を眠り間際観れるのは、エエ。電池の持ちも悪くない。せこく、16GBモデルにしたが、動画中心なら、2万円の差で64GBにした方がよかったかも。
 
  そいで、新聞等が大騒ぎしていた「電子書籍」なのだが、日本ではまだまだお寒い限り、個人がこつこつ無償で膨大な時間と手間暇をかけて、長い間かけて、作り上げた「青空文庫」ぐらいしか、まだ、使いもんにならん。そいで、夢野久作とか読んでいるんだが、「気分」が出ん。「犬神博士」も早く青空文庫に入らないかなあ。

 そいと、iPadのアプリは高い。高い、といってもiPhoneと比べてなのだが。ちょっとしたヤツでも、600円あたりする。でも、手持ちのiPhoneのアプリの殆どがiPodでも使えたのは感動した。
 

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