2008年11月27日木曜日

ふたつを比較

  昔、筑紫哲也、今、太田光、ちゅうところか。事実をありのまま報道しない(しなかった、と過去形にしとく)ジャーナリストと、笑わせることを放棄したコメディアン。どちらも番組見終わったら、もやもやが残る・・・どうも、なぁ。  ちゅうことで、NHKの朝ドラ、今回のは、ちょっとヒドすぎるわ。もはや唯一の興味となった京野ことみ、せっかくの恋も、相手に金積まれて無理矢理別れさせられてる。なんで、フツーにしあわせにしたらへんのか? せっかく、このドラマ唯一の明るい(そして唯一の美形)キャラまで、こんな目にあわせて、他のキャラ同様辛気くさくしてしまうのか、その心根がわからん。まあ、京都の祇園、あの世界ではようあることかもしれんが、朝っぱらから、は、ちょっとなあ。恐るべき事に、このイベントにより、このドラマ能天気なキャラが施設のばあさん二人だけになってしもた。  ちゅうことで、最近はBS3で夜7時45分に再放送している「純情きらり」の方を見てるのだが、質の高さに驚いとる。いうか、同じ音楽テーマにしとるのだが、片一方は、さほどやる気のないまなかなを双子で唄わせたらきっと売れるやろ、どんな手を使っても二人コンビで唄わせたれ、ちゅう、いかにも小室哲哉的なお話と、音楽が好きで堂々とやりたいと意思表示してるけど、あれやこれや、うまくいかないという話では、まあ、勝負は決まっとるが。  ちゅうこと前振りに、この前、ちょろっと書いた岡林信康「見るまえに跳べ」の感想をまた書いたろ、と思てたが、しんどなってきた。  「堕天使ロック」や「ラブ・ジェネレーション」や「ロールオヴァー・庫之助」やらジャックスのカヴァーやっているので、聞き比べたのだが、岡林信康って、「牧師」なんやと思たわけや。まあ、牧師やから、ちゃんと聴衆というか、いっぱいの人に、向けて歌っとる。「ラブ・ジェネレーション」なんか、わかりやすく、しかも、強い説得力があるように聞こえてしまう。同じ歌詞でもジャックスがやっているのと違って、わかりやすい、わけや。  岡林信康が「牧師」でまあ、たくさんの人集めて前の演台から、ひとりひとりに向かって説教しているとすれば、早川義夫は、どっちかというと、みんなにむかって、歌っていないわ。もう、わかろうがわかるまいが、おかまいなし。早川義夫は、「神主」やないか、と思たわけや。神主もたくさんの人のまえで祝詞(のりと)とかあげるわけやけど、アレは人に向かって云うとるわけや無く、神さんに向かって云うてるだけやろ。「神主」じゃなく、イタコ、かもしれんが。そこまでは行っていないと思うけど。少なくとも、わかって欲しい、と思ってないわ。  ・・・と、まあ、ここまで。  単に、岡林信康と早川義夫の「声」からの連想だけかもしれんが。  オレとしては、ジャックスの方、先聴いたことの幸運さを感じるのみ。  例えば、オレなんかは下のようなこと、フツーだと思うのだが。「牧師」やからこそ、聴いた人がそっくりそのまま信じ込んでしまい、しまいめには、「偽善者」呼ばわりされてしまうのかもしれん(そうじゃないかもしれん)。  

岡林と同棲生活を送った吉田日出子は、表現されているものと実生活に著しい乖離があり、偽善者と酷評。その後、岡林信康とは訣別している。また、日雇労働者の悲哀を歌った『山谷ブルース』は、岡林が山谷に長期滞在して作ったといわれるが、実際には一週間程度しか滞在していなかった。

[From 岡林信康 - Wikipedia]
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