2008年11月27日木曜日

ふたつを比較

  昔、筑紫哲也、今、太田光、ちゅうところか。事実をありのまま報道しない(しなかった、と過去形にしとく)ジャーナリストと、笑わせることを放棄したコメディアン。どちらも番組見終わったら、もやもやが残る・・・どうも、なぁ。  ちゅうことで、NHKの朝ドラ、今回のは、ちょっとヒドすぎるわ。もはや唯一の興味となった京野ことみ、せっかくの恋も、相手に金積まれて無理矢理別れさせられてる。なんで、フツーにしあわせにしたらへんのか? せっかく、このドラマ唯一の明るい(そして唯一の美形)キャラまで、こんな目にあわせて、他のキャラ同様辛気くさくしてしまうのか、その心根がわからん。まあ、京都の祇園、あの世界ではようあることかもしれんが、朝っぱらから、は、ちょっとなあ。恐るべき事に、このイベントにより、このドラマ能天気なキャラが施設のばあさん二人だけになってしもた。  ちゅうことで、最近はBS3で夜7時45分に再放送している「純情きらり」の方を見てるのだが、質の高さに驚いとる。いうか、同じ音楽テーマにしとるのだが、片一方は、さほどやる気のないまなかなを双子で唄わせたらきっと売れるやろ、どんな手を使っても二人コンビで唄わせたれ、ちゅう、いかにも小室哲哉的なお話と、音楽が好きで堂々とやりたいと意思表示してるけど、あれやこれや、うまくいかないという話では、まあ、勝負は決まっとるが。  ちゅうこと前振りに、この前、ちょろっと書いた岡林信康「見るまえに跳べ」の感想をまた書いたろ、と思てたが、しんどなってきた。  「堕天使ロック」や「ラブ・ジェネレーション」や「ロールオヴァー・庫之助」やらジャックスのカヴァーやっているので、聞き比べたのだが、岡林信康って、「牧師」なんやと思たわけや。まあ、牧師やから、ちゃんと聴衆というか、いっぱいの人に、向けて歌っとる。「ラブ・ジェネレーション」なんか、わかりやすく、しかも、強い説得力があるように聞こえてしまう。同じ歌詞でもジャックスがやっているのと違って、わかりやすい、わけや。  岡林信康が「牧師」でまあ、たくさんの人集めて前の演台から、ひとりひとりに向かって説教しているとすれば、早川義夫は、どっちかというと、みんなにむかって、歌っていないわ。もう、わかろうがわかるまいが、おかまいなし。早川義夫は、「神主」やないか、と思たわけや。神主もたくさんの人のまえで祝詞(のりと)とかあげるわけやけど、アレは人に向かって云うとるわけや無く、神さんに向かって云うてるだけやろ。「神主」じゃなく、イタコ、かもしれんが。そこまでは行っていないと思うけど。少なくとも、わかって欲しい、と思ってないわ。  ・・・と、まあ、ここまで。  単に、岡林信康と早川義夫の「声」からの連想だけかもしれんが。  オレとしては、ジャックスの方、先聴いたことの幸運さを感じるのみ。  例えば、オレなんかは下のようなこと、フツーだと思うのだが。「牧師」やからこそ、聴いた人がそっくりそのまま信じ込んでしまい、しまいめには、「偽善者」呼ばわりされてしまうのかもしれん(そうじゃないかもしれん)。  

岡林と同棲生活を送った吉田日出子は、表現されているものと実生活に著しい乖離があり、偽善者と酷評。その後、岡林信康とは訣別している。また、日雇労働者の悲哀を歌った『山谷ブルース』は、岡林が山谷に長期滞在して作ったといわれるが、実際には一週間程度しか滞在していなかった。

[From 岡林信康 - Wikipedia]
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2008年11月25日火曜日

由紀さおり「夜明けのスキャット」

 金融恐慌がおきて、なんか、ガソリンが安くなり、ハイオクで130円ほどまで下がり、ホンマにエエことである。
 昨日は久々にクルマで氷上郡あたりまで、バカ走り。おかげで沢山音楽が聴けました。
 
 ようやっと、由紀さおりの「夜明けのスキャット」のアルバム手に入れた。9月頃、再発なったのだが、先週末ようやっと手に入れた。
 しかし、東芝、偉い!紙ジャケットでちょっと高いがボーナストラック6曲も入っている。

少女時代から姉の安田祥子と共に本名の「章子」名義で童謡歌手として活躍。1965年にキングレコードから「ヒッチハイク娘」(安田章子名義)で歌手デビューを果たすも、まったくヒットせずしばらく停滞の時代に入るが、1969年再起をかけた「夜明けのスキャット」が当時の深夜番組でBGMとして使用されたことを機に大ヒットし、最終的には150万枚のミリオンセラーとなり、この年NHK紅白歌合戦にも初出場を果たす(以降1978年・第29回まで10年連続出場)。
由紀さおり - Wikipedia

 まあ、「夜明けのスキャット」はスゴい歌謡曲で曲の大部分が「ルールールールー」とかのスキャットでできており、歌詞もかなり抽象的な、平たく云えば、なんのことか、ようわからんが、なにやら、雰囲気だけはわかるという非常に、ラジカルな曲なのである。


 最初、このアルバムを通して聴いた時、曲の始まりが、ほとんど、ルルルルルーとかシュビデュビやらッパッパパヤパッとか、スキャットで始まっており、まあ、「夜明けのスキャット」のあまりのヒットで、もう何が何でも無理矢理、スキャット入れた感じがしたわけだ。

 ところが、クルマの中であらためてちゃんと聴いたら、これがメチャクチャにいいのである。
 特に、佐良直美の「私の好きなもの」(1967年永六輔作詞・いずみたく作曲)、倍賞千恵子の「結婚します」(1969年 松竹映画「結婚します」の主題曲 岩谷時子作詞いずみたく作曲)のカヴァーの出来が尋常でない。
 たとえば、「結婚します」の導入部のスキャット、「ッパッパパヤパッ」など、ふわふわとした幸福感というのか、あまりにも手放しな安心感で、逆に不安になってくるほどだ。
 「私の好きなもの」も佐良直美の方は、好きなものをむしろ淡々と羅列していって、最後に「あなたが一番すき」で締め、とても粋な感じがしたものだが、由紀さおりの方は、「あなたが一番すき」がメイン、もう有頂天、踊りまくるほど喜んでいる感じがする。

 ボーナストラックに入っている「男と女」や「白い恋人たち」とかのスキャットの定番ソングでは逆に、由紀さおりのスキャットでは、包容力が過剰な感じがして、クドい感じがしてしまうのだが、「私の好きなもの」と「結婚します」とかの歌謡曲歌謡曲した曲での、スキャットによる幸福感の表現、というのは、ちょっと他では見あたらない。

 アルバム、CD化どんどんして欲しいもんである。


"夜明けのスキャット(紙ジャケット仕様)" (由紀さおり)

01. 夜明けのスキャット
02. 女ひとり
03. 男と女のスキャット
04. 私の好きなもの
05. 真昼のデイト
06. 結婚します
07. 天使のスキャット
08. 夜明けのうた
09. タ・ヤ・タン
10. 悲しきハミング
11. 青いスキャット
12. この恋を抱きしめたい

BONUS TRACK
13. バラのためいき
14. 恋心
15. 恋は水色
16. 知りたくないの
17. 白い恋人たち
18. 男と女

2008年11月20日木曜日

横浜ベイ・・・心中お察し申し上げます

 まあ、年間48勝程度しかできないチームから、獲る、というのもなんだが、金本新井に続きこうゆう濃いキャラの人が入ると、もうなんか、野球のファンより、なにか「アニキ」関連が好きな特別なジャンルのファンを呼び込むような気がする。来季の甲子園がハッテンバ、とならないことを願うばかりである。

プロ野球は20日、フリーエージェント(FA)宣言した7選手と国内外チームとの交渉が解禁され、横浜からFA宣言した三浦大輔投手(34)は阪神との交渉に臨み、3年契約で総額9億円プラス出来高払いを提示された。三浦は「すごく評価していただき、ありがたかった」と前向きな姿勢を示した。(金額は推定)

[From 阪神、三浦に3年契約提示 FA宣言選手との交渉解禁 | エキサイトニュース]

てなイヤミいうとると、スワローズもなかなか悪よのぉ。福川とかキャッチャー育ってきてるような気がするんだが。

 ヤクルトが相川獲り、新庄以来FA参戦 - 日刊スポーツ - Yahoo!スポーツ

ヤクルトが横浜からFA宣言した相川亮二捕手(32)の獲得に動くことになった。高田監督は秋季キャンプの愛媛・松山で「総合的に素晴らしく、うちのウイークポイントを埋める魅力ある捕手。手を挙げることになるでしょう」と明言した。

[From ヤクルトが相川獲り、新庄以来FA参戦 - 日刊スポーツ - Yahoo!スポーツ]

2008年11月18日火曜日

吉野家のひみつ

 風が冷たくなってきた。

 久々に吉野家で昼。ちゅうのは、母校の中学校付近の二号線沿いに吉野家ができたのだ。もちろん、クルマじゃないと不便なところだ。なんか、どんどん、須磨も郊外化して、クルマなしだと不便なところになってしまった。まあ、クルマあれば、便利になったのだが。 吉野家といえば、思い出すことがある。もう、今となっては珍しくはないのだが、まだ、コンビニというものが無かった頃の話だ。

 当時オレは東京は調布、つつじヶ丘というとこに住んどった。ばりばりの関東ローム層の上にあることを除けば、ええとこだったが、帰りが夜10時過ぎになると、食いもの屋が閉まってしまい、スーパーも閉まってしまい、喰うものに途端に困ることになる。で、どうしても、甲州街道沿いにあった吉野家になるのだが、さすがに、ほぼ毎日だと飽きてしもていた。


 さて、配属された途端、高松やら北海道やらへ長期出張でしかも徹夜連続というモードが一年以上も続くということになってしまった。

 まあ、ここでも、早速、食いものに困ったというか、毎日、働いている場所に出前を頼むのだが、夕食と夜食が「ほか弁」ばっかという羽目になってしまった。

 ただ、食いもんについては、ガマンすることができんタイプだ。ちょうど、コンビを組むことになった一年上の先輩も、好き嫌いなく、豪快に喰うタイプだったので、良かった。なにせ、都内私立大学のバリバリの体育会出身だ。オレの体重の倍(1.8倍ぐらいか)だが、喰う量は同じという、食いもんに関しては最高のコンビだったと思う。



 1食につき、弁当を二個喰うパターンだ。二人して、競あうようにして、二つ頼むほか弁の、いろんなパターンを試したものだ。最初は、チキン南蛮と幕の内とか唐揚げ弁当とカレー弁当とかの、組み合わせだったが、ついに究極の組み合わせ、「ノリ弁をおかずにノリ弁を喰う」 という大技を完成させ、長期出張を見事乗り切ったものである(但し、食の部分だけ)。


 さて、そうした徹夜仕事も一段落して、渋谷に戻ってしばらくしてのこと。

 久々にその先輩と昼飯を食うことになった。
 どうして吉野家になったのか、わからん。
 オレは云うたように、もう飽きてたものの、先輩の顔たてる感じで。

 入って、まあ、どうせ、先輩のことだ、大二つとか特大とかかなあ、と期待してみていると、フツーに「並」を頼んだ。並の牛丼だけだ。食欲無いんか、とちょっと気にしたが、所詮他人だ、オレは大にして、玉子やら漬けもんとか味噌汁も頼んだ。

 並の牛丼が来る。

 そっからは、オレは、今もありありと映像で思い出すことができる・・・ちゅうても、今では全然珍しくない光景だが。ただ、オレは育ちが良い。小学校の頃は休日は不二家のお子様ランチの生活である。

 牛丼を取った先輩はすぐ喰うでもなく、ゆっくり、箸で牛丼のまんなかあたりを掘り始めたのだ。

 そして、おもむろに近くにあった紅ショウガをたぐり寄せると、トグルに紅ショウガをはさみ、どさっ、どさっ、どさっと・・・最初は掘った中央部、そこが埋まっても、何度も何度も、紅ショウガを牛丼に運び始め、ついには、牛丼の牛肉部分が見えなくなるほど盛始めたのであーる。なおも、むしろ、丁寧といっていいほど、その作業は続き、紅ショウガがこぼれんばかりになった時、ちょっと動作を止めた。そいで、体を伸ばし、隣の紅ショウガの壺をたぐりよせ、またも、同じ行為を始めた。最初の紅ショウガのケースは空になったのだ。

 そいで、まさに、こぼれないのが不思議なほど紅ショウガで山盛り状態になり、そっから彼は、ようやく、箸を取り、こんどは、またも盛った紅ショウガをこぼさないように、彼特有の細心さを持って、丼内をかき回し、紅ショウガと牛丼を「和えた」。

そっから、がーっといつもながらのほれぼれするような喰いっぷりで、あっというまに、ご飯一粒、紅ショウガ一切れも残らない状態になり、まあ、いつものように、満腹感で満足しきった顔になった。悔しいことに、この先輩は正直で、マズいもん喰ったあと、この顔はしない。

 このパターンは今は別にどーってことない光景だろうが(昼食時混んだ時、一人は必ずやっている)、オレには、ショックであった。


 敗北感、といってもいい。

 なーんの工夫もせず、出されたものを出されたまま喰って、そいで「飽きた、飽きた」とか云っていたオレがいかに 矮小な存在か、思い知らされた気分であった。

 早速、翌日から、オレも真似して、紅ショウガ牛丼にして喰うと、なるほど、旨かった。もちろん、紅ショウガの量は先輩の量に比べば、ごくごく少量だが。


 あと、吉野家で、ビールを瓶毎5本お持ち帰りする(今は禁止)友人とかはおったし、とか、牛丼頼まず、生玉子だけ、それも4つ頼み、それをあっという間に、一気飲みして、30秒ほどで出て行ったオッサンとか(これは今はエエのか悪いのかは知らん)おったが、その程度。この時の、喰うことの意義そのものを問われたショックにはかなわない。


 つゆだく、やらいろんなパターンで頼めるようになる昔々のお話でした。



2008年11月13日木曜日

印鑑登録証のひみつ

 晴れ。暑くもなく寒くもなく、ちょうどいい案配。  久々に垂水。駅前の増田屋、これまた久々に、ランチにぎりを喰う。旨い・・というより、満足か?   昼頃なのに、ハイキング帰りの十人弱の団体客が、個別に支払いをしていてちょっとした騒ぎに。年の頃は60代あたり、まごまごしながら一人一人払いながら、ガヤガヤわけのわからん冗談を飛ばしてた。そうしたとこみると、ちょうどリタイヤしたてあたりか。団塊の世代あたりか。オレの隣は、もっと年上のジジィがランチに一本つけて、穏やかに飲んどった。オレも年取ったらこうありたいものです。    垂水ちゅうのは、ケッタイな都市計画していて、東と西に再開発用のデカいビルぶっ建てておいて、肝心の中央部、人通りが一番多いとこが、昔ながらの商店街やら古い古い市場とかカスバ的(といっても、ぜんぜんヤバくない)カオスにあり、けっこう、オモロイ。オモロイといっても、数回行ったら飽きてしまう程度だが。  と、のんびりと「小春日和」(晩秋の今、この言葉でいいんやろか)の中ふらふらしながら、銀行に行き所用を済まそうとしたら、なんか、印鑑が違うちゅうことで、急いで駐車場に戻りクルマを飛ばし自宅へ、自宅をひっくりかえして印鑑登録証のカード探しまくって、ようやっと探しあて、印鑑証明取りに須磨の区役所まで行くと、その印鑑登録証のカード、なんか古い方のヤツを持ってきたみたいで、再び急いで自宅に戻り、もう探すの面倒なので印鑑もって、再度区役所に行き、再発行してもらうことにした。    あれやこれやで、銀行の営業時間、とおに過ぎ、で、結局また明日垂水行かなアカンねん。  しかし、印鑑登録証のカード、暗証番号を登録しとくと、無人の機械から、印鑑証明はもちろんのこと、住民票まで手に入るようになっていたとは。
取得できる証明書 印鑑登録証明書住民票の写し住民票記載事項証明書発行手数料 1通250円利用者カード 住民基本台帳カード(住基カード)もしくは 印鑑登録証(券面の印鑑登録番号が10桁の磁気カードのもの)*いずれか1枚のみ登録できます。利用時間 平日・土曜 8時〜20時日曜・祝日 9時〜17時休止日 12月29日〜翌年1月3日、毎月第1日曜日電気設備等の点検日設置場所 JR住吉・六甲道・神戸・垂水、阪神電鉄三宮、神戸電鉄湊川・鈴蘭台・岡場、山陽電鉄板宿、市営地下鉄新長田・名谷・西神中央の各駅周辺及び神姫バス西神戸サティ前バス停付近(詳しい案内地図はこちら)
神戸市くらしのガイド:届出・相談 これは便利になったもんじゃ。まあ、滅多と使わんが、垂水にも自動の発行所があるみたいで、今回みたい時には、もう須磨区役所行かんでもエエ。  しかし、住基カードいらんなぁ。
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2008年11月12日水曜日

12,000円欲しいぞ

 ガソリン、どんどん下がってきた。今日はガソリン代が143円(ハイオク エネオス)になり、神経使いまくって「省エネ運転」(ちゅうても、下り坂でエンジンブレーキ使うのと、アクセルそっと踏むぐらいだが)する必要がなくなり、ガソリンスタンド行くのに、万札入っているか確認しなくてもいいようになり、以前からしたら夢のような日々である。これというのも、セ・リーグで13ゲーム差ひっくり返されてからだとオレは思う。だって、他になーんもおこらんかったもん。     NHKの朝の蓮ドラ、しかし、なんとかならんもんか。観るたんび、誰かが誰かに説教されている感じで、朝向けとしてはどーなっとるのか。だいたい、まなかな使っとるんだから、もう、これは、「王子と乞食」パターンで、エエのに。舞妓の方が大学生のフリして恋に落ち、大学生が舞妓のフリして、祇園で遊ぶような大金持ちを手玉に取る。そいで、実は双子だったんですっ!みんなギャフン、のパターンでナンボでもエピソードできるのに。あと、「赤いスイートピー」二人で唄わせるのはもう、やめてほしい。  まあ、しゃあないか、何せ13ゲーム差をひっくり返される世の中だもんな。  定額給付金、文句の方が多いのに驚いた。ええカッコしいなのか、ジャーナリストやコメンテーター、余程金持ちが多く(そういやこの前亡くなった「ニュースキャスター」、麻生太郎もびっくりの大金持ちだったらしい)、はした金程度に思っているせいなのか。だいたい、国家国益とか一国民がエラそうにそこまで考えてやる必要などないんじゃ。お上がくれる、ちゅうもん、なんで、ちーたらこーたら細かいこと云うのか、その神経がわからん。これで国の財政が傾いたら、その時になって初めて、12,000円貰たことなど、すっとぼけて、文句たらたら、怒りまくって、ジグザグデモとか米屋打ち壊しとか、やればええのであーる。それが江戸時代から連綿と続くワシら庶民の意地ちゅうもんとちゃうか。     この時期、12,000円はデカいでぇ。だいたい、オレの場合、税金がこれで払える。もしくは、伊東ゆかりボックス買える。もしくは、日本海へ豪華、高速使いまくりのドライブができる。  ともかく、貰える前、文句言うのやめて欲しい、貰ってからボロクソ云うたったら、エエことやないか。ホンネで行こうや本音で。     まあ、しゃあないか、何せ13ゲーム差をひっくり返される世の中だもんな。
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2008年11月9日日曜日

岡林信康に挫折する

 くそぉ、西武が勝ってもたがな。  あかんなあ。怒り狂うナベツネ、戦力不足に責任転嫁する原、それを真に受け納得し、札束勘定しはじめるナベツネ、・・またも、讀賣お得意の金に飽かせてのFA狩り外人狩りが始まるかもしれん。もうスワローズから選手取ったらアカン、残ってないし・・いやガイエルなら、価格応談で考えても・・・アカンアカン。  岡林信康の1970年のアルバム「見るまえに跳べ」・・・・オレはジャックス大好きであったのだが、このアルバムが早川義夫プロデュース、しかも、ラブ・ゼネレーション、堕天使ロック、ロールオーバー庫之助等、ジャックスのカヴァーが入っとるとは、一ヶ月前になるまで知らんかった。    見るまえに跳べ    聴いてみて、確かにエエのだろうし、実際、聴いたことのある「私たちののぞむものは」とかは、歌詞が後半ネガポジ逆転していく名曲と思うが、かんじんのラブ・ゼネレーションやら堕天使ロック聴いていると、無性にジャックスの方を聴きたくなるありさま。灰汁も脂っ気もどろどろしたもんない、フツーのあっさりしたロックにきこえてしまうのだ。  この程度の聴き方しかできんかった。この程度で岡林信康というある意味ビッグネームに対してあれやこれや書く、と何故か怖いので、やめとく。岡林信康、80年代に入ってからのアルバムとかは良く聴いたものだが、フォークが大嫌いだったんで、岡林信康の全盛期のはちゃんと聴いたことがないし。  ちゅうことで、口直しというか、耳直しに、単に疾走疾走あるのみのミッチー・ライダーとデトロイト・ホイールズを聴いたりしてたら、   YouTube - Mitch Ryder & The Detroit Wheels - Jenny Take A Ride [I]   やっぱ、ええのぉ。この二曲、ぶっ続けに聴くと、めっちゃ気持ちええ。 何故か、ミッチーライダーのそばに、ラクウェル・ウェルチのがあった。  これは、ちょっと胸揺らし気味だが、まあフツーのポップスと云えるかも知れん。  でも、コレは!!!  いつしか、岡林信康がすっかり、取れてしまった一日の終わりでした。  
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2008年11月6日木曜日

オバマとマケイン、笑撃のダンス

 オモロイもんみつけてもた。  オモロイもんみつけてもた。 Obama/ McCain Dance Off

オバマ新大統領に捧ぐ

フツーのモードに戻そっと・・・。  休むとやっぱ、スゴく書きにくくなる。    西武が勝った。若い選手がちゃんとしとるので、うらやましいことである。  大統領選、オバマが勝った。黒人初の大統領で黒人黒人云うとるが、お母さんが白人やから、ハーフとちゃうんかい? アフリカ系アメリカ人の父親の系譜で黒人と云うなら、同時に母親のナントカ系アメリカ人で白人であるとも云えるのでないのか。人種差別や人種差別!・・・・と、白人としての誇りを持てよ誇りを!お母ちゃんが泣いとるぞ。おおぉ、ワケのわからんツッコミが。調子が戻ってきた。  お祝いにゴールデン・ハーフの・・と思ったが、ここはポピーズ・・・もとえ、BBS(ビューティ・ブラック・ストーンズ)、恋のチャンス やな。     最近、昼は、近所に(といってもクルマで10分ほど)讃岐うどんの店ができたので、そこばっか行っている。そこで、おろし醤油うどん大(430円)、ちゅうのばっか頼んでいる。  冷たい讃岐うどんに大根おろしがついているのだが、スダチがついており、あとネギとかショウガとか天かすとかは取り放題というシステム。  ネギを大量にぶっかけて、それに醤油をぶっかけて、スダチを絞って、ぐるぐるかき回して、どばーっと喰うと、 爽快である。  ただ、消化が良すぎるのか、2時間ほど経ったら腹が減ってくるのが、今のところ、最大の悩み。  
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2008年11月5日水曜日

松原智恵子が炸裂する「愛するあした」 ネタばれあり

 またも更新があいてしもた。長文になるとアホなので、後で読み返すとボロボロである。でも、直せるかといえば、よう考えてみたら、アホなので直せん、しゃあないから、まあ、アップしとく。


 オレと同年齢の詐欺師が5億円の詐欺でつかまったが、がっかりした。あまりにも手口が稚拙である。音楽的な詐欺の技はあれほど天才的であったのに。

 われわれは、木村拓哉が15年もトップを走ることのできる時代に棲んでいるのであーる、まあ、しゃあない。
 
愛するあした


  1969年の映画「愛するあした」は、製作は芸映社なのだが、それでもまた、ちゃんとオープニングにダイニチでもなく歴とした日活マークが出る日活映画でもあったのである。
 
 今回は、そっち方面から、映画「愛するあした」について書きたい。
 例によって例の如し、映画に関してはプアーな知識しか持っていないので、そのつもりで。


 松原智恵子の映画として、落ち着いて、観ると、これは、松原智恵子が炸裂しまくった映画というのに気がついた。
 役柄とはいえ、したい放題やりたい放題、その炸裂しまくった松原智恵子と互角に渡り合う伊東ゆかりもスゴい。まあ、この映画、この二人の掛け合いがオモシロい。

 松原智恵子・・・


 日活時代の松原智恵子は実はスゴいのではないか、と思いつつあったわけだ。


 そりゃ、初期は気軽に人質になったり して下着姿でぶら下げられペンキ塗られたりするが(多分鈴木清順が監督してたヤツ)、日活が落ち目になりニューアクションとかになってくると、役柄とはいえ、どうも、な んか、自らトラブルを呼び込み周りをトンデモ無いところへ持っていくというか、一人で映画丸ごとノリを変えるぐらい、スゴい女優じゃないか、と薄々思って たわけだ。ただ、主演の渡哲也やらが何やら背負っているもんだから、どうしても、そっちに眼をとられてしまう。

 この映画、松原智恵子は、何やらを背負った渡哲也や石原裕次郎やらがいないんで、重しがとれ、しかも、彼女のフォローアップとしては最適な伊東ゆかりという逸材を得、まさにフルスロットルで「松原智恵子」しているのではないか。

  
 最初の10分で、恋人役で学生運動まだやっている社研の和田浩治とこういうケンカをおっぱじめる。

 「だいたい学園闘争はだな、日本帝国主義の大学の再編に対する闘いであると同時にだ、学園内にあらわれる矛盾に対する闘いであるんだよ・・それを賭してわれわれはいかに社会変革を」  

 とまあ、当時の全共闘お得意の言語で、和田浩治が松原智恵子に絶叫調で云うわけだ。

 そしたら、松原智恵子・・こんな怖い顔して、
 vlcsnap-00015.jpg    
まった! 君それ本気で云っているの!!


 和田浩治よりもっと大きな声だ。和田浩治、たじたじ、となる。
 オレも思わず、自分が云われてるような気がして、背中がびゅんとなった。怖い。怖かった。
 しかし、当時、のぼせたようになった


   やがてオレは、長年の疑問がすーーーーーっと氷塊していく爽快さを味わった。


 オレは納得した。60年代後半、日本、いや世界中の大学に吹き荒れた学園闘争は、松原智恵子のこの一言で終わったのだ!

 東大安田講堂落城とかじゃない。松原智恵子のこの一言が終わらせたのだ!

 矢作俊彦風オーバーに書いてしもたが、「日活映画」ちゅうのは、そういうもんであーる。

 さて、映画での松原智恵子の行動を次に列挙してみた。


 あらためて、もうあまりのスゴさにただただ驚嘆するばかりである。これが大映で若尾文子がやったら、愛想渦巻くドロドロのドラマになり、少なくとも三人は人死にが出て、イヤなイヤな後味で終わるんだろう。これで、あの爽やかなエンディングに持っていくのだから、スゴい。だいたい、加賀まりこ程度のワガママを「小悪魔」というなら、松原智恵子のは魔王ルシフェルに匹敵する。


 ・文通相手の、大富豪でプレイボーイという触れ込みの文通相手、日系ブラジル人の中山仁に会いに行くため、邪魔になるからというワケのわからん理由で、恋人和田浩治を親友伊東ゆかりに泊まりがけで預けてしまう

  ・なのに、中山仁とあった瞬間、ビビりまくるが、そのうち、どーでも良くなったのか、一緒にさんざんぱら遊び歩く。

 ・そのくせ、伊東ゆかりと預けた恋人和田浩治の仲がが気になるのか、突然、嫉妬の電話を伊東ゆかりにして困らせる


   ・さすがに鈍感ながらも、「預けられた」ことに気がついた和田浩治が怒ると、逆ギレ、たじたじとなった和田浩治が困って、何故か、いきなり、伊東ゆかりの孤児院松原智恵子+伊東ゆかりで学内コンサートを開くことを提案。まあ、はぐらかされているわけだが、何故か、快く了承する。


   ・快く了承した、その舌の根が乾かないうちに、伊東ゆかりに会い、学内コンサートに出るのが納得いかない、和田浩治に利用されているのではないか、とゴネはじめる。あまつさえ、和田浩治をボロクソ云うので、伊東ゆかりがたしなめると、またも逆ギレ、伊東ゆかりと和田浩治の関係を疑う


 ・コンサート直前になって、突然何を思ったか、タクシー飛ばして大富豪という日系ブラジル人中山仁に会いに行く。


 ・慌てた伊東ゆかりと和田浩治、追いかける。


 ・コンサート始まるも、当然松原智恵子と伊東ゆかり目当ての学生たちでもう会場は満員、孤児院のガキ共が「どじょっこだのふなっこだの」とか合唱したりして時間を持たすことになるが、やがてブーイングの嵐。


 ・ようやっと赤プリで中山仁に会った途端に、いきなり、寄付金寄こせ、とせびる、中山仁、驚いて、「実は貧乏な船員ですねん」とウソをつき、松原智恵子諦める


 ・赤プリの部屋に松原智恵子へ和田浩治と伊東ゆかりが加わり、ちょっとした騒ぎになるが、中山仁が松原智恵子が和田浩治をホンマは好きやということを云って、なんやらおかしな空気が漂う。 

  ・松原智恵子ようやっと学内コンサートに戻り、何を思ったか、「あたし正直に言うわ」と悲壮な決意。

 ・そして、マイク取って、何を云うかと思いきや、「お金を取ってあたしたちのコンサート開く価値が、あたしたちにあるのか?」と観客に問いかける、観客、もちろん、彼女と伊東ゆかり目当てで来ているもんだから、もちろん、一同同意。


 ・松原智恵子なにやら納得した模様。


 ・そこまで云うなら何か唄ったり芸をするのかと思いきや、彼女はそれだけで、引っ込み、後は伊東ゆかりに任せ、伊東ゆかりが一生懸命「愛するあした」を唄っている間、そんなことおかまいなしに、楽屋で和田浩治といい感じになるが、そこへ左とん平が小切手持って現れる。ブラジルへ帰った中山仁が左とん平に預けていたのだ。孤児院へ寄付するための「巨額」の小切手だ。

  ・中山仁となーんも無かったのである。ハグされたり抱き上げられたりしたが、そのたんびに「おかあさーん」と悲鳴をあげて、それ止まりのデートを一回しただけ。それなのに、大金渡す中山仁も中山仁だが、せびった松原智恵子が悪い。

 こうやって、孤児院救済チャリティコンサートは大成功、しかも、中山仁から、大金をせしめるわけだ。


   思い立ったらすぐに行動に移すのだが、いざ行動に移すと計画も何も考えていないから、すぐに不安になってしまうパターン、それで周りを巻きこんで迷惑かけまくるわけだ・・・オレもいいかげん腹が立った。  そしたら、そうしたオレのような観客を見透かしたように、こんなしおらしい顔するわけだ。


  vlcsnap-00016.jpg by you.

 ここまで、松原智恵子のあんまりなあんまりさに正直腹が立っていたのだ(伊東ゆかりがかわいそう・・)、でも、こんな顔されたら・・・すべてを許せてしまう。

 しかも、ラストぎりぎりに、この映画でついぞ見せなかった次の笑顔でしめてみせるのであーる。

   
   vlcsnap-00018.jpg  

 惚れてしまうがな・・・。



 この映画の松原智恵子には、まさにオレが「60年代」に対して求めるアナーキーさ、ラジカルさのすべてがあったのである。非常に小心でありながら大胆、その振幅がたまらない!



 まあ、TKというオレと同年齢の本日逮捕された人は、獄中で是非ともこの松原智恵子を観て、もっとパワーアップして出獄して欲しいものであーる。



 われわれは、木村拓哉が15年もトップを走ることのできる時代に棲んでいる。



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