2008年9月9日火曜日

ぼやきたい気分

 あーしんど(贔屓の野球チームが相性が良くしかも最近あまり調子良くないチームにサヨナラホームラン打たれ相手を調子づかせて負けた時などの気分)。
 
 ぼやきたい気分であーる。

  この前、iPodにカルトGSボックス丸ごと放り込んでクルマで聴いていたら、爽快であった。意味のない歌詞に勢いだけ載せてパワーを全開させ歌い演奏しまくる・・・これでいいのだ。すかぁっと、する。


 だいたい、最近の唄ちゅうのは、理屈っぽい、しかも、やたら前向き志向礼賛。だいたい、俺の経験では若いときちゅうのはなぁ、どっちが前か後ろか、右か左か、上か下か、そもそも、そこんとこが、わからんことが一番の問題やった。まあ、最近の若いヤツは、そこいらあたり、かしこ、で、どっちが前かわかっているんだろう。

 ともかく、今の連中は少なくとも、どっちが「前」か、わかっているらしいのだが・・それよりもなによりも、「前向き」とか「ポジティブ」な状態ってホンマにいい状態なのだろうか、とオレは迷っている。だいたい、オレはアホなので今もってよくわからんのよ。


 と、おもっていたら・・・こんなニュースが。

歌手森山直太朗(32)がNHK「MUSIC JAPAN」(11日深夜0時10分放送)で、一部コンビニエンスストアの店内放送の禁止など、賛否両論の論争が起こっている新曲「生きてることが辛いなら」を約4分半フルコーラスする。民放では、編成上の理由から3分程度の披露だが「今回は作品として、すべての歌詞をきちんと聞いてもらいたい」というNHK側の意向から、異例の、初フルコーラスが決まった。
 フルコーラスが放送される直前には、歌詞の意味や騒動についての思いなどを語った森山のインタビューが約3分間流れる。同番組では異例の構成。不特定多数が出入りするコンビニでは歌詞の一部だけを耳にする可能性があり、一部のチェーンが店内放送を禁止にしたことを重く受け止めたようだ。
 「メッセージは詞の全体に込められています。全体を聞いてほしい」とコメントしてきた森山だが、同番組でコンビニの措置について聞かれ「すごくいい判断なんじゃないかとは思いました。誰かをむげに傷付けてしまうっていう、それだけはやっぱ嫌だ。100人聞いて99人がいいと言ってくれても、1人がネガティブな受け取り方をしてしまうのは、望んでいない」と話したという。

[From 直太朗が“放送禁止曲”NHKで全部歌う | エキサイトニュース]

 ・・・情けなくて涙が出たよ。
 「100人聞いて99人がいいと言ってくれても、1人がネガティブな受け取り方をしてしまうのは、望んでいない」・・・絶句である。
 それは作り手、唄い手側の人間が言うたら、絶対、アカンことやないか?「100人聞いて100人ばらばら」じゃないのか。

  感じるのは聴くそれぞれのヤツの自由、それをコントロールしようとしていることがどんな怖ろしいことか。なんぼ自分で作って唄った音楽でも、誰かに聴かせた瞬間、聴いたヤツのもんになるのだ。そっから先はそいつの自由、ちゅうのは、基本的な了解事項じゃなかったか? うちの国、いろいろあるけど、「人民共和国」やないんであーる。
 逆を云えば、ポジティブな唄を作って唄えば、聴いた側もポジティブになる、と信じているわけで、唄いたかったら、その唄で自殺するヤツが出ようが何しようが、唄うヤツの自由、ちゅうのは、基本的な了解事項じゃなかったか? うちの国、いろいろあるけど、「人民共和国」やないんであーる。

 まあ、能書き付きでやるらしい。今の音楽は脳味噌で聴くもんらしい。まあ、また時代が変われば、体と心で聴く音楽が流行るから、それまで、待っとこぅっと。

 
 ジャックス、後追いでも、きちんと聴けたのは、 ひょっとしたら、とてもオレの人生でかなり得した部分なのかもしれん。

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