とうとう、NHK朝の連ドラ「瞳」、ブルーシューズがまたも突然なんの脈略もなく行きなり殴り込んできて、オモシロくなってきた。大阪のチームのクセにどなしても東京予選に出る、ちゅう強引さ・・・エエのぅ。あと、こてこてのスポ根の定石エピソード、伝説のチームの片割れがどうのこうのというのも、エエ。
まあ、スワローズ、オレが「もう応援すんのやんぴ」と思うと、何故か勝ちよる。勝ちよる・・・と思ったらアカンな。「勝たせていただいた」と感謝の気持ち持たな。ホンマ、タイガースはええチームや。
で、どうせまた負けると思ったんで、野球観ないでその時間久々にマンガを読む。
かわぐちかいじ「メドゥーサ」全12巻、ブックオフの105円コーナーで買いそろえてあったんである。
12巻一挙に読む。オレの数少ない特技にマンガを読む速度がメチャクチャ速いというのがあるのだが、泣くも涙、小学校時代、買うことにしていたマガジンと散髪屋で読むことにしていたキング以外の全マンガ週刊誌を書店ハシゴしながら立ち読みして訓練し習得したのであるが。榊龍男と榊陽子は大物政治家である榊龍太郎を父親に持つ兄妹。龍男は父親の後を継いで政治家となり、陽子は大学紛争過激派から革命戦士になるストーリー。
[From メドゥーサ (漫画) - Wikipedia]
60年代終わりの学生運動華やかかりし時から始まるすごいラブストーリーで、ラブストーリーとしてはいい話である。 あと、当時、「挫折」せず、そのまま、自分の理想を押し通したらヤツがおったとしたら、どういう風に今なっているか、という感じで面白く読めた。
ただ、典型的なファム・ファタールな主人公がどうしても田中真紀子やら帰ってきた頃の重信房子とかとイメージがだぶってしまい、終わりあたり当然彼女らと年齢的に近い筈なのにけっこうエエ女をキープしたままの主人公につい今の田中真紀子やらかぶせて、興ざめしたりしたもんだが、オレが未だに人生幸郎師匠だからである。
せっかく、主人公たちの世代、ワシら世代とは異なり、問題意識が高いんだから、自分の属している政治組織を拡大しようやら(いまだにオルグ・・・!)或いは憲法九条を何が何でも信仰する、とか縛り付けんと、そういうもんから、自由になって、もういっぺん、ホンマの敵をちゃんと探して、ちゃんと見極め、そいつらと今度は勝てる闘争して欲しいもんである。
どんなカシコな人でいろんな著作等で感銘うけたりしても、ホンマ、憲法九条に関して語ったり喋ったりすると、途端に「世界のナベアツ」状態になるから、まあ、それはそれでオモロイが。
確かに「九条」も三の倍数であるが。
9条どうでしょう
内田 樹