2008年7月31日木曜日

浦沢直樹 PLUTO―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より

 都賀川というから、ピンと来なかったが、なんのことはない、大学時代慣れ親しんだ「大石川」なのである。
 オレも須磨の川の近所に住んでたことあるが、今回ほどではないが、はーるの小川がそよそよ行くよ状態からあっというまに濁流状態になり氾濫したりするのを何度もみてきた。自然、ちゅうのは、怖いのである。水と親しむ、とかキレイ事も大事だが。合掌。

 浦沢直樹「PLUTO」読む。第6巻が最新で昨日出たんで。第一巻から一挙に。
 読むなり、涙腺がゆるゆるになってしもぅた。まあ、ワシら世代にとっては、鉄腕アトムというのは特別なのだ。
 もちろん、「鉄腕アトム 地上最大のロボットより」とあるが、リメイクというか、そもそも、パンツ一丁で暴れ回り飛び回りおまけにケツから機関銃が出てくるのがトレードマークのアトムなのに、フツーに服きたまんま飛んでしまう。もうここまで変えてしまうと、基本設定だけを借りたまったく別の作品としかいいようがない。それでも、だ。やっぱ、胸がわくわくしてしまう。物心つく前から、絵本代わりに雑誌「少年」を読んでたオレ だからしゃあない。

 読んでて気がついたことは、擬人法ならず、「擬現実法」とういか「擬現在法」、実際に起きたことをフィクションに見立てて、どんどん進めていくので、その術中にまんまとはまると、途中で読むのをやんぴできなくぐらい面白さを堪能できる。ただ、逆に現実のイメージがせっかく構築したフィクションを台無しにしてしまうこともあるのである。
 たとえば、「憎しみの連鎖」とか、イラク派兵の時、筑紫哲也がしきりに云うとったセリフやんけとシラケたり、とか、お茶の水博士が気配りのおっさん(鈴木健二)に似とるとか、イラクのフセイン前大統領なんか、そっくりというより、そのまんま、登場したりして、興ざめたりするが、いや、まあ、そういうところに差しかかったら、肘を伸ばして、遠ざけて読めばエエのだろうが。

 どうせ、一夜漬けみたいにして読んだのだから、感想文はこのくらいにしとく。いかなる形態であろうが、今の今、アトムのあたらしいのが読めること以上のしあわせなことはない。
 ただ、単行本の場合後ろに解説がのっているのだが、
 1951年生まれの村上知彦のヤツは殺意を覚えるほどの違和感さを感じたし、夏目房之助(1950年生まれ)はさすがと思う一方、致命的なずれを感じ、逆に、オレと同じ1958年生まれの山田五郎のは、読んでて、なんども腕を組みうんうんと頷いたもんである。 西原理恵子のは、まったくそのとおりと思う。確かにロボット書くの下手・・・いやいやいや。
 このオレが感じた解説書いた人とのあれやこれやは、幼少時、アトムがええもんのままで大人になってアトムから離れた人と幼少時正義の味方の象徴だったアトムがいきなり狂って暴れまくりメチャクチャしてしまうのに遭遇してかなりのショックを受けてアトムに一度は幻滅してしまった人との差かもしれん。

 オレより後の世代になると、どっかの時点で、プリウスのCMに出てくるようなアトムのイメージオンリーになってしまう。
 1960年生まれの浦沢直樹はどうなのだろう? 

 最後に元に戻って浦沢直樹「Pluto」への注文、「今からでも遅くない、ウランちゃんをパンツ一丁にさせてくれぃ」


"PLUTO (1)" (浦沢 直樹, 手塚 治虫, 手塚 真)


"PLUTO (2) ビッグコミックス" (浦沢 直樹, 手塚 治虫)


"PLUTO (3) ビッグコミック" (浦沢 直樹, 手塚 治虫, 手塚 真)


"PLUTO 4 ―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (4)" (浦沢 直樹, 手塚 治虫, 手塚 真)


"PLUTO 5―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (5) (ビッグコミックス)" (浦沢 直樹, 手塚 治虫)


"PLUTO 6―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (6) (ビッグコミックス)" (浦沢 直樹)


2008年7月28日月曜日

そうか、九条も三の倍数

午後3時、バケツをひっくり返したような豪雨が。おかげで涼しくなって、ウレシい。

 とうとう、NHK朝の連ドラ「瞳」、ブルーシューズがまたも突然なんの脈略もなく行きなり殴り込んできて、オモシロくなってきた。大阪のチームのクセにどなしても東京予選に出る、ちゅう強引さ・・・エエのぅ。あと、こてこてのスポ根の定石エピソード、伝説のチームの片割れがどうのこうのというのも、エエ。

 まあ、スワローズ、オレが「もう応援すんのやんぴ」と思うと、何故か勝ちよる。勝ちよる・・・と思ったらアカンな。「勝たせていただいた」と感謝の気持ち持たな。ホンマ、タイガースはええチームや。

 で、どうせまた負けると思ったんで、野球観ないでその時間久々にマンガを読む。

 かわぐちかいじ「メドゥーサ」全12巻、ブックオフの105円コーナーで買いそろえてあったんである。

榊龍男と榊陽子は大物政治家である榊龍太郎を父親に持つ兄妹。龍男は父親の後を継いで政治家となり、陽子は大学紛争過激派から革命戦士になるストーリー。

[From メドゥーサ (漫画) - Wikipedia]
   12巻一挙に読む。オレの数少ない特技にマンガを読む速度がメチャクチャ速いというのがあるのだが、泣くも涙、小学校時代、買うことにしていたマガジンと散髪屋で読むことにしていたキング以外の全マンガ週刊誌を書店ハシゴしながら立ち読みして訓練し習得したのであるが。
   60年代終わりの学生運動華やかかりし時から始まるすごいラブストーリーで、ラブストーリーとしてはいい話である。  あと、当時、「挫折」せず、そのまま、自分の理想を押し通したらヤツがおったとしたら、どういう風に今なっているか、という感じで面白く読めた。
 
 ただ、典型的なファム・ファタールな主人公がどうしても田中真紀子やら帰ってきた頃の重信房子とかとイメージがだぶってしまい、終わりあたり当然彼女らと年齢的に近い筈なのにけっこうエエ女をキープしたままの主人公につい今の田中真紀子やらかぶせて、興ざめしたりしたもんだが、オレが未だに人生幸郎師匠だからである。

 せっかく、主人公たちの世代、ワシら世代とは異なり、問題意識が高いんだから、自分の属している政治組織を拡大しようやら(いまだにオルグ・・・!)或いは憲法九条を何が何でも信仰する、とか縛り付けんと、そういうもんから、自由になって、もういっぺん、ホンマの敵をちゃんと探して、ちゃんと見極め、そいつらと今度は勝てる闘争して欲しいもんである。
  どんなカシコな人でいろんな著作等で感銘うけたりしても、ホンマ、憲法九条に関して語ったり喋ったりすると、途端に「世界のナベアツ」状態になるから、まあ、それはそれでオモロイが。
 確かに「九条」も三の倍数であるが。
9条どうでしょう
内田 樹
4620317608

2008年7月27日日曜日

悲しいこと

 個人的に昼間、非常に悲しいことがあったので、 実は今日だけじゃない、昨日も一昨日も三日連続して悲しいことがあったのだ。
 どれほど悲しいかというと、下記の商品買うて、噛み砕きたいほど悲しかった。腹が立ったのではない、あくまでも、悲しかったの。

【読売ジャイアンツ】エチケットワイプ携帯ストラップ(ミスタージャビット)
B000RGFKYI

 このところ、ずっと野球ネタばっかやけど、まあ、これできっぱり、本来の音楽のブログに戻れるかもしれん。

2008年7月25日金曜日

ナンギやのぅ・・・

 まあ、プロ野球というのは、つくづくナンギなものやと思う。今日の讀賣ヤクルト戦は、関東人に関西弁で最も重要な用語「ナンギ」を説明するに最もふさわしい試合でした。
 ほんまに、ナンギやのぅ・・後がどうしても続かないので、今日はここまで。

(註・当ブログは関西在住のアンチ讀賣アンチ阪神アンチ中日の東京ヤクルトスワローズファンによって運営されております)

2-0の八回一死一、三塁。カウント1-2からの4球目、田中のスクイズを巨人バッテリーに読まれて外された場面を振り返り、「サインを出すタイミングが悪かった。流れが変わってしまった」

[From ヤクルト、サヨナラ負けで勝率5割復帰ならず - 野球 - SANSPO.COM

 フツーに打たせてたら・・・ナンギやのぅ・・・。

ヤクルトは九回、守護神・林昌勇がつかまり逆転サヨナラ負け。5割復帰はならなかった。

[From ヤクルト、サヨナラ負けで勝率5割復帰ならず - 野球 - SANSPO.COM]

 林が押さえると思たのに・・・ナンギやのぅ。

2008年7月21日月曜日

惨・スワローズ5割切る

 まあ、今日は幾分風があったので、昨日よりはマシだった。でも、フラフラである。


 この前ガソリン入れたら1万円札が飛んでいった(もちろん、おつりがあったが)トラウマから、クルマでどっか行く気力なく、蚊に襲われながら、洗車とかワックスとかした。運動にもなるし、ええことである。


 スワローズ、讀賣には滅法弱いクセにスワローズ戦になると頑張る横浜に早速、今日負けて、再び、借金生活に。まあ、長くなるか、明日勝って戻るか、ようわからん。中日だって、底を打ったみたいで、これからは今までのようじゃないし、なんぼ、ドアラと監督の息子さん以上の人気の選手がおらんと云うても、そこそこ、また、いきよるだろう。


 あと、讀賣がなあ、徐々に、変に「ワシらは強いんだもんネ」と勘違いしてきているのが怖い。なにせ寄せ集めた分、チームのIQ低いから、誤解でも勘違いでもいったん信じ込むと、新興宗教にハマったババァ並みに凄味が出てくる。実はジャイアンツファンの星野が絶不調の上原持っていってくれるので、「暗いヤツがおらんようになって、せいせいしたわ」とまた調子づくだろうし。
 

2008年7月20日日曜日

祝 スワローズ5割復帰

 朝起きたら、目がクラクラする。熱中症の初期症状だ。このところ、このパターンなので、もう慣れてしもた。
 夕方の5時、クルマについている温度計みたら、35度。

 おかげさまで、スワローズ、難敵広島に勝ち、5割復帰。・・・復帰、ちゅうて、このまえ、勝率5割だったのは、もう、いつだったか、思い出せないぐらい昔のような気がする。讀賣に開幕に勝って以来か。しかし、オールスターまで5割で行けば、ええんとちゃうか。明日負けたらアカンが。こういうとき、中日が負けてくれたらええんだけど、珍しく勝ちよった。相手チーム甲斐性ないわ。

2008年7月18日金曜日

祭りの後にさすらいの日々を

 スワローズ、阪神に勝ち越しした上、今日も広島に勝ってもた。

 しかし、「傷だらけの天使 魔都に天使のハンマーを」を読んだら、あたりまえだが、どないしても、「傷だらけの天使」最終回を観たくなるもんである。

 だいたい、「傷天」で今もはっきりくっきり記憶しとるのは、中山麻里がゲスト出演した回のヤツで、当時、それはそれは強烈な印象を・・・収拾がつかなくなりそうなので、話を戻すが、最終回の殺伐とした雰囲気と夢の島で大八車(記憶違い リアカーだった)ひっぱっているショーケンの姿だけが覚えており、それが、「魔都・・・」を読んでいる時、記憶をたぐろうとしてイライラしたもんだ。

 そいで、セコく近所のレンタルショップ廻ったが見あたらず、googleったら、「ファミリー劇場」でつい最近までやってたが終わったところだ。だいたい、オレのテレビで「ファミリー劇場」というチャネルが見れるというのに初めて気がついたのは収穫だが、まあ、そういうもんだし、その程度の人間である。で、しゃあないから、「傷だらけの天使」最終回の入ったDVD、アマゾンで買った。アマゾン、定価販売。

"傷だらけの天使 Vol.13" (萩原健一)

 ちゅうことで、「祭りの後にさすらいの日々を」(脚本市川森一監督工藤栄一)食い入るように観て、感無量。たった、45分ほどなのに、驚くべき完成度である。
 例によって例のごとく、名シーン、キャプチャー。

vlcsnap-536232.png

「辰巳さん、もう日本はダメよ。この国があたしに何をしてくれたっていうの?あたしはいつも裏切られてばかり、もうたくさん、もうたくさん。我にしあわせを与えた祖国、我が望みを絶つ祖国、永遠に、別れの口づけを!」















 いつもとノリが違って演劇モード全開の岸田今日子。いつも余裕たっぷりの「綾部貴子」が初めて、不安定な表情を見せる。
 ここでグッと来ないと男じゃないだろう。もう、この頃からええ年であるが、それでも力づくで、ええ女やなぁ、とまで思わせてしまうもんがある



 vlcsnap-527719.png 「そういや昔、こんな場面どっかでみたことがあるような気がするな」
 「『ペペ・ル・モコ』です」
 「知っているよ。昔、新宿の武蔵野館で観た・・あの刑事、イカしたなぁ」
 「僕の時代は池袋の人生座でした。  懐かしのジャン・ギャバン週間」
 








このシーンも気に入った。実は包丁持った辰巳が梅津警部に襲いかかって始まった格闘後のシーンなのだ。
「ペペ・ル・モコ」がジャン・ギャバン主演の「望郷」ということを、今、わかった。・・観たくなってしもた。
ちゅうことで、ショーケンや亮のシーン(亮のオカマショーもキャプチャーしたかったが、まあ)は、キャプチャーするもんでなく、動いているとこ観てもらうしかない。

 つうとこで、このあたりまで。あとまあ、どーだってええことだが、オレ的には、矢作俊彦のデビュー作「マイク・ハマーに伝言」の舞台となったのは、長嶋茂雄引退の日(1974年10月14日)で、「傷だらけの天使」放映中( 1974年10月5日から1975年3月29日 http://ja.wikipedia.org/wiki/傷だらけの天使 より)がまさにその頃。この頃ヨコハマで、「令羽」(りょう)や克哉や雅史や英二が首都高横羽線でのあれやこれやを算段してたと思うと、ちょっと面白い。


 しかし、ショーケンは癖になる。
 まあ、オープニングシーンはYouTubeにありました。

2008年7月15日火曜日

ヤクルト:マスコット「つば九郎」、“大記録”で花束受領 - 毎日jp(毎日新 聞)

まさか、セ・リーグぶっちぎり首位、マジックの出ているチーム(でも、すぐ消えた)にまさか、ドーピングでクビになった選手はおるわ借金まみれで5位に低迷しとるわのチームが、まさか、まさか、勝てると思わなかったから、今日のネタはこれで行こうと思った。  「つば九郎」が1000試合連続出場という偉業を去る七月十日達成した。  なにぶん、ツバメゆえ漢字はおろか、カタカナすら危ういみたいだが、この謙虚さ。見習いたいものである。

報道陣の質問に筆談で応じたつば九郎は、「まだまだつうかてんです。2000しあいをめざします」と頼もしい一言。

 最近は、中日のマスコット「ドアラ」が人気上昇中。しかし、ライバルは「じぶんじしんと、なつのあつさ」と答え、今夏の目標を問われると「ほしのじゃぱんいり!」。

[From ヤクルト:マスコット「つば九郎」、“大記録”で花束受領 - 毎日jp(毎日新聞)]

2008年7月13日日曜日

「傷だらけの天使—魔都に天使のハンマーを」補遺

 暑くて暑くて。たまらん、たまらん、たまらんぜ、たまらん転けたらみなこけた、ちゅうぐらい暑い一日でした。

 スワローズ、勝つ。最近めっきり調子を落としている「監督の息子さんよりスター性のある選手のいないチーム」に。しかし、「優勝をのがすたんびに腹立ち紛れに金にあかしてスワローズのみならず他チームからええ選手ばっか取っていくチーム」も3連勝してしまっている。「優勝するたんび、何故か日本がおかしくなるチーム」は無慈悲にもせっかく最近調子が上がってきた「年俸が12球団一低く2千万にも届かないチーム」を負かしとる。

 NHKの連ドラ「瞳」、人がせっかく、次の「ローズマリー」と「ブルーシューズ」のダンスバトルわくわく期待して観とったらのに、先週は小池栄子が出てきて、それも、小池栄子をとことん説教したくなってたまらなくなるような話の展開に。

 ちゅうことで、この燃える気持ちどうしてくれようと、久々にヒップホップ黎明期の名作「WildStyle」と「Beat Street」観て気持ちを静めた。
 映画としてはあんましどうのこうのちゅう映画じゃないが、やっぱ、元気出るわ。
 お坊ちゃん体質のわが国、なにか事件があれば「格差社会」に矛先向けておしまい、だが、両方の映画で共通する殆ど荒野と化したブロンクスあたりの風景(ビルの持ち主が保険金目当てに放火しまくってでけたスペース、焼け残ったビルに勝手に住んでいる)をみると、今のウチの国の格差など、まだまだ、だと思う。それが証拠になんら新しいムーブメントが生まれてきていない。もっともっと格差が広がれば、もっともっと誰も思いもしなかった新しいもんが生まれる筈である(もちろんエゲツない事件もたくさん発生するだろうが)。「格差社会」、ホンマ、カシコからバカまで判で押したように、暗いことしか云わないからよけい暗くなるばっかだが、負の部分ばっかじゃない筈。

 つうことで、ようやっと本題、Googleしたら、けっこう、オモロイのが見つかったんで、忘れんようにリンクしときますわ。

「傷だらけの天使—魔都に天使のハンマーを」補遺

Podcast書評(ショートドラマあり・・・しょぼい)

傷だらけの天使—魔都に天使のハンマーを(新刊ラジオ 第543回)

[From 「傷だらけの天使—魔都に天使のハンマーを」矢作俊彦─新刊ラジオ by 話題の本や新刊を耳で立ち読み!新刊JP]

小説だけの話ではなく、ホンマになんとまあ、未だ残っていた・・・

木暮修(ショーケン)の暮らすペントハウス

[From retour&Retour: 代々木『傷だらけの天使』のビルは、今も傷だらけです。]

 矢作俊彦、もう俊ちゃん、と呼べないようになってしもた。近来、ホンマ不自由なく新作が手に入るのは喜ばしい限りだし、フツーの小説よりオモロイし、スケールもでかいし、各方面で大好評で、それはそれで、いいのだろうが、例えば

「ベルギー製の鋼鉄の感傷的な冷たさに触れた「令羽」の左手が、ベッドに捨てた黄色いリヴォルヴァーを想って、細かく震えた。令羽は、なんだか立派な友達を失ったみたいな気になって、ポケットの中で小さく怯えた。」(「抱きしめたい」単行本「神さまのピンチヒッター」収録より引用)

 みたいな、読んだ後鳥肌が立ち、その鳥肌が立ったまま、そのまま動けなくなるような絞りに絞りきった感触が懐かしくなることがある。このところの、日本のあれやこれや世界のあれやこれやも詰め込んだぶ厚い長編も、いいんだろうけど、やっぱ、アクアスキュータムのコートでも天上遙か手に届かないと思える時代の狭くてドブ臭いヨコハマを舞台に自分の肉体しか信じないガキが山手の令嬢にええカッコするためや難解極まりないこだわりのために命がけでドンパチする話も、読みたいなあ、と思ったりする。

2008年7月10日木曜日

傷だらけの天使 魔都に天使のハンマーを

 スワローズ負ける。うーむ、前途多難。
 「傷だらけの天使 魔都に天使のハンマーを」、不良読本の方、まだ、読んでいないが、かなり加筆訂正されているという新刊で、読んだ。
 一挙に読めた。
 泣けた。
 それよりなにより、ドタバタシーンは「気分はもう戦争」以来の、爽快痛快大爆笑、最近の矢作俊彦から失われてた部分が戻ってきた。


 読み終わって、岸田今日子が亡くなったことが猛烈に悲しくなってきた。悲しいちゅうても、口惜しすぎて、悲しくなってくるのだ。
 岸田今日子がいないと、この小説の実写化は無理だ。他のいかなる女優が「綾部貴子」やろうとも、「綾部貴子」になりえないのがこの小説を読んでいるうちにわかりすぎるほどわかった。
 岸田森も西村晃も亡くなっており、惜しいけど、まあ、妥協しよう(岸田森ももちろん換えがたいが小倉智昭なら代役可能だろう)。当然、石原慎太郎も出て欲しい。あと、若い頃の小林旭も是非とも出て欲しい・・・皮肉なことに水谷豊は、今ぶいぶい云わしとるのに。
 矢作俊彦の新刊、ちゅうても、アキラ抜きのショーケンと岸田今日子の「傷だらけの天使」の最新作、ちゅう部分がどないしても、強い。けど、まあ、贅沢云わんとオリジナルキャスト、ショーケンだけで他は誰でもエエから、映画なりスペシャルの2時間ドラマ(おさまらんか)で実写版がみたい。

 

"傷だらけの天使 魔都に天使のハンマーを" (矢作 俊彦)


 

2008年7月9日水曜日

電動歯ブラシ

 「くいだおれ」のCMソング、YouTubeで探してたら、結局みつからず、バカみたいに時間が過ぎてしもた(結局なぜかその筋のとこ、へらへらしながら次から次へというパターン)。「みなみへ行こう、道頓堀へ、おいしい広場だ、くいだおれ、笑顔が広がるくいだおれ」(キダ・タロー作曲)は、名曲とは言い難いが、まあ。「くいだおれ」は閉店してしまったが、まだ、「たよし」がある。


 たんたんたよしぃ、いくよし、たよし・・・この関西の人間だったら誰もが知っている曲、東京で唄ったら、スゴく受けたもんである。・・・・と、ここまで、実は昨日書いてた分。

 昨日は昼頃、いきなり集中豪雨でびっくりしたもんが、本日、こっちは、雨じゃなかったのに、何故か甲子園は雨天中止。もう一つの頂上決戦、ヤクルト横浜戦、第二戦、点の取り合いだったが、追いつくことなく、負けてまう。まだまだ、ゲーム差が開いているものの、大丈夫だろうか。


 iTunes Music Storeで、何故か、オーロラ三人娘の「クールな恋」みつけてしまい、購入。もちろん、「巨人の星 オリジナルサウンドトラック」というアルバムに入っているのだが、験を担がないオレでも、なんぼなんでも、この一曲のため、アルバムまるごと買う気はなかったので、一曲分150円だけで、ラッキー。
 YouTubeで以前、唄っている場面あったのだが、さすがに今はもう無い。ニコニコ動画で曲(オーロラ三人娘とゴールデンカップスの両方)あったので、一応リンクだけでも。オーロラ三人娘の方は、もう昭和元禄ミニスカごうごうごう、ごうえんどゴー、スザンヌや里田まい、優樹菜よりアホでっせオーラをふりまくっておるが(Paboにカヴァーさせて欲しいもんである)、かたや、カップスの方は、深夜本牧の外人バーでベトナム戦争中気の立った米兵がナイフふりかざして喧嘩している中、その片隅でパン助の姉ちゃん想って不良の兄ちゃんがジンストレートでがんがんやってる感じがするが、まあ、この曲に限っては、いろいろ好みがあるだろうが、オレはカップスより、オーロラ三人娘の方を取るな。
 誰か新幹線で藤川球児にりんご(みかんやったかもしれん)抛ってもらいたいもんである。

 なんか、昨日You Tubeツアー のおかげで、話題、飛びまくり、本題の電動歯ブラシに関して書けんかった。これはエエぞ。

 


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2008年7月7日月曜日

メールのお返事をここで書く

 遅ればせながら、阪神ファンのみなさん、おめでとうございます。世知辛いこの世の中、一つぐらい「人の痛みのわかる球団 」になってこれからも、尚一層のご活躍をお祈りします。

私設応援団「六甲猛虎会」の六甲太郎団長は「昔は七夕のころにシーズンが終わっていたことを思うと、もうすぐマジックが点灯するなんて信じられない。チーム一丸となって、ぜひ日本一に輝き、兵庫県で優勝パレードを」と話している。

[From 神戸新聞|スポーツ|優勝へトラ走る 最短で11日にM点灯]

  昔じゃなく「今」、七夕のころにはシーズンが終わってしもた球団ファンより。

  まあ、しかし、ワシら阪神間のスワローズファンは、究極の選択を強いられるわけで、CSシリーズ、

 優勝するたんび、何故か日本がおかしくなるチーム(1985年あのバブルが始まり、格差社会が問題になりはじめたのは2003年から地球温暖化が問題になり始まったのは2005年からということをみんな忘れたらアカン、今年も石油の異常な高騰が既に問題になっとる)、
 息子さんが微笑ましい監督がおるチーム、
 優勝をのがすたんびに腹立ち紛れに金にあかしてスワローズのみならず他チームからええ選手ばっか取っていくチーム、
 
 という最悪の組み合わせが予想されるわけで、それを思うと、発作的にこれから秋まで、般若心経、写経でもしたろかいな、ちゅう気分になってくるわけですわ。

 
 
 

2008年7月3日木曜日

歌謡コンピの難しさ

なんか、「歌謡コンピの難しさ」ちゅうことで、一発入魂で書いたのだが、アップしたら、消えてしもてた。
こういうのは最近では珍しい。

まあ、結論から書くと、最近、買うた歌謡コンピ「昭和ガールズ歌謡 レアシングルコレクション」、あんましエエこと無く(曲それぞれはいい曲が入っているのだろうけど、アルバムとおして聴くと、高村ルナの「天使の朝」が一番いい曲に思えてしまうほどだから・・・)、

"昭和ガールズ歌謡 レアシングルコレクション~ミッドナイトローズ/謎の女B~" (オムニバス, ザ・キューピッツ, 南田聖子, 泉アキ, 市川純子, 草間ルミ, 環ルナ, 篠ヒロコ, 須藤リカ, 水沢有美, 城野ゆき)



下の二枚持っていないなら、先に下の二枚買ってから、聴いたらヨロシ、ちうことですわ。まあ、人の勝手やけどね。曲の並びだけで、なんでこうも違うのか、そいで、「歌謡コンピの難しさ」。そやけどなんで、アップしようとしたら、消えてもたんか? スワローズ、讀賣に負けるし、もうイヤ、寝ますわ。



"60’s ビート・ガールズ・コレクション : GSエイジのマドンナたち" (オムニバス, 江美早苗, 美川サチ, 涼川真理, ピンキー・チックス, 小畑ミキ, ザ・バーズ, マーガレットwithバニーズ, 三朝れい子, 福原真理子, 大原麗子withザ・ルビーズ)


"60′S ビート・ガールズ・コレクション Vol.2" (オムニバス, 川奈ミキ, まりや・まり, 知川ユキ, 天知八重, 泉アキwithザ・レインジャーズ, 泉アキ, 黛ジュン, 田村エミ, 真理明美, チコとビーグルス)

2008年7月1日火曜日

七月一日

 ガソリン、またも上がる。ハイオクで190円だ。こうまで上がるともう、なんか、これぞ、ホンマのエコ、ちゅう感じがしてくるから不思議だ。エコ、CMやらでキレイ事のように思われているが、実際はこういうしんどいしんどいことなのかもしれん。

  快晴。駒ヶ林のアグロへ行って、散髪がてら温泉に入る。久々だったので、快適快適。

 スワローズ、勝つ。ラミレスに2本打たれたんで、こりゃアカンと思ったら、鮮やかに逆転。今さら3位に入れとは云わないから、相手を調子づかせるないように、してほしいもんである(気弱)。

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