2008年6月26日木曜日

堺ヨシコ

 ちぃっとばかし、更新、間があいてしまったが、またも、DVDの歌唱シーンをYouTubeにあげようと、あれやこれやしてたため。今季のスワローズは、これから先、膨大な「有意義な時間」をくれたもんである。1962年、東映東京、深作欣二監督鶴田浩二主演の「誇り高き挑戦」の中でのワンシーン。堺ヨシコという人が唄っている。曲もは不明。1962年と云うから時代的にはロカビリーなのだろうが、スクリーミング、シャウト、シャウトシャウト、しかも、攻撃的な歌詞で、久々にガツーンと来た。
 ロカビリーとかジャズとか全く知識ないので、ひょっとしたら有名な曲かもしれんし、映画用に作られた曲なのかもしれん。 たった37秒(曲はその後も続くが、丹波哲郎と鶴田浩二の会話シーンになるので割愛)だが、久々に、グッときてグゥー。ちゅうことで、あげてみたが、もちろん、著作権云々で怒られたら怒られるしかないわけだが、そいでも、これを埋もれさせてしまうのは、日本人として、否、人類として恥である。

 ちゅうことで、ネタ替え。
 人生、長い間生きとると飛んでもない経験をするもんである。
 昨日、NHKの朝の連ドラ「」見とって、ぶっ飛んだ。
 名作「ちりとてちん」の後番組、ちゅう要素もある上、オレの音楽的な趣向とは真っ向から対立するエイベックスが一丁噛み二丁噛み以上しとるけど、ファンである菅井きんが出ているから仕方なしに、まあ脱力して見てたわけだ。

 若い姉ちゃんばっか出てきて踊ったりするするんで、それは楽しみなるかと思えば、さすが、NHK,そういうおっさんスケベ心をあえて排除する作りになっておる上、主人公が無駄にデカいので、まだ引いたままだし、彼女と今チーム組んでいる女子二人も、性格の悪さ、そのまま出している感じだし、せいぜい、とっついきやすい和みキャラ萌ちゃんをみて「萌ちゃんもええ味やのぅ」と思った程度。まあ、ここいらあたりが限度かなぁ、と思っとったわけだ。まゆげねこダンスに至っては、ちびっ子たち目当てのNHKのセコさが滲み出て情けなくなったもんである。 

 それが、NHK、ついに勝負に出よった。かなり強引に
 瞳たちのメンバーがもんじゃ焼き喰っているとそこへ、突然、4人組の女子が入ってきて、大阪弁丸出しでもんじゃボロクソ云うわけだ。あれやこれやで、大げんかになり、ダンスで決着つけることになる。

 この「バトルシーン勃発か?」場面のおかげで、ヒップホップ前史を思い出し、嗚呼懐かし哉、ニューヨーク=東京、ブロンクス(クイーンズかもしれんが)=築地月島という「みたて」がオレの中で成立し、月島でヒップホップするという無理矢理無茶苦茶な設定が無理でなくなり、今日はワクワクしたもんである。
 さて、今日の、肝心のバトル、途中で警察が来て止められてしまい、短いバトルシーンだったが、そいでも、まあ、純子や由香とか、初めてカッコエエ、と思った。
 

2008年6月18日水曜日

六月十八日

 蒸し暑くなってきた。それに、なんか、日焼けしてきた今日この頃みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
 久々に、増田屋平磯店で昼飯。いつもの、ランチにぎり、の代わりに、新しいメニュー(と、云っても最近行っていないから、いつから入ったかはわからん)平磯御膳、1300円注文する。そしたら、にぎり6つ、お刺身、茶碗蒸し、それと味噌汁、それらを喰って、おお、さすがに1300円、ボリュームたっぷりやないか、と思ったところで、天ぷらが来たんでびっくりした。それも、エビが三尾、あと、野菜もついたちゃんとしたもの。ひさびさに、腹一杯喰ったな感を味わう。まあ、近所にこういう店があると、遠くまで行ってウマくて安いもん、とか探す意欲が無くなってしまう。新長田に「大」という居酒屋があるが、そこも、魚とか貝類とか、安くてしかも新鮮で旨いから、日本海とか行って、観光客向けのワケのわからんもん喰うのが、億劫になってしまう。ちょっと、食いもんの嗜好、保守的になっとるのは確かだ。
 ちゅうことで、今日はフツーの日記ということで。スワローズ、勝つ。

2008年6月16日月曜日

伊東ゆかり「恋のしずく」と「愛するあした」

また地震とか起きとるが、その有様を見ると、さだまさしの曲名は忘れたが、「山は死にますか」を思わず思い出したもんである。

 プロ野球、今日は試合が無かったが、あっても、あっても、まあ・・・。ちゅうことで、音楽聴いたりDVD観る時間がでけました。

 You Tube、歌謡曲も最近ようやっと充実してきてウレシい限りである。まあ、オレが最も好きな歌手のひとり、伊東ゆかりの一番ノリきってた頃のヤツを二つ。
 最初は「恋のしずく」恋のしずく-Wikipedia(作詞安井かずみ作曲平尾昌晃)。wikiによれば、1968年、「帰ってきたヨッパライ」からオリコン一位をもぎ取り、そして、小川知子『ゆうべの秘密』とビー・ジーズ『マサチューセッツ』に奪われる、と、まあ、激動の1968年、学生運動だけじゃないのだ。ちゅうか、こっちの方がスゴいとオレなんかは思う。

 この頃の伊東ゆかりは1967年のヒット「小指の想い出」に代表されてしまい、けして劣らない、このような名曲がマスキングされてしまうのが、もったいない。

 1968年の動画じゃないんのだが、「最近の動画で残念」とは思えないところが、今もばりばりの歌手、伊東ゆかりのスゴさだろう。


 さて、次は「愛するあした」(作詞安井かずみ、作曲東海林修)。これは1969年の日活の同名映画(斉藤耕一監督日活 東海林修/愛するあしたに詳細あり)より。観ていない映画なので、「松原千恵子、「無頼シリーズ」みたいに、また、メチャクチャしたんとちゃうか?」とか心配したりするが。後ろの方では、学生運動中の闘士諸君もまじえ仲良く唄っとるんでまあ、良しとせなあかん。
 
 
 こいで、オレが一番好きな「恋する瞳」の動画があれば最高なのだが、まあ、それは今後の楽しみに。
 伊東ゆかりちゅう人は、フツーにフツーの声で歌っている感じなのだが、その「フツーの声」自体に、鋼というかピアノ線ばりの芯が通っとって、タフで擦り切れることなく何度聴いても飽きないのである。「愛するあした」など、もう、彼女の声を生かし切っとる曲ですな。  蛇足。 キイハンター BEST SELECTION BOX
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2008年6月13日金曜日

「日本一の裏切り男」と「日本一の断絶男」2008/06/13 23:27

 梅雨時の晴れ間・・・今日はそれに、湿度が低く、ホンマ云うと一年のウチでは、こういう天気が一番好きだったりする。プロ野球もないから、心乱れず、ヨロシ。

 今週、何日かかけて、植木等のゴクラク映画BOXに入っていた「日本一の裏切り男」「日本一の断絶男」を観た。


 まあ、それぞれ、1968年と1969年に封切られた、クレイジーが実は、 落ち目をとっくに通り過ぎて「生きた化石」みたいな感じだった頃の映画である。当時は時代の流れが今の10倍ぐらいだった。


 じっさい、オレなんか当時、小学校高学年だったが、その頃のクレイジー・キャッツといえば小学校低学年の頃を思い出して、「懐かしい」と思うような存在だった。あと2本ほどで、植木等やクレージー・キャッツの主演の映画が終わってしまう、そういう時期の映画である。



  しかも、小林信彦の著作「植木等と藤山寛美」とかでは、この二本は歯牙もかけられていない、そういう映画である。


 実際、オレも「クレージーの黄金作戦」以降は、観ていて、途中「長すぎるわ・・・」と飽きてしまうほど、イケイケパワーで疾走していつの間にかおわってしもてる感が感じられなくなっていた。
 
 で、結論から云うと、そうした末期の映画にもかかわらず、メッチャクチャ、オモロかったがな。

 




日本一の裏切り男」は 、終戦の玉音放送聞き間違え特攻機で特攻してしまい、しかも生き残った植木等がその後、1970年(1968年に作られたから、2年後の未来だ!)までの戦後を一気にたどっていく話。当時の学生運動華やかかりし頃の反体制のノリで作った映画らしく、戦後日本のインチキ臭さ丸出しの、かなりアナーキーな作品で、久々に植木等がアンチヒーローしている。なにせ、最後は「居抜き」で日本そのものを売り飛ばそうとまでする、痛快痛快。



浜美枝がいつもながら出てくるが、かつてなく、異常なまでお色気が充満してなんか、テカテカしとった。 当時流行しとった長い長いつけまつげの片方放り投げたりした場面にはグッと来た。キドカラーの飛行船(覚えてますか?)にハナ肇がぶらさがって行くシーンも、ワシら世代には「懐かオモロー」で、GOO!
 
 あと東京オリンピックの聖火リレーに植木等が混入するという、ついこの間さんざん見たような シーンまで入っとるし、田舎の農家の息子がテレビ何台もつけて、エレキギター弾きまくっているシーンとか、オモロイシーン多いと思う。




 「日本一の断絶男」は、前も書いたが、大阪万博の工事現場のシーンだけでも、貴重なのだが、オレの大好きな緑魔子が今までの浜美枝とかの代わりに出てくる。

 それだけで、なんか、植木等の映画、いや、東宝の映画とは思えない。実際、全体なんとなく、マイナーな感じが漂い、後半はモロ東映藤純子の「緋牡丹シリーズ」のパロディとか入ってくるが。まあ、オレは植木等大好きだが、それ以上に緑魔子が好きなので、緑魔子ばっか観てしもて・・・なにせ、最初の田舎から出てきたイモ姉ちゃんがバー勤めしたら、ヒッピー風な当時のカッコエエお姉ちゃんにすぐ変わって、ウシシシ。

 そいから、緋牡丹お竜コスチューム(緋桜お竜)、そして、当時フツーのパンタロンルック、真っ赤なミニスカ、と、そいだけで、充分楽しめてしまったのだ。こっちはストーリーより、緑魔子と当時の風景とかクルマとか一瞬出てくる奥村チヨとかを楽しんだちゅうところか。なべおさみの相手役の「アテンションプリーズ」に出とった女優さんも、良かった(名前、今未確認)

 あと、植木等の歌う 「静かな午后のひととき」(作詞:佐々木守、作曲:宮川泰、歌:植木等)もめちゃくちゃ気に入った。往年の「ハイそれまでヨ」の昭和元禄版というのか? 植木等のスキャットがフューチャーされたうっとりするようなソフトロックな前半部と後半のメチャクチャ過激な部分のギャップが素晴らしい。


 まあ、どっちの作品も、小林信彦的にクレイジー・キャッツをとらえている人には向かないが、オレみたいなヤツには充分楽しめた。


 キャプチャー入れるつもりだったが、そんなことしたら、あと2時間ほどかかってしまうので、ゴメン。(アマゾンでは下のボックス、もうフツーの値段に戻ってしもている。残念)



植木等のゴクラク映画ボックス(5枚組)

『日本一の裏切り男』(1968)/『日本一の断絶男』(1968)/『ハイハイ3人娘』(1963)/『若い季節』(1962)/『続 若い季節』(1964)のDVD5枚組ボックス!

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2008年6月11日水曜日

雑感等

 秋葉原の事件、ちょいtoo much、なんかこういう事件のたんびのワンパターン報道、なんとかならんのか。まあ、例によって例の如く、犯罪の原因を社会に求めるちゅうのは、無意味としか思えず、なんぼヒドい社会でいくらヒドい目にあっても犯罪に走るヤツと走らないヤツがおる、ちゅうことで、走らないヤツの方が圧倒的に多いわけで、そこんとこあやふやにしたまま、派遣業務がどうのこうのとかの議論進めてもしゃあない、というか、1968年っぽくて、イヤだ。そいで、何故か、ナイフの規制とかで落ち着いて、この事件については、おしまい、ちゅうわけだ。

 この前、NHKFMのつのだ☆ひろがDJのヤツ、クルマで聴いとったら、たまたま昭和ロックの特集とやらで、70年代以降の日本のニューロックばっかやってた。その手のGS以降の「ニューロック」なのだが、聴いていて、何やら文句ばっかつけようとする自分を発見して驚いた。へたれなT.REXやらへたれなピンク・フロイド、へたれなオールマンブラザーズバンドやらにしか聞こえないのだ。音楽的には、当然ニューロックよりか、たった2年か3年前のGSの方がもっともっとヘタレなわけなのだが、何故か許せてしまうし、それどころかその「へたれ」たところに愛着まで持ってしまうというのに、不思議なことである。

 スワローズ、楽天にようやっと勝つ。

2008年6月8日日曜日

1968年っぽい曲とは

 セ・リーグ、もう優勝チーム決まってもたね(数ヶ月後これが皮肉にならないことを心より祈ってます)。

 まあ、誰でもあるだろうが、ラジオとかでかかって、一瞬でひきこまれ、「こりゃ、レコード買わなアカン」と思うものの、曲名もアーティスト名もよく聞き取れなかったり、あるいはすぐに忘れて、そのままになっていたりする。そのうち、どんな曲か忘れ、どうでも良くなってしまう。

 で。

 そんな曲いっぱいあるんだが、この前クルマでラジオ流してたら、かかりよった。そいでも、アホなもんで、アーティスト名、すぐに忘れてしまったが曲名はなんとなく、あたりがついた。

 こういう時、ネットは便利、You Tubeで数回の試行錯誤でズバリ見つけた。中学か高校の時あたり、ラジオで聴いてそのままになっとった曲。うれしい。

 Bobby Goldsboro、ちゅうややこしい名前、オレなど、こりゃ、なんぼ聴いてもおそらく覚えられんだろう。しかも、カントリー&ウェスタンの方へ分類される人。この人の「Honey」ちゅう曲だ。

   

 まあ、いつものオレの好みの音楽の系統ではなく、男が訥々と唄う静かな曲。ところが、この地味な曲があの激動の1968年の全米チャート1位を5周も続けたらしい。ヒッピーでサイケで暴動ばっかの年、1968年で。  で、早速、iTunes Music Storeで一曲買い。こういうとき、ホンマに便利。

 Honey Bobby Goldsboro<

 で、You Tube、あれやこれやしてたら、ザ・ダイナマイツ「ジュディのごまかし」の元歌みつけた(John Fred & his Playboys-Judy In Disguise)これも、68年全米チャート1位で、こっちの方が1968年っぽい。
 
寄り道すると際限なくそれてしまうので、 Bobby Goldsboro。アマゾンではいっぱいベスト盤が出てた。
Honey: The Best Of Bobby Goldsboro
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Bobby Goldsboro


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2008年6月5日木曜日

マーク・カーランスキー「1968 ―世界が揺れた年」

 マーク・カーランスキー「1968 ―世界が揺れた年」(前後編二冊)をようやっと読み終える。ほぼ、一ヶ月はかかってしもた。
 まあ、この年の昭和歌謡を中心に聴いているもんで、ちょいと一読みのつもりで読んでいつのまやら深入り、気がつきゃ朝まで読んで、これじゃ、カラダにいいわきゃないよ、わかっちゃいるけどやめられない。

1968 前編―世界が揺れた年 (1) (ヴィレッジブックス N カ 2-1)

来住 道子
4863320159
1968 後編―世界が揺れた年 (3) (ヴィレッジブックス N カ 2-2)
来住 道子
4863320167

 1968年世界中の若もんが突然集団で怒り狂いはじめ、放っておけばええのに、大人側もつい本気になって、大ゲンカした年である。
 まあ、この手の本、後世代のオレとしては、非常に警戒心を持って、眉に唾をつけながら、読まざるえず、たいてい、読み終える頃には、眉毛が唾でびちょびちょになっとるわけである。何せ、単なる一つの大学の学費値上げ反対運動が二ヶ月後には全国的な政府転覆革命運動にまで変わったほどのテンションだ。まともに相手するわけにはいかん。
 まあ、この世代の連中に、いかに騙されてきたか、ちゅうことですわ。
 幸い、最後の最後、「ソビエトの崩壊の原因が1968年のプラハの春である」とかのあたり、眉にようやく唾をつけ始めた程度である。でも、そこで油断したのがアカンかった。監修者の越智道雄がファンタジーっぽい解説では、もう眉が禿げるほど、唾を眉に塗りたくったほどである(奇しくもヒラリー・クリントンが大統領選、断念したんで、ザマアミロである)。
 
 それはさておき、本そのものは、ずばり、めちゃくちゃオモシロい。
 フランス、アメリカ、西ドイツ、日本、東側でも、ポーランド、東ドイツ、そしてチェコスロバキア、オリンピックイヤーのメキシコ、当時の区分けによる自由主義圏社会主義圏どっちでも、若もんの反乱は起き、そいで、弾圧されまくったという話である。70年代に入ると陰惨なテロになるが、この当時はまだまだ、大規模なデモ程度で、まだまだ牧歌的でさえある。しかも、当時影響力を持ち始めたテレビの力を最大限利用して、やるわけだ。

 まあ、チェコスロバキアなんぞは、せっかく自国の政府は理解を示してくれたのに(プラハの春)、ソ連が大人げなく戦車で軍事介入したり、或いはたまたまオリンピックイヤーだったメキシコでは、極めて単純でえげつない手で反対運動が無かったことにされてしもてる(トラテロルコ事件)。

 まあ、この若者の反乱についてリアルタイムの世代が書いたにしては、根本的な欠陥もちゃんと指摘しているのがリッパ。どんな大規模なデモなり大学封鎖であっても、裕福な家庭の子息しか行けない大学生が主体だった、ちゅうことであろう。暇を持てあました金持ちでちぃっとばかし頭のエエ、ガキどもが理想と理論ばかりで、暴走してしもたもんだから、フツーの人たちの共感をあまり得なかったちゅうことだろう。

  あと、第二次世界大戦中、勝ったもんだから、変に「エエもん」になっていた連合国の面々も、実は一皮剥けば、ナチスドイツやら旧日本帝国やらと根の部分は同質やったちゅうのが明らかになったのも確か。

 さて、この世代の連中(の、ごく一部の人)が未だにこの頃のことにファンタジー(というか、センチメンタリズム)を持つのは勝手だし、美化したければ勝手にしたらヨロシ。思い出のまま封じ込めておいて欲しいところなのに、当時のその気分のまま、ずっと今まで、やってきたのがスゴく大きな問題だと思う。単なる殺人事件の裁判にもこの時代のノリでやれば、イデオロギッシュな死刑反対運動になってしまうし、犯罪被害者よりも容疑者の人権の方が大事なヘンテコなことになってしまう。国歌も、会社で社歌歌うノリでデタラメ歌えば全然平気なのに、憲法とか持ち出すから、ヘンテコなことになってまう。
 それも当時の一番あかん部分、フツーの人に対しての説得やら理解やら一番ややこしく地味で時間のかかる部分端折って、自分たちの勝手な正しい「理屈」で自分たちの決めたところの「悪」を倒すという派手な部分ばかり強調するという1968年のノリでやるからアカンねん。学生運動で世の中変えたヤツいないよ、わかっちゃいるけどやめられない、すーだらだったすいすい。

 まともにフツーに事務的に「問題解決」の手法を取り入れていたら、あっさり解決した問題が1968年以降、ぎょうさんあったようにしか、思えないのだ、イヤ、ホンマの話。
 
 本の感想文にならんかったな。まあ、ひとつだけ、あれだけのパワーは、スゴいと思うし、心底うらやましい。

2008年6月4日水曜日

植木等のゴクラク映画ボックス、届く

 曇り。暑くなるとの予想だったが、涼しいぐらい。タスポ届かないので、カートンで買う。
 スワローズ、石川で勝つ。よかったよかった。

 で、下のボックス、届いた。これ、アマゾンとかの評価や、クレイジーの映画としての評価は低めだが、60年代末期の、けっこうメチャクチャな植木等の日本一シリーズ映画二本と、中尾ミエ伊東ゆかり園まりの「ナベプロ三人娘」主演の昭和38年39年頃の3つの歌謡映画のセットで、オレなんかからすると、垂涎の内容なのだ。「日本一の断絶男」なんて、大阪万博の工事中の場面とか出てくるし、いつもの浜美枝に変わって、オレの大好きな緑魔子が出てくるのだ。
 もちろん、「ナベプロ三人娘」が出てくる方は、もう全盛期のナベプロが頑張りまくっているんで、唄の場面がふんだんに出てくるわけだ。
  このボックス、定価が21,000円ちゅうので、なんぼなんでもおいそれに買えないと思っていたが、今たまたまなのか、常時なのかわからんが、アマゾンでは11,000円ほどででていたんで、えい、やっ!と。
 今、観ているが目が離せず、もちろん、映画としてのあーだこーだの難しい部分やらはともかく、場面場面、食い入るように観とる。定価で出たとき無理してでも買っても、後悔はしなかっただろう(うそ、やっぱ、安くないと買えませんでした)。

植木等のゴクラク映画ボックス(5枚組)

『日本一の裏切り男』(1968)/『日本一の断絶男』(1968)/『ハイハイ3人娘』(1963)/『若い季節』(1962)/『続 若い季節』(1964)のDVD5枚組ボックス!

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2008年6月2日月曜日

六月二日

 もう梅雨入り、午後より雨。
 ガソリン、またも上がっとるやんけ。もう、知らん。だいたい、ニューヨークかどこか知らんが原油価格決めるとこで、バクチ気分で投資する連中がつり上げとるんやから。だいたい、先物市場言うたら下手したら、地球上に出回っているお金の何十倍もの額を動かせるわけで、上げる気になったら、それこそ、青天井的につりあがるに決まっとるんやから。バカが。角を矯めて牛を殺す、ちゅう格言があるが、多分、もう世界が滅びて、投資家と市場だけ残るんだろう。永遠にやっとけ。
 昨日車検すっぽかされた、ちゅうことで、クルマ、近所のオートバックスへ車検に持っていった。もちろん予約無しの飛び込みだが、すぐにしてくれ、2時間ほどであっさり済む。 けっこう安くできそうだったので、アホが調子に乗って、高い高い100%化学合成オイルにしたり、高い高いボッシュのバッテリに交換したりしたが、そいでも、かなり安かった。ディーラ任せ、ちゅうのも、クルマに対し時間的にも神経的にも変に拘泥しなくて済むので、多少高くても、楽ちんでエエと思っていたのだが、それも、ディーラーによるちゅうことか。

2008年6月1日日曜日

一足さきに秋モード

クルマ、車検や、ちゅうので、待ってたが、取りに来ないんで、困る。ディーラーに操立てたが、裏目に出たんで、もう、フツーの1日車検に持っていくつもり。あっちの方が、待ち時間は退屈だが、安心でけるわ。
 プロ野球、来シーズン、非常に楽しみになってきた。ま、今シーズンは若い戦力が成長するのを見守るつもり。ま、あとイヤがらせ(特に讀賣と阪神)に徹して頑張って欲しい。
 オリックス、こういう時に限って強い。んで、スワローズファンとしては、暑い夏を通り越して、こっちは秋がきてしもたがな。ちゅうことで、早くも、「芸術の秋」がきてしもたがな。阪神ファンの方々の「心の痛み」がちょっとはわかった。

 で、フェリーニの81/2 (はっかにぶんのいち)、DVDで今観とる。「甘い生活」はもう、メチャクチャ大好きな映画だが、こっちは、アカンねん。映画館では挫折して途中寝てもたし、ビデオで観た時も通しで観ることできず、途中でやっぱ、しんどなってやめてもた。

 で、まともに観ちゃアカンと、今回は、まともに観ず、ネットとかここ書きながら、飛ばしたり戻したりして観とるんだが、そないして観ると、おおっ!けっこうエエ映画やんけ、と思うようになった。ま、映像もパートパートは素晴らしいし、音楽だって、すごくエエ。女優もクラウディア・カルディナーレやらアヌーク・エーメ(メガネがカッコええ)それに、乞食女! 気合い入れて観るよりBGV的に観るもんかもしれん。それに、若もんにはわからんで、このテーマ。

8 1/2 愛蔵版
マルチェロ・マストロヤンニ
B0015GK9HC

 サザンが活動停止した、ちゅうニュースで、「え、まだやっとったんかいな」と思う程度なのだが、このグループ、多分、カラオケでどこぞのヨッパライが唄っている印象が強く、一晩、飲みに行くと、何度も聴かされたものである。オリジナルで聴いたこと無いが、カラオケで覚え、耳タコになっとる曲が10曲以上はある。
 特にワシら世代など、カラオケの「安牌」として、何曲かキープしとるみたいで、たいてい「聴かしたるねん」オーラーを放ちながら唄いよるんで閉口したもんである。しかも、デビューした時期がカラオケが流行り始めた頃だし、だから、どうしても、「カラオケを意識して成功したグループ」としての印象しかない。まあ、これ以上、いつものとおり書くと、かなり遠慮無い悪口になってしまうので、やめるが、戦略を練った「あざとい」グループなんであーる。

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