2007年11月25日日曜日

サザエの壺焼き食いたい

 なんか、食いもんのユメを見てしまう。ミシュランミシュランと、ニュースとか情報バラエティとかで、大騒ぎしてたので、その影響だろう。
  タコ焼き屋に入ると、シジミの貝のお澄ましからわざわざ取ったという出汁のがあり、まあ簡単に言えば、シジミのお澄ましから、単にシジミ貝を捨てただけだが、それを聞いて「なんと贅沢な調理法だろう」としみじみ思う。
 もちろん、高いのだが、勇気を振り絞って注文すると、これがメチャクチャ旨い。
 ああ、なんで、こういう組み合わせ考えなかったのだろうか、としみじみしじみの貝のおだしにタコ焼きをつけて食っとると、世にも旨そうな匂いが漂い、そちらをみると、サザエの壺焼きを焼いていた。思わず、三個注文しようとしたが、高いタコ焼きを注文してしまったんで、「壺焼きふたつ」と叫んだ瞬間、ああ、三つにしとけばよかったかなぁ、と後悔する。  ・・・とまあ。なんで、ミシュランの星付きレストラン料理屋割烹寿司屋の映像から、こういう夢をみてしまうのか、わからんが。 

   タコ焼きの出汁に貝汁のものを使うのは、ホンマに旨いかどうかは、ちょっと微妙なところ(塩辛くなるような気がする)だが、サザエの壺焼きの匂い、だが、これはもう、幼少時の、三宮の裏通りにあったサザエの壺焼き屋台の記憶の残滓だろう。夕暮れ時、何台もの屋台が並び、会社帰りのサラリーマンが食っているんだが、もう、うらやましうて、うらやましうて。 

 いつごろかよく覚えていないが、例によって例の如く、「街の浄化」とかで、無くなってしまって、また伝説では、実はサザエの壺だけサザエで中身は別のものだった、というが、ともかく、あの匂いには、今になって夢で蘇ってくるぐらい、非常に食欲をそそられたわけである。 
  まあ、サザエの壺焼きぐらい、そこいらの寿司屋とか居酒屋で食えるだろうが、屋台でサザエの壺焼き食いたい。  

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