台風15号。これもまたヒドい。
なんか、amazon.comで、蔵原惟繕監督のDVDセット、見つけたので、どうせ送料取られるんだからと、つい、ロックのCDいろいろ買い込んでしまった。今、アホみたいに安いBoXが出ているんであーる。
例えば、レッド・ツェッペリンのボックスセットだが、音がどうのこうの、ボーナストラックがどうのこうの、気にしなかったら、すべてのアルバムの入ったボックスが、$137.33(ほぼ、10,497円)なんである。ただ、日本のamazon.co.jpでも、12,900円で、輸入盤2枚で10%引きだから、あと一枚買いたいCDがあるなら、差額がちょとぐらいあっても、翌日届く日本の方がいいと思う。
Definitive Collection Mini Lp Replica CD Box Set
輸入盤だが、日本製で、紙のジャケットには、ちゃんと日本盤特有の帯がついていて、良かった。ただ、一枚一枚、ビニールの糊付き袋に収められており、糊がきつめで、開けるのには苦労した。そして、何より嬉しいのは、こうした再発盤につきものの、「ボーナストラック」が皆無なのが、嬉しい。
昨年、レッド・ツェッペリンのマザー・シップというベスト盤聴いて、曲の並びか、そいとも、リマスタリングしまくった音が耳に突き刺さる感じがして、「こりゃアカン」と思ったのだが、今度のはさすがに音があんまし良くないので、ファーストから「流し」で聴くことがでけた。
amazon.co.jpのレッド・ツェッペリンの評価とか見ると、もう「レッド・ツェッペリン」というブランドは、完全にヴィトン化シャネル化してしもて、超高級ブランド品を評価しているかのノリがついていけん。ヴィトンはエエから、ヴィトン買え、ちゅうのはなぁ。
数十年前はもっともっと、レッド・ツェッペリンちゅうたら、そこいらの駄菓子屋で売ってる「ありふれたもの」という感じ、まあ、オレがリアルタイムで聴いた頃は、ちょっとロック好きなヤツは何かを持っていて、「貸し借り」には不自由しなかったからかもしれん。ディープ・パープルやピンク・フロイドのアルバムより持っている割合が多かった記憶がある。まあ、楽器弾けるヤツはガタガタ理屈言うてたが、そんなんわからんオレとか、ミュージック・ライフ読んでいるような、気立て良しの、おんなのこは、カッコええ、カッコええ、と云うてたものであーる。
かなりキライな曲と好きな曲が極端に分かれており、オレは、5枚目の「聖なる館」(ホンマの題は、4つのワケのわからんシンボル)は、多分、発表即買いしたせいか、すべての曲が好きだし、しばらくして、レッド・ツェッペリン全く聴かなくなっても唯一「デジャ・メイク・ハー」だけは、例外的に聴くほどの、今でも、大好きな曲である。
まあ、この5枚目を中心に過去のヤツを手に入れるようになったと思う。
5枚目以降はほぼリアルタイムでアルバム買っている。
「フィジカル・グラフティ」は二枚組なのだが、1枚目しか聴いていない、しかし、「カスタードパイ」「House Of Holy」Trampled Under Foot」のあまりのカッコ良さは、ギターがどうのこうのドラムスがどうのこうのヴォーカルがベースがちゅうのがアホらしくなるほど、単にかっちょいい。プレゼンスも大好きだ。ただ、好きな曲でも、長すぎる曲が多く、途中で飽きてしまうことが多く、ただ、一曲が長すぎて、最初はいいのだが、やがて飽きてきて、イライラしてきたら、途中でやんぴしてまた最初からかけて「おいしいとこ」取りして、聴いてた。
「In trough The Out Door」なんか、「プレゼンス」から2年以上経って発表で、もう当時、すっかり、パンクにハマっていたオレは、まったく興味が持てず、義理と「色が変わる内袋」で、どうにかこうにか買ったもんである。さすがに、もう「古くさくて」聴けなかった。Codaは出たこともしらんかった。
ファーストはヤードバーズとセットにして聴いた。サードは当時は「移民の歌」以外「腐っている」という仲間ウチの評価だったので、LPで聴いたことがない・・・と思う。セカンドは、ただただ、「胸一杯の愛を」と「ハートブレイカー」「リヴィング・ラヴィング・メイド」である。この3曲と4枚目の「ブラックドッグ」「ロックンロール」に夢中だった時こそ、オレの人生で、最大の危機「ヘヴィメタ」(当時はハードロックちゅうてた)の強い誘惑にさらされることになったのである。ちなみに4枚目の「天国への階段」はあたりまえのように好きだったが、大学時代、徹マンしている間中かけているヤツがおって、爾来、イントロ聴いただけで、機関銃乱射したくなるほどキライである。
ちゅうことで、レッド・ツェッペリンのすべてのアルバム、何十年ぶりかで三日がかりとはいうものの、ぶっ通し(台風のおかげ)で聴いてみて、あれやこれや思い出しながらアホなこと書いてみたが、三つ子の魂百まで、ちゅうヤツか、オレがレッド・ツェッペリンでやっぱ、好きな音は、「聖なる館」「フィジカル・グラフティ」の一枚目あたりの、かなりファンク寄りのケッタイなリズムのヤツやったなあ、ちゅうことを再確認でけただけでも良しとせなアカン。今聴いても、異常にカッコええもん。
オレのうろ覚えゆえ真偽のほどは、わからんが、ジミー・ペイジが一時期レッド・ツェッペリンで本気で「ディスコサウンド」やろうとしてたという噂は、ここいらのカッチョイイ音聴いていると本気だったのかもしれんと思ったりするのである。(調べたら
レッド・ツェッペリン - Wikipedia: "6枚目のアルバム「フィジカル・グラフィティ」に収録された「トランプルド・アンダー・フット」は当時ニューヨークのアンダーグラウンドで黒人の間で盛り上がっていたディスコで頻繁にプレイされ、現在に至るもディスコ音楽においてDJ達からクラシックとして敬意を払われ、プレイされ続けている事があげられる。"・・・しもた踊りそこねた)
まあ、思うに、中高生時代、ホンマはロックが嫌いなのに、ロックばかり聴いていたんだろうな、アホやったのぉ、ちゅうことを再確認した。逆に言えば、そういう人間にも、レッド・ツェッペリンの音はある種「逃げ場」として有効であったということは銘記しておきたい(突然エラそうになってもたamazon.co.jpの評、全然書いてないもん)
あと初期のアルバム聴いていて、ひとつ思い出したが、ヤードバーズのトレイン・ケプト・ローリン、レッド・ツェッペリンになってからもごく初期やってて、どこぞのライブのブートレグで聴けるという噂を聞いて、数十年・・・・あーしんど。
で、今これを書きながら、聴いているのは、シックのグッド・タイムスと、それを音源として使った、シュガーヒル・ギャングのラッパーズ・ディライトとブロンディのラプチャーとグランドマスターフラッシュのThe Adventures Of Grandmaster Flash On The Wheels Of Steelとそして、KRS-ONEのStep Into a World (Rapture's Delight)。エエ時代や。