2013年12月6日金曜日

2013/12/06

 かなり更新間が開いてしまったが、このところ、メディアがヒステリックな状態で恐怖を感じていたわけである。あきらかに、ひとつの方向へ、コントロールされようとしていた。甲子園で大差で負けているヤクルトスワローズが、7回のジェット風船を迎えたあの感覚である。

 祝秘密保護法案成立。

 ほっとした。

 これで、ようやっとようやっと、日本もフツーの国として一歩を踏み出すことができる。自分で守れる部分は徹底的に守るしか、今の日本にはできん。戦前で云うと、どう考えても今の日本の立場は、大日本帝国のそれじゃなく、ポーランドに近いんだから。つまり、下手すりゃ、戦争よりも占領なんかを心配せなあかん国なのである。

 もちろん、人間の作ったものである、メリットもあればデメリットもある。後は、メリットをもっともっと増やしデメリットを減らす方向でじっくり行けば良い。

 まあ、この一連の出来事で、

 ・「反対の意見を聴け」というヤツに限って賛成の意見はまったく聴かない、聴いても、理解するどころか、怒り出すこと

 ・ ヒトラー及びナチスを罵倒語に使うやつに限って、理性よりも感情に訴え不安を煽るだけの、まさにナチスがドイツ共産党を追い落とした手法まんま平気で使うこと

 ・ 庶民の味方面。子どもたちの将来を云々するヤツに限って、ノーベル賞取った学者や作家大学教授の権威を水戸黄門の印籠のように使ったこと

 ・ 朝日新聞を購読しているが、あきらかに、最初から廃案あるのみ、で、煽るだけ煽るのメディアとしては最低最悪の状態であった(おそらく、戦前、こういう論調で国民に戦争を煽ったもんと思われる)。冷静な判断を読者にさせようとしなかったのは、非常に問題であろう。

 ・ まあこれはどうでもいいことだが、やはり、60年安保の夢再び、みたいな、確固たる意思を感じた。

 ・ デモやインタビューに参加している団体の政治的位置も報道して欲しかった。

 ・ そしてオレが一番気に食わなかったことは、新聞、ニュース番組含めて「国民の大半が」という枕詞。少数の意見を尊重しろ、という連中は、口が裂けても使うべきではない。

 ・ 今の政府を「独裁」とか云っている連中がいるが、議会制民主主義に代わる何か良い方法があって、そういうことを云っているのか?まさか、議会で満場一致ばっかの国にしたいのか? マスコミによって、一つの方向へあきらかに誘導され、国会もそうなった時こそ、それをファシズムと呼ぶんじゃないだろうか。
 
 まあ、メディアに煽られて興奮状態にある人もいつかは醒める筈だ。醒めなかった人は、60年安保の時同様、既存政党、組織がどっと国会前で熱狂した学生や労働者を吸収しはじめたことを忘れてはアカン。そいで、またそれらの組織に失望して「新サヨク」の組織を作るつもりだろうか。

 あと野党の民主党はここ数日こんだけのエネルギーがあるんだったら、どうして、自分たちの政権のときにそれをしなかったのか。

 要するに、まぎれもなく、この日本に「ベルリンの壁」が残っていたということを確認できただけでも良かった。つまり、マルクスやレーニンが夢見た理想がまだ、生き残っているということだ。もう、世界中どこをどう探しても見つからないのに。喜ぶことか悲しむことかわからんが、ウンザリすることだけはわかった。

 ほんま、ほっとした。
 

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