人類にとって、初のコロナ騒動なので、おとなしく、アマゾンプライムビデオでアニメ観てますわ。大量に新しいアニメが創られているのであーる。
2021年冬アニメ(1月から3月あたりまで)では、「Re:ゼロから始める異世界生活」(第二期)と「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~」があまりにもすごかったもんで、なんか、4月から始まるアニメになると、この二本の余韻が残っててもう一つ、集中できなかった感じが残ってた。ロスである。
この2アニメ、同じ30分枠なのに、前者リゼロは体感60分ぐらい、無職転生の方は、体感15分ぐらい、読後感というか視聴後感が全く対照的なのだが、アニメのアニメでしか味わえない「何か」はもちろん、或いは、今までのアニメでは表現しきれなかった「何か」、そして、その「何か」すら乗りこえて行こうとする、創り手側の強烈なノリを、感じさせてもらった。
例えば、リゼロの48話(「血と臓物まで愛して」)なんか、もう、5つのエピソードがぶち込んであり、そのひとつひとつのエピソードがそれまでのこのアニメ47話分の記憶を引きずり出して襲いかかってくるという凄まじさである(わけわからん文章だが、そうとしか云えない。けして、エルザ推しだからというわけでない)。観ている側としてはもう、全力で集中するしかない。続いて、49話は、泣きわめくシーンが続いたが、あーなってこーなって幸せなノリで、最終話に続き、最終話、もう、のっけから、にやにやが止まらない有様。
このアニメ制作にかかわる、すべての方々がノッて作って、視聴者も同じノリを共有する・・・これはもう、音楽でも映画でも小説でも一緒だが、これほどの快感はない。
「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~」は観て、さーっと視界が広がっていく風景、一人ひとりのキャラの作り込み、そして、成長していく過程、丁寧に丹念に創られている。34歳引きこもりのおっさんが死んで転生して、異世界の赤ちゃんから始めるパターン、34歳の心はそのままなので、生まれ変わった先の男の子としての成長のみならず、その34歳の成長まで、描くことになり、見事である。ロキシーもシルフィーもエリスも登場するたんびに、好きになる。7月からのシーズン2が待ち遠しい。
まあ、個人的な感想もエエところで、蛇の道は蛇、蛇々した猛者の方に、いやいやいやいや・・・と云われてもしゃあない。
しかし、春アニメが始まっても、なんか、この二本のロス感みたいなもんがあり、一丁前にあり、もう一つ入り込めず、エミリアたんやスバルが出てる「異世界かるてっと2」をぼんやり観てたら、体育祭での、ゆんゆんに対するあまりにも(製作者側の)ヒドい仕打ちに、そっと涙してたりしてた。ゆんゆん一人しかいない3組で、3組が参加していないクラス対抗騎馬戦(騎馬戦だから、独りでは無理)を、体育座りして、お行儀よくちゃんと観戦しているカットは、アニメ史上に残るのではないか?
泣いたのオレだけだったら、残らないかもしれんが・・・
2021年春アニメ(春アニメ 2021 一覧まとめを参照してくれ)、これだけ膨大な量なのである。
で、ようやく、今ごろになって、ロスも癒え、長瀞さんとスノウが好きになったんで、すなおに、今季は、「イジらないで、長瀞さん」と「戦闘員派遣します!」毎週観ることにした。
もちろん、「Vivy -Fluorite Eye's Song-」もスゴいが、これは最終話まで、どんなエグい展開になるかわからず、今、あーだこーだ云う気になれん。2シーズン目の「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω」も楽しみにしてる。
アマプラ様様である。
まあ、手っ取り早く、ギャルの長瀞(「イジらないで、長瀞さん」)さんと、残念過ぎるスノウ(「戦闘員派遣します!」)は、観てて楽しい。で、そのどっちかといえば、現時点では、長瀞さん、である。
「イジらないで、長瀞さん」、舞台は高校、なぜか、独りしかいない美術部にこもって、絵を書いてるような、極度のヘタレな「センパイ」が、あるきっかけで、一年下の後輩、ギャルギャルしたギャルに、目をつけられ、イジられ、からかわれて、ついには、涙ぐんでしまったり(第一話)。
長瀞さんの「何かをたくらむ表情」にやられた。いい感じである。長瀞さん、なんやかんや、センパイをイジりまくるくせに、こまめに嫉妬するのも、エエ。
どんどん、話が進むにつれ、長瀞さんのイジりも、薄れ、どう見ても「つきあっている」のに、なぜか、二人とも、否定しつつも、どんどん、いちゃらぶバイアスがかかりはじめているが、そこはそこ(と思ったら、今日の放映では、センパイ、足で日焼け止め塗られてた)。
あと、長瀞フレンズ(長瀞さんとつるんでいる方々のグループ)のリーダ格ガモちゃん、がええ。ヨッシーもええ。云うか、この二人も、センパイをしっかりフォローしてたりしてて、エエ子たちである。実体験から云うと、長瀞フレンズみたいなグループは、ワシらみたいなヤツでも、色恋さえ持ち込まなかったら、すんなり受け入れてくれたりする。もちろん、レギュラーは無理(代打の代打ぐらいの扱いになります)。
フツーの子のグループ、優等生グループなどでは、表面上、いつもつるんでいるから、みんな仲良しこよしと思ったら、大間違いで、どす黒い何かが底に流れており、しかも、簡単にどす黒いものが表面に出たるし、出たら最後、なぜか、派閥やライバル関係やらなんか知らんが、その当の相手に向かわず、なぜか、どす黒いもの、こっちに流れ込んできたりして、エライことになる。心しておいて欲しい。