オーディオ。
またもや、アナログ聴くようになってしもうて、エラいことになってしまってますわ。
ハードオフ等でジャンク買って修理して聴くというとこまでは行ってませんが、古いスピーカー、なんとか復活させたので、古いアンプも、接点復活剤やらなんやらで、どうにかこうにか、復活させ、古いCDプレーヤーは、そのままなんもせんと聴けるけど、まあ、内部清浄し、調子に乗って(あかん、これに手を出したらアカン、戻れなくなる)という、オレの心の声にハリセンぶっ叩き、ついに古いレコードプレーヤー出して聴いたら、めちゃくちゃ気持ちエエ音がしたので、壊れたMCトランス(MCカートリッジを聴けるようにするトランス)、筆で内部清浄し、接点復活剤ぶっかけ・・治ったかと思ったら、やっぱ、右チャンネルからしか音が出ないという症状は一緒(でも、ちょっとだけ、出るようにはなった)で、今、どうしようか、考慮中。でも、まあ、オーディオ、いじり始めたら、オモロいし、音が出たら、「おおおおおお」と、感動します。
オレはダメな人間です。弱い人間です。ぶっちゃけ、アホです。
レコードプレーヤー、いろんなカートリッジとっかえひっかえして同じ曲聴いて、カートリッジの音の出し方を楽しむ、というのがあるのですが、「風立ちぬ」のLPなんですがあったので、「どうせ、オーディオのテストじゃ、音の出具合わかったらエエねん」と軽い気持ちで手を出してしまいました。万引き犯罪者や薬物中毒、博打中毒者の「最初」も、きっと同じ軽い気持ちで、手を出したのでしょう。
「風立ちぬ」のLPなんですが・・・これは、大学時代誰かしらが持っており、そいつのクルマに乗せてもらうと、聴きたくもないのに、バカみたいに聴かされたヤツで、聖子好きなヤツにいいヤツ無し、の格言どおり、みんなイヤなヤツでした。
だいたい、このアルバムがまた、あざとく、やらしいやらしいアルバムで、たぶん、それまでの聖子ファンが女の子はアホなブスばっかり、男はアホなヤンキーばっかだったからでしょう、A面は鈴木茂プロデュース大滝詠一作曲松本隆作詞で、裕福で頭も良くおしゃれでナウなワシらに思いクソ色目使った、もう、元「はっぴいえんど」のイヤラシさ、ひいては団塊の世代のイヤラシさと、根っからヤラシい松田聖子のイヤラシさ、その全部が詰まったアルバム、つまりは日本開闢以来最もイヤらしいアルバム、と、云えるでしょう(個人の感想です)。このイヤらしいアルバムの中で、一番、イヤらしい曲といえば、「いちご畑でつかまえて」でしょう。
曲名からして、ビートルズ「ストロベリーフィールズフォーエバー」、サリンジャー「ライ麦畑でつかまえて」をあわせたような曲名「いちご畑でつかまえて」。インテリ臭く、イヤらしい曲名ですね。
しかも、なんという曲でしょう!
プロの歌手が、唄ってる曲のとちゅうで、くしゃみしとる。けしからん。
だいたい、いちご畑で白い自転車乗り回す男。その荷台に乗るために、そこいらの農作業服着ればエエのに、わざわざレース模様の服着て待ってる。いちご畑で追いかけてつかまえて欲しい、つかまえられなかったら、わざと転ぶかもね・・・・という、松本隆のイヤらしい歌詞。シンデレラコンプレックスも入っとる。今Twitterでぶいぶい云わしてるフェミニストの社会学者たちに精神棒注入してもらえばエエんや。
曲の作りもイヤらしく、後半、聖子の「ビタンビタンビタン」のスキャット、えんえん聴かせて、「あーやっと終わった!」とほっとしたら、サージェント・ペパーズロンリー・ハートクラブバンドみたいにリプライズかなんかしらんが、数秒の空白後、またまた、聖子の「ビタンビタンビタン」。まさにこれを悪夢。
ちゅうので、こういうイヤらしい曲は、聴いて飽きて、「消費」してしまうのが、一番、と、何度も聴き返しております。
以来一週間。まだ、飽きないけど。