今はラジカルでアナーキーな人間ほど、自民党を支持する、実はそういう時代なのだ(ついでに、日本を戦争にしない国にしたいと本気で具体的に考える人ほど、自民党に投票する)。
まだ、「反体制」がカッコいいと思っている人は、どうぞ、その方向へ突き進んでくれ。単に首相の悪口云うんが「反体制」じゃないよ、お友だち作るためのデモが「反体制」じゃないよ、「破壊し尽くす」が「反体制」の王道やで。突き進んで欲しい。信じたことに裏切られる、その日まで。そいで絶望しきったら、ホンマの敵が見えてくる。
民主党がアベノミクス批判するのに、単なる悪口しか云うてないのに、驚いた。
オレなら、民主党の政権下、あの1ドル70円とかいう超円高だった頃の状況との比較論で議論するもんと思っていたのだが、一度もせず、アベノミクス側に押し切られるまんま。マスコミだって、同様。消費増税による影響と切り分けもせんと、一緒くたにして、枝葉末節批判したあげく、ロシア革命以来の「金持ちニコニコ貧乏人苦しい」連呼するだけ。日本共産党と一緒、本家そりゃ勝つわ。
まあ、あの超円高、あれこそ、日本がまだ体験したことのない超円高だったわけで、アベノミクス程度の円安は、いままで、何度もあった。あの超円高、民主党政権の強い意思によるもんでないことはわかっている。むしろ、当時よく財務相から聞かれた「市場にゆだねる」、つまりはなーんもしない、なーんのことかもわかっていなかった当時の日銀と民主党の結果だとはわかっている。
そいでも、やで。政権取る前の民主党のノリやったら、「あの超円高はワシら民主党が強い強い意思で日銀に要請を行った政策である」とブチまかしといて、それこそ、重箱の隅をつつき、無ければ、捏造しても、メリットを挙げ、正当化し、そいで、民主党寄りの新聞使ってキャンペーン張れば、「超円高の頃は良かったなあ」とかなっていたかもしれんのに。
こうした議論に持っていたら、超円高によるメリット・デメリット、今の円安によるメリット・デメリットがきちんと、有権者にわかった筈だ。今後、じゃあ、どうすればいいかが、各自もちろん異なるが、それなりの意見を持つことができる。しかも、民主党の信頼だって、少しは回復するかもしれない。しないだろうけど。
ほんま、つくづく思うんだが、野党もマスコミも「不安」や「恐怖」を煽って、感情的に「野党」に投票させるんじゃなく、有権者が説得し納得した上で投票させる方向へ持っていかないと。
フツーの有権者はアホやないんやから。「悪」の存在をでっち上げ、それを倒すのが「正義」で美しいもの、だという、60年安保のノリはもう捨てて欲しい。当時はそれで、国会前に13万集めたから、成功体験が忘れられないみたい。
それに「悪」を倒したのが、それよりもっとヒドい「悪」であることもあるわけで、かつて東欧ヒドイ目にあっているんだから。
それに「悪」を倒したのが、それよりもっとヒドい「悪」であることもあるわけで、かつて東欧ヒドイ目にあっているんだから。
実際、オレ自身、超円高のメリットは享受しまくり、英Amazonやらから、ロック系のCDが一枚600円ほどで買えてしまうんで、買いまくったものである。T.Rexのアルバムもティラノサウルス・レックスの時のも含め、コンプリートできたし、デヴィッド・ボウイもコンプリート、ビー・バップ・デラックスもスミスもボックス買い、という荒い買い方。まさに、バブルであった。
おかげで、本道の昭和歌謡のCD、割高感でほとんど買えなくなってしまった。
でも、昭和歌謡は手持ちの音源を何度も聴き、ロックがんがんに聴いたおかげで、今では、立派に、PASSPO☆のノリがわかるようになりました。
な、メリットあったら、デメリットもあるやろ?