なんか、「平清盛」、ただでさえ、登場人物多くややこしいのに、新たに「源頼朝公」の話をぶち込むことにしたらしく、たくさんの短いエピソード並べていくしか方法を思いつかなかったらしく、結果として、短いコント集みたいになってきた。ジェームス・ジョイスの「ユリシーズ」(オレは途中で読むの挫折したので、どういう話か全然わからんが、カッコつけのため)並のシュールさになった。頼朝公のエピソードだけ抜き出すと、5分でガキができ、次の5分でそのガキ殺されたりする。悲劇的エピソードらしいのだが、どうやって、こっちは感情移入したらエエのかわからん。「源頼朝」描きたいなら、一話45分、全部、使う勇気もたんと。
前回、ほんま、気を使い気を使い書いた。そいで、「気を使って」半島と大陸と日本国憲法に関して思っていること素直に正直に書いているうちに、つい、調子ノってもて、勝田さんのこと書いてもた。一人の小娘が、スタジオ内のすべてを敵に回す、つうのは、やっぱ、観ていて快感である(ちゅうて、#903はオンデマンドに来ていないので、バツミントンの結果がどうなったか、オレはまだ知らない)。勝田さんが嫌がって嫌がってくれたお陰で、アイドリング!!!21号橋本楓が、升野英知の差し出すてんこ盛りの青汁の粉に、目を閉じ素直に口を開けて待っているシーンちゅうのは、もう、「聖なる」雰囲気すら漂い神々しかった。
勝田梨乃さんは嫌なことを嫌がってカッコ良かったし、橋本楓は素直さでカッコよかった。これでいいのだ。
前も書いたが、オレの場合、昨年、2006〜7年、DVDボックスでいうと2,3,4あたりの「小泉瑠美」の強烈さに、Macの前から、無理やり、殆ど拉致されるようにモニタの中のアイドリング!!!に引きずり込まれたわけだ(「貞子」を例に挙げたら一番わかりやすいのだけど、それでは、あまりにも、小泉瑠美に失礼である)。最初が「相撲」でも、「橋本楓」でも「後藤郁」でも、多分、ダメだったろう。最初が小泉瑠美だから、である。アイドリング!!!在籍時の小泉瑠美ちゅうのは、オレの人生どころか、吉本新喜劇にも読んだ本の中にも出てきたことない、まったくの「新しい存在」であった。だから、である。実際にまだ、オレはアイドリング!!!時代の「小泉瑠美」すらわかっていない。今のアイドリング!!!(番組のほう)観ているのは、「小泉瑠美」的なものがひょっとしたら、また味わえるのではないか、という一点である。
今回のバツミントンではそれはちゃんと達成できた。人はぜんぜん違うがテイストは。
矢作俊彦、「小泉瑠美」と同じぐらい好きだったが、さすがに、このところ、なんか老左翼(こういう単語無いかもしれんし、しかも、適当なモデルが思いつかないけど、なんとなく、)っぽくなり、小説もオモロいのだが、初期の文体のキレが薄れ、ちょっと、しんどくなってるのかなぁ、と思ってたら、氏のツィッター発見し、全然、衰えるどころか、鋭くって、安心した。映画「アベンチャーズ」がらみで、キャプテン・アメリカの過去を当時のコミックの表紙(第二次大戦中、日本軍をやっつけまくるキャプテン・アメリカ!)ちゃんと貼って、イチャモンつけてきた連中有無をいわさずバシッと黙らせるわ、金曜日の官邸デモに対しても、その偽善を見事に指摘してるわ、まったく、お見事。例によって、「サヨク」の方々のイチャモンに関しても、一刀両断。朝日新聞と日本国憲法をかつての資本論がわりに信仰しているサヨクのみなさんとは、やっぱ、違うわぁ、と思った。やっぱ、カッコいい! ツイッターの世界でも、最強の作家かもしれん。
盆の間、ドアーズのライブを聴いた、ドアーズのライブ、ちゅうても、アブソリュートリー・ライブとちゃうでぇ。下の(おおおおお!ようやっと、昭和歌謡感想文ブログみたいになってきた!思えば、遠い道のりであった)。ドアーズはまあ、歌詞とか言動とかで別のイメージがついているが、「健全な音」を出すしごくまともなグループだった、という感じである。6枚組のライブ、6時間以上のアルバム聴いてそれだけの感想しか思いつかん、ごめん)。
Live in New York