まあ、加藤和彦が亡くなって、まあ、このさい、いっちょう、久々に、サディスティック・ミカ・バンドでも聴いたろかい、とか思って二週間、さすがに、高中正義のギターが鼻につく・・・というより、「耳について」きた(このあたり、何も高中正義氏に対してネガティブな感情を持っているというわけでない。ただ、ミカバンドばっか聴いているとそうなってくる)。オレの持っているのは、CDでは一枚、1989年の再結成というか、「MICA」Bandが新結成されたとき、勢いで出た、ベスト盤「幕の内」のみ。で、iTunes Music Storeで1975年の「ライブ・イン・ロンドン」を手に入れ、オリジナルの3枚もついでに、と思ったがアナログ持っているんで、長考の上、それはパスして、しゃあないから、レンタル屋で次のヤツを借りてみたのである。
音楽のブログやってきて、レンタルの感想文は書かんことにしとったがしゃあない。まあ、レンタルであろうがラジオエアチャックしようがYouTubeで探しても、ええもんはエエのだが、やっぱ、買ったもんは、無理矢理にでもでも元を取ったろ、というセコい ベクトルで聴くもんだから、ポジティブに聴けるのであーるが以下はあくまでもレンタルでの感想文、辛口になっとるかもしれんが、その分、さっぴいてくれ。
ベスト盤はいくつか出ているが、これは1973年あたりの未発表曲「お花見ブギウギ」が入っているんで。しかも、今現在、アマゾンでは廃盤扱いだ。
「お花見ブギー」素晴らしい。「なんと、お花見ブギウギー」ちゅう部分がはまった。
また、1972年の最初のシングル「ピクニックブギー」のB面曲「オーロラガール」も入っている。これも、初めて聴くが、まさにT.REXのテレグラム・サムしとる。
iTune Music Storeでもアルバム売っていたので、この2曲だけ買うというのもできたが、まあ、レンタルCDで。
さて、まあ、ついこないだの再結成というかなんちゃら結成でできた木村カエラのミカバンド(MIKA BandではなくてMICA bandというそうである・・まあ、オレ個人はこーゆーこだわりが、大キライだがしゃあない、団塊の連中の考えたことだ)のライブ。
これは3枚組だが、二枚は2007年のライブだが、残りの一枚はオリジナルのMIKA Bandの1975年の東京でのライブが入っている!!!というのだ。・・・そして悪いがオレは、その75年のライブしか聴いていない。返さなアカンレンタルの宿命である。
そいで、DVDコーナー行くと、カエラヴォーカルの2007年のライブDVDがあったんで、それも。
ライブDVDかと思えば、メンバーのおっさんらの自慢話がえんえん・・・なんじゃ???これ??、というものであった。
高田渡氏のDVDならこれだけインタビュー入れたもんは許されるが(高田渡はしゃべっているだけで、笑える)、ミカバンドではかったるいだけ。かの今野雄二まで動員して、身内の仲間ぼめの連続に腹が立ってくる。「生き様」を描きたかったんだろう・・と思て最後監修として「井筒和幸」がクレジットされておったので納得。まあ、加藤和彦が亡くなった今となっては、貴重になっていくのだろうが、音楽に関しては音楽のみしか興味しかないオレはしんどいだけであった。
ミカバンドについては、やっぱ歌詞のこと、特に松山猛氏の歌詞とか書きたかったのであるが、この二週間ばかり、ミカバンドばっか聴いており、今はちょっとtoo much状態なので、またいずれ。
まあ、ワシらみたいな人間は、聴いた後「元気をもらえる」或いは「癒される」音楽なんか必要ないのである。聴くだけで完全燃焼・聴き終われば疲労困憊でへとへと、それでも尚かつまた聴きたくなるような、否聴いてしまう音楽こそが欲しいのである。そうした音楽を創ることのできる数少ない人のまた一人がこの世から亡くなったことをあらためて、残念に思う。合唱・・合掌。
今日のタイトル、同じような経験しとる方もおられるようで・・・来た見た買うたの喜多商店のラジオCM聴いてから下手したらもう30年。