2007年9月4日火曜日

新宿マッド、観る

60年代後半(1970年を含む)、ちゅうんは、ワケのわからん「熱気」ちゅうもんがあったんやないやろか、というんが、未だ、60年代のもんに惹きつけられてしまう理由なんであーる。
 
 あんなんなかったでぇ、ちゅう人もおるし、今の方があるでぇ、別の国にあるでぇ、ちゅう人もおるんだろう、ただ、そういう場合は、もう、個人的な理由ですんまへんけど、オレは「60年代後半の熱気の方が好きなんや」とこたえるしかないわけだ。
 
 ただ、今もある種の映像と共に語られる学生運動やらいかにも60年代後半でっせ、ちゅうもんにその熱気がありそうかと思ったんだが、実はそうでもなく、当時、そこいらに転がっていた(筈の)フツーの歌謡曲やフツーの映画とかにこそ、ワケのわからん「熱気」を感じることができているみたい。




 ちゅうことで、多分おそらく「フツーの映画」ではないとされている、若松孝二監督の元ピンク映画「新宿マッド」(1970年)を観た。云うておくが、オレは映画のこと書くのは苦手だし、そもそも映画絶対量みていないし、しかも、オモシロいと思う映画が日活アクションというレベルなので、この映画に関しては、勘違いとかしている筈なので、くれぐれも以下、まにうけて、観て、がっかりなされないようお願いしとく。


 ピンク映画としては、うーーーーーーーーーーーんとなるほどその手の表現が弱いし、そもそも少ない。しかし、主演(というのか)の女優さんはけっこういけてる。

 新宿で殺された息子のため、田舎から出てきたおっさんが、新宿中を誰に殺されたか何で殺されたか探し回る映画なんであーる。田舎者のおっさんが、当時の濃厚な新宿を「まきたじゅうろう(息子の名前)を知りませんか」と誰彼構わず尋ね周り、群衆に土下座までしたりするかと思えば、当時の若者のあんましな行動に腹を立てては、「ワシは20年間毎日休まず自転車で郵便配達をしてきた」と説教したりする。




 しかも、駅構内であろうがヤバい場所であろうが児童公園であろうがフーテンの溜まり場であろうが、ところかまわず、このノリでやるもんだから、当然、ヒドい目にあわされたり、刑事に怒られたり、娼婦に連れ込まれたりし、そいでも、とうとう、殺したのが「新宿マッド」であることがわかり、そこから、またもや同じパターンでイヤな目に思う存分あいながらも、ついには、「新宿マッド」とその一派と対決する。

 そいで対決するのだが、オレの苦手な革命思想やらがとうとうと出てくる。これはダマシである。
 この映画、監督とその仲間たちが、そのスジではかなり神格化されている人で、しかも、あれやこれや難しい言いたい人でこの作品についても云うているが、最後の勝負が拳銃の撃ち合いではなく、議論で勝負をつけるだけで、なーんのことはない、男がたったひとりで謎を追い、いろんな事件にまきこまれながらも、謎を突き止め、ついには復讐を自分の手で果たす(オッサンはもちろん殺したりしないけど)という、ハードボイルド・ディテクティブ・ストーリーの王道なんである。

 しかも、「新宿マッド」との勝負では、思わず、「オッサン、カッコええ!」と拍手したくなるシーンがある。
 結論としては、かなりオモシロかった、ということになる。実はアングラとかヒッピーとか新宿とか苦手なのだが、まあ、いいだろう(オレとしては1966年の本牧をこの手で描いた映画が欲しかった)。



 
 低予算のため、ほとんど、当時の新宿がそのまんま、映像の中に入っているし、役者も、アングラやらそこいらのフーテンとか出しているみたいだし、音楽もフードブレイン(つのだひろ、柳田ヒロ、陳信輝、石川恵)で、硬質な感じだし(ついでに云うと、街をふらついていると、ジャックスの「裏切りの季節」が混じっていたりする!)。






 そいで、またもや思うのだが、この映画でも、出てきたヒッピーやら革命家の兄ちゃんやらより、田舎から出てきたフツーのおっさんの方が、それこそオレが思うところの「60年代風ワケのわからん熱気」というのビンビンに感じたんであーる。





 
あと、息子の下宿に勝手に入り込んで、寝っ転がりながらマリファナを決め「眠いんです」と朦朧としながら、そいでも、オッサンの質問にワケのわからんことばで、答えてる、つのだひろ、が良かった。

2007年9月3日月曜日

九月三日

 朝、少年少女諸君が道をあふれており、なるほど、今日から新学期。なのに、相変わらず、今日もクソ暑かった。   そいで、またもや、農林水産省の大臣が辞めよった。  辞めることになったネタ、大臣になって一週間で出てくるなら、なんで、大臣になる前に出なかったのか。こんなチマチマしたセコいやり口、一週間でわかるわけない。大臣になるまで、公表するの、じわぁあああっと、待っとったとしか考えられず、そのあたり、もう、ウソ臭く、もう不自然きわまりないんだが、「反権力」と「社会正義」に酔ってる方々はそんなことおかいましに、怒っているから、イヤになる。情報操作にわざとノるのは、卑怯である。    それに朝青龍の時に痛烈に感じたが、一度、「悪」とみなされたら、横綱であろうが、ホンマ、廃人になるまで、攻撃の手を緩めん。それもみんなそろって。そういや最初の農水相はとうとう自殺したんだっけ。    こういう「動き」、けっこう、怖いもんだったりする。田中角栄の時代の札束飛び交う政治もアカンが、そもそも、政治家=聖人君子ちゅうんは、近代以前の儒教的もしくはピューリタリズム的なアレで、民主主義ちゅうのは、そこいらのおっさんが政治家になるもんやからなあ。清廉、潔白求めすぎてもなあ。  アカン今の政権支持しないつもりだったが、つい・・。  しもた、東宝GSエイジ・コレクションちゅうんが出るらしい。タイガースやテンプターズの映画のDVDセット。クソ高いからなあ。

2007年9月2日日曜日

9月2日

 東京ヤクルトスワローズ、「風林火山」終了時、珍しく勝ってたんだが。まあ、例によって例の如し・・・。しかし、誰やねん、広大。    で、にこにこ動画(http://www.nicovideo.jp/)でクレイジーの「日本一の裏切り男」観る。画面が画面なので、あれだが、オモシロかった。最後はやっぱ、こうなくっちゃ。  

2007年8月31日金曜日

八月三十一日

スワローズ、順当に負け。こういう試合ばっかなんで、悔しくも何ともなくなっている。しかし、なんかなぁ。しかし、誰やねん?高橋光。    月末。今頃になって、退屈な鳴き声のクマゼミにかわって、ようやっと、ツクツクボウシが鳴き出した。リズム的にはツクツクボウシがノリやすい。  今まで、ホームページ用に持っていたとこ、八月いっぱいで解約したもんで、データバックアップしたりしていた。  5年ぐらい使っていったんだが、cgi使えたし、安いし、良かったんだが。  まあ、これで、そこのメアド宛に日に200通来ていたスパムから解放される筈。なんか、そこで更新やめて1年経つのに、スパムだけが増えていったような気がする。8割が外国から2割が国産ちゅう感じか。ほとんど、見ないどころか、サーバー上にある段階で、一括選択でざくっざっくっと削除していたんで、スパムじゃない、いくつか重要なメールが含まれていたかも知れん。  .Macの方だが、なんか、引っ越し決めてから、10GBに増量されよった。ちょっと裏目か。まあ、ええわ。  ちゅうことで。      

2007年8月30日木曜日

岡崎友紀 DoYouRemenberMe

とうとう、夏の疲れがどっと来て、ついに、風邪をひいてしもうたみたいで、調子悪い。今日はそういえば、朝方、ちょっと冷えたからなあ。
 ちゅうんで、午後からの休み、寝てましたわ。そしたら、当然クソ暑い。クーラーつけると、風邪引いているもんで、気持ち悪くなる。こんなときは、そうだ、熱い風呂だと、過去の経験を思い出し、風呂に入ったら、立ちくらみ、そして、めまい、年だなあ。でも、どっと汗かいたんで、もう大丈夫でしょう。

 こういうときに、元気の出るヤツと、You Tube探したら、岡崎友紀のDoYouRemenberMeが見つかった。

 いつもみたいに、エンベッドでけへんので、リンク先 http://jp.youtube.com/watch?v=c7UmAu9QFY8

 いつもながら、こういうのをYouTube で聴かせていただくことができて、しあわせ、である。

 1980年の曲。You Tubeのやつもそのあたりなのか?

 作詞安田かずみ作曲加藤和彦ちゅうある意味強烈な夫婦コンビ、80年代初頭どっと出たウソのフィフティーズ、当時ぼんぼん量産していた筈だ。
 ホンマ最初聴いたときは、フィル・スペクターがマイナーなガールグループに作ったヤツのカヴァーと思ったぐらい、いわゆる「Wall of Sounds」の世界だ。それも当時、全盛期をはるかに過ぎた岡崎友紀に歌わせる。全盛期の岡崎友紀ちゅうと、実は「風に乗って」とかでA&Mサウンドの和製化に成功しとるんよ。

 
 まあ、数年前リバイバルしたというか、なんでも、ドラマの主題歌で使われたみたいで、その時出たシングル買っておいてあったからいいようなもの"当然廃盤になっていて、他のCDとかでも聴きにくいんではないだろうか。


"ドゥー・ユー・リメンバー・ミー>岡崎友紀

 

このマキシシングル、カラオケ込みの4曲入りだが、他の2曲、You make me happyやらストーンズのAs Tears goes Byやら入っていて、これもまたスバらしいわけよ。
 それが、80年初頭やたら出た80年代風フィフティーズサウンドの典型みたいなウソくさい胸キュンサウンドだが、それが、わかっていても、もうだまされてもいいや!、と半ばヤケクソになっても、胸キュンしてしまう。
 80年初頭のある時期、奇跡的にカヴァーをする時、本来のおいしいとこだけは変にさわらないで出すのが流行ったんはホンマ奇跡としかいいようがない。
 後世、ずっとその時代時代にカヴァーは作られているんだが、どうも、ナウいことへのスケベ心が過大で、そっちへ色目ばっかつかうせいか、ロクなもんあまりないのだ。

 このマキシシングルの元になった80年に出たアルバムの方の(こっちはアルバムの画像すらない)

ドゥー・ユー・リメンバー・ミー岡崎友紀
1. ドゥ・ユー・リメンバー・ミー
2. ウォッカ・ツイスト
3. ユー・メイク・ミー・ハッピー
4. アイドルを探せ
5. アズ・ティアーズ・ゴー・バイ
6. メランコリー・キャフェ
7. 雨の街
8. 恋のジャック&クィーン
9. さよならフォー・ユー
10. タキオン

もCDで復刻されておるんだが、既に廃盤、曲名みているだけで、よだれがでる。このアルバムに入っている「アイドルを探せ」は下のコンピで聴くことがでけるが、これも、オリジナルのおいしいとこに忠実で、オリジナルのシルヴィー・バルタンのほわほわほわしたあたりが残されていて、好感が持てるちゅうもんよ。


"フェイヴァリッツ魅惑のポップス・カヴァー

 で、肝心の「ドゥー・ユー・リメンバー・ミー」 聴けるアルバムちゅうと、オレが調べた限り、下のコンピぐらいか。


"CITY POP ~WARNER MUSIC JAPAN edition"

 アルバムの方の「ドゥー・ユー・リメンバー・ミー 」再発を強く希うものであーる。 
 おお、「ドゥー・ユー・リメンバー・ミー 」やらたっぷり聴いたんで、風邪が治っている!死ぬかと思ったが、no music,no lifeちゅうけど、lifeって命のことだったんだね。
 それはそうと、今、TSUTAYAで「奥さまは18才」のDVDがレンタルで出てたの思い出した。うーん、借りても、エエが借りたって、全部観る根性はないからなあ。どうしましょ?

ecto使ってみる

 ブログちゅうんは、たいていは、ブラウザ上で書いて、そのまま投稿する、ちゅうんだろうが、それでは、ログというか、バックアップが残らない。  まあ、フツーの時はそいで十分なのだが、長いことやっていると、過去書いたもんの処理がめんどーくさいわけであーる。  それに、ブラウザ上で書くちゅうても、今はそうでもないんだろうが、やたら重かったり、ヒドいときには、書いている途中ブラウザ自体が落ちたりしよる。書いたもんがあっというまに、パー。  いちど、ツールを使って、マック上にデータを残しておいてから、そいで、サーバーに上げるちゅうんに慣れてしもてるんである。  アップルの.Macでやっているときは、iBlogというのをつかっていたんだが、ここBloggerにうつってからは、さすがに、ちょっとしんどいんで、ectoというのに変えてみた。    アマゾンへのリンクとかも簡単で、      こういう感じになるわけであーる。

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2007年8月28日火曜日

八月二十八日

 高井雄平、オレが最も期待しているピッチャーなのだが・・・と今日は土日に観たDVDや読んだ本の感想文書くつもりだったが、今はその気力がないんで、また、今度。サラリーマンNEO観てけっこう復活したかと思ったんだが。

2007年8月27日月曜日

こりゃダメだ

 あいかわらず、暑い。動物園のキリンが熱中症で死んだニュースに思わず涙。
asahi.com:水飲みすぎてキリンが死ぬ 酷暑も一因か 徳島の動物園 - 社会
 徳島市渋野町の市立とくしま動物園の人気者だったキリンの「ウメノ」が死んだことがわかった。4歳7カ月の雌で、アフリカのサバンナ地帯を生息地とするマサイキリン。死因は消化器系統の機能障害で、暑さのために水分を取りすぎ、水に混ざった砂が胃に急激にたまったとみられる。酷暑による体力低下も一因とされ、関係者は予想もしなかった事態にショックを受けている。
 で、内閣改造。  これじゃ、アカン。  アカンちゅうんは、安倍内閣に持っていたある種の「幻想」がぶっこわれたしまったことにある。  まあ、最初のは、村山首相の震災時のいい訳「なにせ、初めてじゃけん」と一言云うてくれたら、ボロボロでもかまわなかった。  で、今度が勝負やと思てた。    ガッカリだぜ。  実は、本人は気がついていないが、たとえていうなら、八月十五日堂々と靖国参拝するような首相を期待していたんである。例によって例の如く、朝日を中心としたそのスジのメディアが大騒ぎ、おとなりの半島やら大陸部の国ではまたもやヒステリックな反日運動しよるだろう、それを堂々と論破する、そういう人物だと、思っていたんであーる。いや、期待していたんであーる。もちろん、それはオレだけではないだろう。  今回、そうした期待は単なる「幻想」ということがわかった。党内ですら、これほど、顔色伺っているんである。  まあ、朝日=讀賣=日経は、「幻想」とわかっていても、依然、追い落としの手をゆるめないだろう。組閣にあたって、身辺調査やったそうだが、メディアが本気になったら、なんぼでも、重箱の隅から、あれやこれや出てくるんじゃないか。  いつまで続くかわからんが、せめて、拉致問題だけは、いかなる手段を使ってもええから、スッキリさせてから、辞めてくれ。

2007年8月26日日曜日

八月二十六日

 まさか、まさかの、スワローズ、奇跡の三連勝、いや、4連勝!やれば、できるじゃん。  憎きタイガースにも、勝とうスワローズ。  まあ、阪神が負けたり中日や巨人や横浜が勝つことを期待するなど、私的ネガティブキャンペーンばっかしてると、昔の社会党みたいな性格になると困るんで、Yahoo!の予想ちゅうんで、スワローズが勝つことに、賭けてみる。昨日やったら、見事最初の持ち点200ポイントが2.2倍になった。        またも、クソ暑い。三宮出かけるも、この暑さにほとほと嫌気が差し、軽く蕎麦喰って、そのまま、六甲山へ。こういう時、すぐに山がある神戸は便利である。表六甲ドライブウェイから登り、六甲牧場から展望台あたりを軽く流し再度山ドライブウェイから降りると、夕方になってはいたが、クルマについている気温計では34度、だめだ、こりゃ。    本とCDいくつか買う。          

2007年8月24日金曜日

八月二十四日

 またも暑くなる。でも、さすがに、夕方など、風がいい感じで吹くようになってきた。  スワローズ、珍しくも、サヨナラで勝つ。  最近、食いもんの話を書いていない。まあ、あんましロクなもん喰っていないからしゃあない。  この前焼き肉屋で、メニューにヒレがのっていたんで、高かったが頼んでみたら、これが。    これが、うまかった。久々の陶酔の味。    だいたい、ただでさえ脂分の少ない部位、それを焼肉サイズに切ってあるのを、網で焼くわけだから、要らぬ脂は落ち、肉の中の脂はほどよく溶ける。  となると、もう、口の中に入れた段階で、牛肉のアミノ酸の旨い部分だけが肉汁となって、広がるわけだ。しかも、やわらかいやわらかい部位、そっと噛むだけでも、歯が研ぎたての包丁のように、すっと肉をわけていく。  ステーキとかだと、鉄板だから、脂が残るし、だいたい、下味のコショウやらニンニクの味で邪魔されてしまう。牛刺しとか生系だと、肉の中の脂が溶けていないんで、口に残ったりするんだが、それが無いんである。    さすがに、年相応に脂肪分解力の弱った胃でも、いくらでも、喰えるわけである。    いやあ、病みつきになりそうだが、唯一にして最大の弱点は、クソ高いことである。    ・・・・腹減っている今、こういう話題書いたらあかんわ、腹がくぅくぅ鳴ってきた。水がぶ飲みして寝ますわ。    

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