あかん。「室町」にハマってしもうたがな。
「応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書」)
最新の研究を元にした「応仁の乱」で味をしめたんで、観応の擾乱 - 室町幕府を二つに裂いた足利尊氏・直義兄弟の戦い (中公新書)
谷崎潤一郎「吉野葛」や小松左京本邦東西朝縁起覚書 (ハヤカワ文庫JA)
まあ、いい。なにか、一朝「事」があれば、菊水の旗の元、家の子郎党ひきつれて(湊川神社あたりで、エエんかな?)に参ずることは深くオレの心に刻まれてるし、今のオレの興味は「室町時代」だ。
ここまで、読んだところで、そもそも、室町幕府の事、オレはなんも知らんということに気がついた。
戦国時代になると、それぞれの戦国大名の規模がわかるし、信長や秀吉家康、北条氏康や佐竹義重、斎藤道三等、キャラ立ちすらしているのだが、足利基氏や上杉禅秀となると、皆目わからん。いや、そもそも、「関東公方」「関東管領」すら、実のところ、わからん。徳川幕府の頃の感覚で、つまり、「石高」でその大名のだいたいの実力がわかるという時代では、まだない。何千人何万人単位の「乱」なのか、百人未満の「乱」なのかも、わからん。
ちゅうことで、読むばかりじゃしんどいので、図説 室町幕府
そいで、調子に乗り、関東戦国全史~関東から始まった戦国150年戦争 (歴史新書y)
だいたい、関東公方足利政氏はなぜか、息子高基と戦い始めるし、関東公方ですら、そのうち、鎌倉におられないようになって、古河公方になり、小弓公方や京都から堀越公方やら。関東管領も複数存在するし。もう、めちゃくちゃ。北条早雲(伊勢)や北条氏綱、佐竹義重とか、が出てきて、ほっとした感じ。上杉政虎の管領就任あたり、ちゃんとした戦国時代はエエもんだなあと思ったほど。
そいで、ちょっと大きく、征夷大将軍研究の最前線 (歴史新書y)
で、ここまで、今の最先端の室町研究本いろいろ読んで、オレの中の網野善彦史観というか、異形の王権 (平凡社ライブラリー)
また、室町の王権―足利義満の王権簒奪計画 (中公新書)
実は贔屓の「南朝」、特に「後南朝」もちょっと・・・。
でも、今、「室町」の研究は、どんどん、進んでいるようで、つまり、どんどん、新しい事実が見つかっていたり、史料の検討が進んでいるようで、わくわくする。また、今までの通説がひっくりかえされていくのも、痛快である。