2016年11月9日水曜日

11月9日

 寒い。

 なんか、この頃のマスコミ、ちゅうのは、日本はもちろん、アメリカのマスコミまで、なんか、すごく、フツーの人々から乖離した存在になっとるんと違うか、と米大統領選の結果を見てて、思った。そいで、大統領が誰になったか?ということより、そっちの方が実はとんでもなく、デカい問題なのかもしれん、と思った(お、もっともらしいこと書けた!)。なんぼ世論調査しようが、なんぼエラい学者に分析させても、フツーの人々の、ホンマの気持ちはわからん、ちゅうことでしょう、今回の大統領選の結果は。もう、マスコミはいらんのかもしれん。


 なんか、Youtubeで古い曲探して、あれやこれや、しているうちに、いつのまにやら、ブロンディばっか聴いて、時には涙ぐんでたりする。
 実はルックス、エラ張ってるから、タイプじゃないのだが、そんなもん、吹き飛ばすぐらい好きだから、しゃあないのかもしれん。あたりまえである、スタアちゅうのは、ファンの好みすらも歪めるパワーを持っているのであーる。
 もう、今のオレは60年代のサウンド聴いても、懐かしさは微塵も感じないカラダになってしもうている。黛ジュンの「天使の誘惑」聴いても美空ひばりの「真っ赤な太陽」聴いても、せいぜい、数年前あたりのことを思い出す程度である。聴いても、新しい発見こそすれ、懐かしくもなんとありゃしない。

 でも、な、ブロンディ聴くと、あゝ、あの頃はよかったなぁ、と。
 

 この動画のブロンディ(デボラ・ハリー)を見よ!
 やる気がありそうでなさそうな、一生懸命なのか、投げやりなのか、誘っているのか拒絶しているのか・・・ブロンディのこの微妙な感じ、大好き。まあ、単に衣装(下、はいているのかどうか)が気になってしもうてるだけだが、そいでも、イイ!!!
 やっぱ、好きや。

 あと、こんなの見つけましたよ。まだ、パンクだった頃のブロンディ。1975のCBGBでのライブ!ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「フェム・ファタル(運命の女)」のカヴァーやっている。
 シャツはやっぱ、こうやって、着て欲しい。
 

 あと、あの、こんなのも、見つけました。音だけ、だけど、ドナ・サマーの「I Feel Love」のカヴァー!

 

 オリジナルのドナ・サマーも、ついでに。ジョルジョ・アルマーニじゃなくて、ほれ、ジョルジョ・モロダー。えんえん、おんなじ音。


 まあ、ブロンディちゅうのは、もう、いろんなジャンルの音楽に手を出しているんだけど、ジャンルのキモだけはしっかり保ってパクるんだから、ほんま、リアルタイムで好きで良かったと思う。この前も、「ラプチャー」で書いたけど、ヒップホップ・ラップ(オールドスクール)そのものの入門編みたいになっていて、そのまま、ヒップホップやラップにハマることができたもんである。
 
 それよりなによりも、ブロンディの「夢見るナンバーワン」!!!、これはジャマイカの60年代後半ロックステディの名曲パラゴンズの「Tide is High」カヴァーなのである。ブロンディの「夢見るナンバーワン」聴いて、ハマっていなかったら、いまだに、汲めども汲めども尽きぬ豊かな宝の山、ロックステディ、の存在にすら、気がついていないかもしれない。存在に気がついても、その魅力がわからなかったにちがいない。ゾッとする。

 あと、「デニス」という曲は、ドゥ・ワップグループのカヴァーだし、やっぱ、スゴいんである。
 音楽における「ジャンル」がキライになったのは、ブロンディの影響かも知れん。ともかく、オレの音楽的嗜好をガバッと広げてくれたことはまちがいない。
 
 と、こうやって、贔屓の引き倒し、というのは、やるもんです。
 ああ、タイムマシンあったら、戻って、デボラ・ハリーと駆け落ちしたるんやけどなあ。今のデボラ・ハリーは・・・・(長考中)。

 しかし、ルックス、ほんと、タイプじゃないのになぁ。

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