2016年11月18日金曜日

平成28年11月18日

 引っ越しに際して、大量の書籍を処分せなあかんことになり、最初の頃は、ぼんぼん燃えるゴミに出してたが、さすがに、筒井康隆や小林信彦や矢作俊彦、鈴木いづみとかなると、もう、「処分」してしまうと、本と一緒に、オレの存在ごと処分してしまうような気がして、躊躇してた。で、本の自炊(本の電子文書化というのだそうだ)やりはじめた。PDF化して、どこぞのHDなりクラウドに放り込んでおくと、読みたい時、本棚ひっくり返して探さなくてもいい、というメリットがある。
 
 本を数十ページ単位に引き裂く->ロータリーカッターでページ端を裁断してバラバラにする->ドキュメントスキャナーでPDF化->Google Drive等に保存->夜寝っ転っびながらiPadで「i文庫HD」というアプリで読む
 
 それだけ、である。
 今まで、10冊程度やったが、ホンマ、なんで、もっと早くやらんかったのか、と思っているぐらい。家宝としてた筒井康隆全集のいくつか、思い切ってやって、読んでいるが、便利この上ない。

 ただし、iPadで読む場合、縦書き書籍をAppleのアプリ、iBooks、で読もうとしたらはアカン(理由その1 ファイル形式、PDFのままではアカンので、epubに変換しないとアカンこと その2 読む場合、本の右開きに対応していないこと)。

 もちろん、それらの対処は可能だが、上記に一工程か二工程加わるのである。「i文庫HD」なら、PDFのままで、元の本通り、右開きで読めるし、で、青空文庫で揉まれているのか、使いやすさ、読みやすさ、申し分ない。

 実は数年前、ドキュメントスキャナー買っていくつか、やってみたが、そのドキュメントスキャナーに付属してたAdobe Acrobatが、理想追えばとことんまで追える例のアドビ、アドビした仕様で、それに釣られて、オレも、理想を追求しようとして、面倒くさくなってやめたが(膨大な時間と試行錯誤が必要であった)、今回は、ドキュメントスキャナー付属のアプリも、かなり、イケるようになってたんで、それオンリー。寝っ転がって、iPadで読めりゃいいんである。OCRなんか、知らないよ。

 まあ、こんなとこ。
 元の本を引き裂くのは、もちろん、抵抗あるが、そいでも、廃棄したり、廃棄しなくても、段ボールに詰めて保管とか、よりはマシと考えるようにしている。
 
 

オルファ(OLFA) ロータリーカッターLL型 136B


 
オルファ(OLFA) カッターマットA3 (320x450x2mm) 135B


これは旧製品の分際で、高くなっている。
FUJITSU ScanSnap S1500

下のが新製品らしい。

ScanSnap iX500 (A4/両面/Wi-Fi対応) FI-IX500A

 下のは、雑誌とか、ムックとか、写真集用。裁断不要で便利(買っちゃった!!)。ただ、ページを開いてはスキャン、開いてはスキャン。時間かかる。あと、オレが買った時より、1万円は高くなっている気がする。


ScanSnap SV600 FI-SV600

 まあ、こういう「本の自炊」だが、以前、代行業が違法やらなんやらで、ややこしいことになったと聞く。
 本を分解し、ドキュメントスキャナーで読める状態にする裁断屋、ちゅうのは、ビジネスとして成り立つような気がする。いや、もう、どこかであるのかもしれない。
 それと、ドキュメントスキャナーで読ませた、裁断された本は、どうなるんだろう? まあ、フツーの古本扱いだろうか。捨ててしまうには、もったいない気がする。
 

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