2009年6月12日金曜日

「ネコジャラ市の11人」問題

 昨日、スワローズは勝ったんはエエが、ロッテがロッテがロッテが・・・・。ちょっとは遠慮したれよ! 22点、コールド無いのがしんどい。
 オレは「ハト山家の陰謀説」を唱える者である。自民民主どっちが勝っても、ハト山首相。かくして吉田茂に煮え湯を飲まされまくった祖父鳩山一郎のカタキは(このあたり映画「小説吉田学校」からの知識だけ)、今頃、ウたれ、ばんばいじゃい 、ちゅうわけだ。ま、国民には関係ないが。

 しょうもないこと云ってないで、さて、音楽の話題。
 いつものようにiTunes、ランダムにして聴いていたら、懐かしい「ネコジャラ市の11人」の主題曲が流れてきて、ぶったまげた。

 短いイントロ、そしていきなり、思いクソ大声で「ブワー!」との叫び、そっから、切羽詰まったようなそいでいて、どバスなスキャット、どぅどぅどぅ、が続く。ちょっと前、アカサカ方面で深夜全裸で咆吼したお茶目なヤツがいたが、多分こんな感じじゃなかったかな、と思わせる叫びと咆吼の連続である。

 そのあとも変なことばっか続く。最後は演奏が終わり「もしもし」というが不安げなセリフだけが残る。これで1分18秒。
 カッコええ!


 「ネコジャラ市の11人」ちゅうのは、NHKの大人気人形劇「ひょっこりひょうたん島」の後番組である。 毎日夕方6時あたりから15分やってた人形番組である。当時の品行方正な小学生はだいたいみていた筈だ。1970年、つまり、万博の年に始まっとる。当時けっこう熱心に観ていたものである・・・・と思っていたが・・・・。

 しかし、主題曲、あらためて聴くと、歌詞がぶっとんでいる。しかし、なんじゃこれ?

 文章だとまどろっこしいので例によってYouTubeさがしたが、無かった・・こんなメジャーなものが無いとは!!
  ちゅうことでしゃあないから、歌詞だけはネットでみつかったのでそれをのせておく。


 「ネコジャラ市の11人テーマソング」 作詞井上ひさし・山崎忠昭・山元護久 作曲宇野誠一郎、下のリンク先に載ってた歌詞、オレの方の聞き取りで修正を加えている(太字)。覚えている人は一度唄ってみて欲しいものだ。

うゎああああ
ドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥ ワッワッワッワッ
ドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥ ウー ワッ

ネコジャラ行き 1日1本 6時5分発ズタボロ列車

ドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥ ワッワッワッワッ
ドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥ ウー ヨイショ

重い荷物は積めない 重い荷物は積めない 重い荷物は積めない
(捨てて行こう) 捨てて行こう 捨てて行こう
(とりあえず)(ご両親様ごきげんよう)(涙ちゃんお元気で)
(希望さん御達者で)(命はひとつ!)

君の胸に 君の胸にあふれる勇気を(みんな捨てろ~)
(ハブラシもいらない)(タオルもいらない)
(試しにちょっと乗ってみないか?)

ネコジャラ行き 1日1本
6時5分発ズタボロ列車

ドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥ(怖ろしい
ドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥ(みんな捨てろ~)
ドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥ(モシモシ)
ドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥ(モシモシ)(モシモシ)

 まあ、スゴい唄である。ラジカルでアナーキーなのだ。
 ・Wikiによると・・
 
 

ひょっこりひょうたん島を継承して、ミュージカルに近い形を採るが、当初は成人キャラクター中心のサイケデリックでシュールな「対立と破壊」を中心とする内容であった。第90回(1970年8月放送)以降、火山爆発による大災害で多くのキャラクターが行方不明という形で引退させられ、そこからは大きく路線変更して、災害からの復興と新たな町づくりをテーマにしたストーリーになる。

[From ネコジャラ市の11人 - Wikipedia]

・・・そうである。

 思い出したぞ、上にもあるように、途中でみんないなくなってしもて、そっから、話のノリが全然変わってもて、オレの興味が急激に薄れてしもたのである。正直、つまらなくなってしもた。というか、シラケてしもたのだ。1970年と云えば、けっこう、マンガでもなんでも途中で突然前触れもなく、路線変更とかあったもんで当時の小学6年生とかは、けっこう、価値観をごっそり変えないと生きていけなかったのである(でもないが、そいでも、例えば「ハレンチ学園」なんかも、鮎ちゃんを始め主要なキャラクターが死んでもた)。
 あと、下のように、映像が一話も残っていないそうである。なんということだ。前半はメチャクチャオモロかったのに!!

1970年4月6日-1973年3月16日にかけて、月~金曜日の午後6時5分~6時20分に放送された。全668話。全話カラー放送。
オリジナルの映像やシナリオはほとんどが消失(テーマソングの音源が一部現存)、映像は1話も残されておらず、現存する関連グッズも極めて少ない。

[From ネコジャラ市の11人 - Wikipedia]

 下のアルバムには主題曲とエンディングテーマの他に「ネコジャラ市の11人」の挿入歌が2曲(但しオレの記憶にない)も入っとる。まあ、このアルバムは「ムーミン」やら「ひょっこりひょうたん島」とか子供番組の主題歌に混じって「アイム・ショックド」(そういえば、この曲も叫び声やらクルマやバイクの音やら入っていたりする)やら明らかに、お色気ソングな「新女大学Ⅱ」が入っていてても、なんの違和感もなく聴ける、すばらしいアルバムである。


"宇野誠一郎 作品集 II" (オムニバス)

1. ブンとフンのテーマ (熊倉一雄、黒柳徹子)from「ブンとフン」
2. ひよっこりひょうたん島 (前川陽子)from「ひょっこりひょうたん島」
3. 東風の吹く国 (高石ともや)
4. ちっちゃなビッケと大きな父さん (栗葉子,ザ・バイキング)from「小さなバイキングビッケ」
5. チロリン村とくるみの木 (里見京子、黒柳徹子、横山道代)
6. ヤダモン (中島そのみ、東映児童合唱団)from「ちびっこ怪獣ヤダモン」
7. チッチの歌 (松金よね子)from「小さなバイキングビッケ」
8. アイアイ (中川順子)
9. いちめんのなのはな (メロディ・スウ)
10. ネコジャラ市の11人 (熊倉一雄、テアトル・エコー)from「ネコジャラ市の11人」
11. もぐっちょちびっちょこんにちは (黒柳徹子、熊倉一雄)
12. タイプを打つのは楽しい仕事 (久里千春)from「ひょっこりひょうたん島」
13. おわりもはじまり-紙屋町さくらホテルのテーマ- (東京コンサーツ)
14. もえ上がれ雪たち (中山千夏)from「みんなのうた」
15. エンディング・テーマ (藤村有弘、姫ゆり子、熊倉一雄)from「ネコジャラ市の11人」
16. オー・ノー・ヤダモン (東映児童合唱団)from「ちびっこ怪獣ヤダモン」
17. アイム・ショックド (アイ・アバンティとそのグループ)
18. ムーミンのテーマ (藤田淑子)from「ムーミン」
19. 空にはお月さま (星野美樹子)from「みんなのうた」
20. 梨の実をかじる歌 (高石ともや)
21. すばらしい星地球 (姫ゆり子、谷幹一)from「ネコジャラ市の11人」
22. 開化探偵帳 (アンサンブル・ファンタジア)
23. 新女大学 (アイ・アバンティとそのグループ)
24. マイ・ホーム・タウン (インスト)from「ネコジャラ市の11人」
25. 幸せはレインコート (中山千夏)from「ひょっこりひょうたん島」
26. ヌーボーのテーマ (千葉信男、大山のぶ代、熊倉一雄)from 「船乗りクプクプの冒険」
27. 悪魔ソング (天地総子)from「ブンとフン」
28. 上手なピアニスト (高石ともや)
29. ただ好きなのさ (熊倉一雄、黒柳徹子)from「ブンとフン」
30. ビッケは小さなバイキング (栗葉子,ザ・バイキング)from「小さなバイキングビッケ」
31. 気分爽快の歌 (小海智子、玉川良一、熊倉一雄)from「ひょっこりひょうたん島」
32. 盗みましょうよ~ブンとフンのテーマ (熊倉一雄、黒柳徹子)from「ブンとフン」



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