しつこいようだが、昨日に引き続き、またも小島麻由美ネタ。
今日、あらためて小島麻由美聴いているのであるが、遙か昔、店の中でかかっていて、そのままCDをひったくるようにしてレジに駆け込んだのは、「あの娘の彼」が入っているシングルだったような気がしてたら、今調べたらこの「真夏の海」のB面(CDだから裏表ないけど、まあ、便宜的に)だった。持っていない。
でも、下のアルバムあったから、そっちかぁ。当時のオレは今より金持ちであったんだろうな(1995年のデビュー「結婚相談所」から1999年の「ふうせん」までの8枚のシングルA面B面16曲に新録4曲入ったヤツで、どれもこれも、ローファイなやさしい音でエエ)。
"Me And My Monkey On the Moon" (小島麻由美)
「あの娘の彼」、YouTubeにないみたいなので、またもJASRAC気にしながら、歌詞を全文引用するのだが、歌詞の面白さを書きたいわけだ、仕方ない。歌詞全部は以下の通りになる
あの娘のことは好きだけど、あの娘の彼は嫌いなの。 あの娘はこのことに気付いてない。 彼のことしか みてないからね。あの娘は出来事すべて何から何まで報告する。
あの娘は あのことに気付いてない。
彼のことしか みてないからね。あの娘のことは好きだけど、あの娘の彼は嫌いなの。
あの娘は 私の話さえ 右から左へ 通り過ぎる。あの娘のことは好きだから、いつでも仲良くしたいけど
あの娘は そのことに気付いてない。
彼のことしか みてないからね。あの娘のことは好きだけど、あの娘の彼が嫌いなの。
(「あの娘の彼」1996年 作詞作曲小島麻由美あの娘の彼 小島麻由美 歌詞情報 - goo 音楽
あの娘は このことに気付いてない。
彼のことしか みてないからね。
彼のことしか みてないからね....
)
まあ、内容は女子同士のあれやこれやで、少女同士の仲良しこよし状態に片一方彼氏ができて、女同士の友情が壊れそうになっとる状態なんであろう、と推測される(断言はできない)。
まあ、ワシらおっさんはこれまでの人生の中で、この手の、女子同士のあれやこれやに下手に手を出して、地獄を見た経験一度や二度や三度や四度や五度や六度や・・・もっと経験ある人もおるだろうし、いや日常茶飯事となっている人もおるかもしれん。 同情に堪えないがまあ、試練と思ってこれからもがんばって生きてください・・・と・・・話が逸れてしまった。
歌詞に戻るが、何故かこの名曲、YouTubeにはない。でしゃあないから歌詞全部引用したんだが。
「あのこ」と「あのこと」「このこ」と「このこと」という風に、文中韻踏み、というか、あのこのことがあのことでかれのこと、あのことの部分が「そのこと」、「このこと」と変化しつつも「のこと」だけが循環、それも分の途中で循環していくという、ワケのわからんオモシロさがあったわけだ。
昭和歌謡スキャット評論家のオレとしては、あのこのことがあのことでかれのこと、の部分、だばだばだば、とか、しゅびどぅびば、とかのスキャットっぽく聞こえてしまうのであるが、スゴいことにこの歌詞そのものがスキャットなのかもしれん、そうじゃないかもしれん、ようわからん。
曲自体もウッドベースのど低音から入り、どことなく怨み節的雰囲気があり、曲の終わりも「彼のことしか みてないからね.」の永遠リピートさせつつも、突如突然終わり、その後の多分男には永遠には理解できない、仲良しこよし女子同士特有の凄まじい怒りを想像させ、恐怖におののくばかりである。
ここで、なんどもこぼしているように、近頃、もう殆ど新興宗教の勧誘ソングみたいなウソくさい前向き善人ソング、ポジティブ押しつけソングお母さん感謝ソングやら生まれた時初めて流した涙がどうのこうのとかいう感動押し売り系歌詞とか、千の風がとかの意味不明だけど意味ありげな歌が氾濫しとるが、心があらわれる思いである。