2008年5月25日日曜日

宇宙大怪獣ギララ





 まー君にやられる。ま。
 今日は久々に三宮。煙草が路上で吸えなくなっていた。タスポといい、筒井康隆の「最後の喫煙者」的未来がもうすぐそこに。
 昨日は雨が振っていたので、出歩かず、夕方、「宇宙怪獣ギララ」をNecoで観た。


『宇宙大怪獣ギララ』(うちゅうだいかいじゅうギララ)は、1967年3月25日に公開された松竹が制作した唯一の怪獣特撮映画作品、及びそれに登場した架空の生物。

[From 宇宙大怪獣ギララ - Wikipedia]

 この映画、月基地で男女の隊員が談笑するシーンとかあの「2001年宇宙の旅」に先行しとるが、惜しいことにそこいらの喫茶店での談笑にしか見えない、やら、宇宙船アストロボートAABガンマなど今で云うところの「スペースシャトル」なのだが、惜しいことに、計器類やらその他が漁船並み、とか、月でジャンプするのはエエことだが、トランポリン使っているの丸わかりや、とか、ま、本気で観ると、そういう野暮な面にとらわれやすいが、そんな矮小なことを忘れてしまうほど、音楽がメチャクチャにいいのである(と、ここまで書いてハッと気がついたが、「2001年宇宙の旅」と途中までは同じテーマで類似シーンいっぱいなのだ)。

 オープニングのボニー・ジャックスの「ギララのロック」(作詞:永六輔 作曲:いずみたく 歌:ボニージャックス  セリフ:和崎俊也)、ロックでもなんでもないが美しい旋律、美しい男性コーラス、歌詞が素晴らしい。「地球ぼくたちの星、宇宙ぼくたちの世界、未来ぼくたちの明日、みんなぼくたちのもの」・・・エエのぅ。ちまちました雑事に煩わされている日々を忘れ、 映画に没入できるというものだ。音楽に関して云えば、「2001年」のヨハンシュトラウスより、ずっとずっと志が高いのだ・・・と思ったりしたりしないでもない・・(YouTubeにアメリカ版のオープニングがあった!)・




 ラストも素晴らしい。実はちょっと三角関係のあれやこれやがあるのだが、そこへうっすら、イントロがかぶさり、やがては倍賞千恵子のヴォーカルで 「月と星のバラード」(作詞:永六輔 作曲:いずみたく 歌:倍賞千恵子)が堂々とロマンチックに、歌われるのだ。(下の米版エンディング、セリフは英語だが、ちゃんと倍賞千恵子の唄は日本語・・ちなみに映画そのものには倍賞千恵子は出ていない)





あと、おそらく当時のオッサン連中が理想とした金髪女性のプロトタイプみたいなペギー・ニールも素晴らしいし、ライバルの原田糸子もエエ。肝心のギララも元気溌剌で覇気があってヨロシ。
「地球ぼくたちの星、宇宙ぼくたちの世界、未来ぼくたちの明日、みんなぼくたちのもの」の精神でいかなアカンな。

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