昨日の遠藤賢司のボックス、CD6枚組と書いたが、ウソでした。CD9枚組+DVD1枚の10枚組。そいで、定価で15000円強だから、極めて、太っ腹。でも、まあ、当分、気分はGSやからなあ。
ずいぶん、前に買って、いっぺん、何か書いた覚えがあるかもしれんが、錯覚かも知れん(過去ログ、やっぱ、全部載せとかな、逆に面倒かもしれんな)、イタリアの(正確にはちゃうんだが、
http://ja.wikipedia.org/wiki/ヴィッキー)歌手で60年代後半、「恋は水色」で一発あてるわけだ。
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恋はみずいろ~ヴィッキー・ベスト・セレクション" (ヴィッキー)
この中に、「待ちくたびれた日曜日」という日本語歌詞((作詩小園江圭子/ 作曲村井邦彦/編曲利根常昭))のヤツがある。この曲、歌詞だけじゃなく、作曲の村井邦彦氏(
http://ja.wikipedia.org/wiki/村井邦彦)は、これがデビューらしい。和製フレンチ(になるのかどうかわからんが)として、かなりすばらしい名曲である。
ただ、歌詞がスゴい。最初はオシャレな感じなのだが。
「髪も綺麗にとかしたし 靴もぴかぴか光ったし あなたの~好きな香水も~探して買っておいたのに~」
まあ、最初はこんな感じでまあ、けなげな状態。
オレなら、すっ飛んでいくね。
で、まあ、この段階で行っとけば、まあ、ええんだが、
「犬もお風呂に入ったし、小鳥のカゴも塗り替えた、あなたの好きなアネモネもほどよく咲かしておいたのに」
かなりエスカレートする。これは、こわい。
動物関係、あっさり歌っているが、犬を風呂に入れたりするんは、かなり重労働だし、鳥のカゴ、塗り替えるちゅうたら一日仕事や。鳥を何処か別の場所に移さなあかんし、乾くまでまたなアカン。それに、ペンキ塗り自体、ムラがでたりして、かなり重労働だ、
つぎ、あっさり「(アネモネ)ほどよく咲かしておいた」と書いているが、これも難しい。この段階では、かなりの労力が必要なわけだ。
それも、まあ、この段階で行っとけば、散々イヤミ云われるかもしれんが、そこは、なんとか、ひたすら逆らったり口答えしたり変な言い訳しないで平謝り、努力すれば、ゴマカシが効くと思う。
「テーブルかけもとりかえた、おかしもこんがり焼け上がり、あなたの好きなあの歌も、みんな覚えておいたのに」
怖い。
歌の方も、こっからちょっとキーが上がって軽い焦りみたいなもんが出てくる。
この段階でひょっこり行くと、まあ、血を見るでしょう。まあ、オレがその待たせている男なら、かなり怖くなって行くのはためらわれる段階だ。
まあ、歌詞はここで終わっている。それでも、待つ女の切なさが、「ドナドナ」レベルの、ぎりぎりのところで、オシャレに表現されているから、ええ。
この後、さらに「待ちくたびれ」さえたら、どえらいことになるだろう。
もう、スティーブン・キングの世界、もしくは「危険な情事」的状況といった、かなり深刻な展開が予測されるわけだ、ワシらオッサンはこうした曲からも耐えず教訓を学んでいかなアカン。
この次の歌詞は当然
「家具も全部処分したし、貯金も全部おろした、あなたの好きな夜の仕事に、探してかえたのに、」
というのがあって、その後は、
「斧もきれいに研げたし、地下室の鍵も頑丈にした、あなたの好きなあのお経も、みんな覚えておいたのに」
てな感じ?
・・・しもた。オックス(
http://ja.wikipedia.org/wiki/ジ・オックス)もこの曲カヴァーしており、それを聴いての感想を書こうと思ったのであった。あの赤松愛が歌詞そのまんまでヴォーカルとっており、上のような怨念とか感じず、まったく別の曲に聞こえるから不思議だ。まあ、幼稚園の先生を待つ園児、ちゅう感じか?
"オックス・コンプリート・コレクション" (オックス)
おまけ、ヴィッキーの「恋は水色」