2007年9月12日水曜日
2007年9月9日日曜日
九月九日
まだ暑い、いや、熱い日々が続きます。
昔から、「巨人」と書こうとして、「臣人」と一度書いてしまってから、なんとなくおかしいなあ、と思う程度の人間だが、タイガースに三連敗。昔から「オカルトを制すものはペナントを制す」と云われるが、今年はまさにそう。まあ、おめでとうございます。
さてと、きょうびのブログちゅうんはいろいろ便利になっとるわけだが、アマゾンへのリンクおよび画像添付があっちゅうまにでけるようになっとる。
G-Toolsちゅうんが、それや。商品検索から、コード作成まで一発。Bookmarkletもでけていて、それなら、アマゾンの該当商品のページからクリック一発。
中島らもは、もちろん、宝島時代の「啓蒙かまぼこ新聞」 は大好きでたまらんかったが、小説やら書き出してからは、一時期、どっと読んで、汎団塊の世代っぽい価値観の羅列に飽き飽きして、もう読む気しないが、その奥さんの書いた本。・・読みたい。
アマゾンでも今のところ、三〜五週間待ち。今日、本屋行ったら、見あたらなかった。売り切れていたんだろうか。
2007年9月7日金曜日
2007年9月6日木曜日
雑感
ここ更新するとき、一応、前の日の分も読んでみるが、昨日のは、特にヘロヘロ度が高い。半分、眠りながら書いたもんだから、しゃあない。だって、昨日BSでやってた「バック・トゥ・ザ・フューチャーpt3」観てしもたんで、テレビとは云え、やっぱ、映画一本みてしまうと、眠たくなってしまう。年齢的なもんじゃなく、昔から、ホンマ、映画館では、よく寝たもんである。
関東以東に台風が来ているらしいが、こっちは、ぬるい風が少々吹いている程度で、しずかなもんである。
神宮球場もその影響で、試合中止。阪神タイガース、勝つ。オレがアンチタイガース宣言した途端、こういうふうに、あからさまに、勝ち出す。七連勝やて・・・。
今年のオレは、「裏目」の年なんだろう。バクチ場でオレみたいなヤツがいたら、その裏を張れば、いいんである(と、阿佐田哲也の文章にあったような気がする)。
・・・ということは、阪神応援し出したら、横浜みたいに負け始めるんだろうか。ただ、阪神応援すると、きっと、ストレスの大きさで顔面神経痛になったり、胃に大きな穴があいたり、寿命そのものが縮んでしまう。江戸時代の踏み絵を踏んでしまった切支丹の気持ちはわかるようになるだろうが、わからんよりはええだろうが、ねえ。
てな、いびつな楽しみ方なしか、今、プロ野球には楽しみがない。今、横浜調子落としているんで、ひょっとしたら、4位も狙えるかもしれんが・・・それも本来のプロ野球の楽しみ方としては、いびつ、である。あと、大リーグのHPに「キュウジ・フジカワはマツザカより上だ」とか書き込んだりメールしたりる程度か(まだ、してません)。
しかし、スワローズ、ホンマ、イチロー並みに200本ヒット打とうかというバッターと首位打者も狙える4番打者、ハーラートップ並みの勝ち数を上げるピッチャーを持ち、なんで、最下位争い、必死にならんとイカンのか。不条理である。まあ、ひとつはダイエーやら西武やらが陥った病と同じで、スワローズが優勝もしくはAクラスにおった時、次の手を打っておくことを怠ってしまったんが、今、どっと来ている感じである。古田という天才捕手を擁したため、かわりの捕手の育成が遅れたし、また、古田のリードに頼り切っていた投手がいたとすれば、古田以外の捕手相手では、途端に欠点が出てしまい、時にはそれが致命的になってしまう。古田だけではなく宮本とかの存在もそうである。
ただ、あともうひとつは、オレは「イチロー現象」というのがあると思う。イチローというのは、実は革命的な打者で、「革命的」というのは、もちろん、デモしたりするということでなく、今までの「野球」というものを見事に「定義」しなおしてしまったと思う。
だって、所属するチームが負けようが連敗しようが、泥沼状態であろうが、最下位であろうが(今季は違うみたいだが)、ともかく、ヒットさえ打ったら、ばんばんじゃーい。大差で勝って相手チームがゲームを捨て、二線級三線級の投手が出ているのに、イチローがヒット打てば、ばんばんじゃーい、大差で負けてる状態で明らかに向こうも手を抜き始めた時、イチローがヒット打てば、ばんばんじゃーい、ちゅう、野球ないしベースボールという本来チーム単位で楽しむスポーツをイチローは、個人プレーのスポーツにしてしまったんじゃないかと、思う。
しかも、うちの国のマスコミは、所属するチームが勝ったか負けたか度外視し、イチローがヒット何本打ったかだけで、大騒ぎする、という、おらが村出身の若もんが東京で出世したのを旗振って大喜びするノリのまんまである。
イチローは天才であるから、もちろん、大リーグナンバーワンのピッチャーの渾身の球をも、軽ーくヒットできるんであるから、しゃあないんだが、そいでも、シーズン200本もヒット打つとなると、ゲームの結果がほぼ確定した後の、いっちゃあ悪いが、捨て球も、同じ集中力でヒットにしないとならない。
イチローとは比較にならないが、勝つか負けるかの局面では明らかに手を抜いてあっさり凡退しといて、ゲームが決まって、緊張感が途切れ、若い投手とか出てきた途端に、ホームラン打って、そのシーズンのホームラン王になったり、そうやって、本数だけ稼いで帳尻あわせる外人選手というのは、多かった。
ともかく、今のスワローズには、勝負強いバッターが欲しい・・・。
2007年9月5日水曜日
2007年9月4日火曜日
九月四日
新宿マッド、観る
60年代後半(1970年を含む)、ちゅうんは、ワケのわからん「熱気」ちゅうもんがあったんやないやろか、というんが、未だ、60年代のもんに惹きつけられてしまう理由なんであーる。
あんなんなかったでぇ、ちゅう人もおるし、今の方があるでぇ、別の国にあるでぇ、ちゅう人もおるんだろう、ただ、そういう場合は、もう、個人的な理由ですんまへんけど、オレは「60年代後半の熱気の方が好きなんや」とこたえるしかないわけだ。
ただ、今もある種の映像と共に語られる学生運動やらいかにも60年代後半でっせ、ちゅうもんにその熱気がありそうかと思ったんだが、実はそうでもなく、当時、そこいらに転がっていた(筈の)フツーの歌謡曲やフツーの映画とかにこそ、ワケのわからん「熱気」を感じることができているみたい。
ちゅうことで、多分おそらく「フツーの映画」ではないとされている、若松孝二監督の元ピンク映画「新宿マッド」(1970年)を観た。云うておくが、オレは映画のこと書くのは苦手だし、そもそも映画絶対量みていないし、しかも、オモシロいと思う映画が日活アクションというレベルなので、この映画に関しては、勘違いとかしている筈なので、くれぐれも以下、まにうけて、観て、がっかりなされないようお願いしとく。
ピンク映画としては、うーーーーーーーーーーーんとなるほどその手の表現が弱いし、そもそも少ない。しかし、主演(というのか)の女優さんはけっこういけてる。
新宿で殺された息子のため、田舎から出てきたおっさんが、新宿中を誰に殺されたか何で殺されたか探し回る映画なんであーる。田舎者のおっさんが、当時の濃厚な新宿を「まきたじゅうろう(息子の名前)を知りませんか」と誰彼構わず尋ね周り、群衆に土下座までしたりするかと思えば、当時の若者のあんましな行動に腹を立てては、「ワシは20年間毎日休まず自転車で郵便配達をしてきた」と説教したりする。
しかも、駅構内であろうがヤバい場所であろうが児童公園であろうがフーテンの溜まり場であろうが、ところかまわず、このノリでやるもんだから、当然、ヒドい目にあわされたり、刑事に怒られたり、娼婦に連れ込まれたりし、そいでも、とうとう、殺したのが「新宿マッド」であることがわかり、そこから、またもや同じパターンでイヤな目に思う存分あいながらも、ついには、「新宿マッド」とその一派と対決する。
そいで対決するのだが、オレの苦手な革命思想やらがとうとうと出てくる。これはダマシである。
この映画、監督とその仲間たちが、そのスジではかなり神格化されている人で、しかも、あれやこれや難しい言いたい人でこの作品についても云うているが、最後の勝負が拳銃の撃ち合いではなく、議論で勝負をつけるだけで、なーんのことはない、男がたったひとりで謎を追い、いろんな事件にまきこまれながらも、謎を突き止め、ついには復讐を自分の手で果たす(オッサンはもちろん殺したりしないけど)という、ハードボイルド・ディテクティブ・ストーリーの王道なんである。
しかも、「新宿マッド」との勝負では、思わず、「オッサン、カッコええ!」と拍手したくなるシーンがある。
結論としては、かなりオモシロかった、ということになる。実はアングラとかヒッピーとか新宿とか苦手なのだが、まあ、いいだろう(オレとしては1966年の本牧をこの手で描いた映画が欲しかった)。
低予算のため、ほとんど、当時の新宿がそのまんま、映像の中に入っているし、役者も、アングラやらそこいらのフーテンとか出しているみたいだし、音楽もフードブレイン(つのだひろ、柳田ヒロ、陳信輝、石川恵)で、硬質な感じだし(ついでに云うと、街をふらついていると、ジャックスの「裏切りの季節」が混じっていたりする!)。
そいで、またもや思うのだが、この映画でも、出てきたヒッピーやら革命家の兄ちゃんやらより、田舎から出てきたフツーのおっさんの方が、それこそオレが思うところの「60年代風ワケのわからん熱気」というのビンビンに感じたんであーる。
あと、息子の下宿に勝手に入り込んで、寝っ転がりながらマリファナを決め「眠いんです」と朦朧としながら、そいでも、オッサンの質問にワケのわからんことばで、答えてる、つのだひろ、が良かった。