2016年11月20日日曜日

ブロンディのバン・ア・ゴン

 本の自炊、ロータリーカッターでやってると、オレの不器用がネックになり始めた。まっすぐ、がわからん。細かい紙の切れ端が大量に発生するのだ。やっぱ、電動の裁断機、買おうかな、でも、エエのは4万円弱するし・・・。ああ、11月末に出て行く、税金が無かったらなあ。

  まだまだ、ブロンディばっか聴いている。まあ、数年前B52'sばっか聴いてたこともあったから、そういう季節なんであろう。つまり、懐メロ聴きたくなる、晩秋。

  

 ライブの最後、T.Rexの「ゲット・イット・オン(Bang A Gong)」で〆てる動画。ここでの、チンピラっぽさ、というより、少年っぽさ(単に横から映しているから、胸がないのがバレてるだけど)がたまらんのよ、わかるかい? 喩えが非常にコアな喩えになるけど、真壁先輩と思ってたら、横から見たら、つかさくんであったというべきか?・・・やっぱ、このたとえ、わけわからんようになったから、忘れて。

 えー、この、「Bang A Gong」での、テキトーな感じ、もう、大好き。別のミュージシャンと比較するのは、好きじゃないけど、マドンナなんかに、この軽さ、テキトーさ、はぜったいにないだろう?マドンナちゅうのは、もう、グローバル企業のCEOみたいな感じ。しんどいのであーる。仕事サボって、或いは仕事忘れたくて、音楽聴いてるのに、そこもやっぱ、仕事の世界だった、という感じ。
 まあ、オレにとり、マドンナやらは、トゥー・マッチ、ブロンディが、ちょうど。手が届きそうな感じ(あくまでも、感じ、手、届きませんよ)で、テキトーで、チープで、キャンプで、しかも、なんでもあり、セル・アウトもいつでも、しまっせ、でも、まぎれもなく、どの曲も、パンク。

 以前、書いたと思うが、ワシらは、グループサウンズで十分なのに、お小遣いでレコード買えるようになった頃には、グループサウンズは消滅し、ピンク・フロイドやレッド・ツェッペリン、仕方なく聴いた世代だ。たとえると、子どもの頃よく行ったそこいらの下町のラーメン屋に、ラーメンと餃子喰いに行ったら、そのラーメン屋、超高級中華料理屋になっており、凝って凝りまくった、ツバメの巣のスープやフカヒレスープや干しアワビ、やらの中華料理食わされ、それはそれで、もちろん、旨いけど、やっぱ、子どもの頃喰った、ラーメンと餃子のシンプルなヤツが喰いたいな、と、ずーーーーーーーっと、思ってたわけだ。
 パンク・ニューウェーブの時代になって、ようやく、あのラーメンと餃子が、再び、食えるようになった、という感じだ。もちろん、オレのようなのは、まれ、で、他の連中、超高級中華料理店の味に慣れてしもうて、舌が肥えてしまい、料理にうるさいのってなんのって。ロック好きなヤツって、ホンマ、ロックにやたら、うるさいだろう?

   いま、クルマでバカ聴きしている、「射撃場の出来事」や「銀河のアトミック」についても書きたいけど、上の動画観始めたら、ハマってしもうて、もう、これ書き出して、ずーーーーーーーっと、リピート。また、今度、気が向いたら。

 

2016年11月18日金曜日

平成28年11月18日

 引っ越しに際して、大量の書籍を処分せなあかんことになり、最初の頃は、ぼんぼん燃えるゴミに出してたが、さすがに、筒井康隆や小林信彦や矢作俊彦、鈴木いづみとかなると、もう、「処分」してしまうと、本と一緒に、オレの存在ごと処分してしまうような気がして、躊躇してた。で、本の自炊(本の電子文書化というのだそうだ)やりはじめた。PDF化して、どこぞのHDなりクラウドに放り込んでおくと、読みたい時、本棚ひっくり返して探さなくてもいい、というメリットがある。
 
 本を数十ページ単位に引き裂く->ロータリーカッターでページ端を裁断してバラバラにする->ドキュメントスキャナーでPDF化->Google Drive等に保存->夜寝っ転っびながらiPadで「i文庫HD」というアプリで読む
 
 それだけ、である。
 今まで、10冊程度やったが、ホンマ、なんで、もっと早くやらんかったのか、と思っているぐらい。家宝としてた筒井康隆全集のいくつか、思い切ってやって、読んでいるが、便利この上ない。

 ただし、iPadで読む場合、縦書き書籍をAppleのアプリ、iBooks、で読もうとしたらはアカン(理由その1 ファイル形式、PDFのままではアカンので、epubに変換しないとアカンこと その2 読む場合、本の右開きに対応していないこと)。

 もちろん、それらの対処は可能だが、上記に一工程か二工程加わるのである。「i文庫HD」なら、PDFのままで、元の本通り、右開きで読めるし、で、青空文庫で揉まれているのか、使いやすさ、読みやすさ、申し分ない。

 実は数年前、ドキュメントスキャナー買っていくつか、やってみたが、そのドキュメントスキャナーに付属してたAdobe Acrobatが、理想追えばとことんまで追える例のアドビ、アドビした仕様で、それに釣られて、オレも、理想を追求しようとして、面倒くさくなってやめたが(膨大な時間と試行錯誤が必要であった)、今回は、ドキュメントスキャナー付属のアプリも、かなり、イケるようになってたんで、それオンリー。寝っ転がって、iPadで読めりゃいいんである。OCRなんか、知らないよ。

 まあ、こんなとこ。
 元の本を引き裂くのは、もちろん、抵抗あるが、そいでも、廃棄したり、廃棄しなくても、段ボールに詰めて保管とか、よりはマシと考えるようにしている。
 
 

オルファ(OLFA) ロータリーカッターLL型 136B


 
オルファ(OLFA) カッターマットA3 (320x450x2mm) 135B


これは旧製品の分際で、高くなっている。
FUJITSU ScanSnap S1500

下のが新製品らしい。

ScanSnap iX500 (A4/両面/Wi-Fi対応) FI-IX500A

 下のは、雑誌とか、ムックとか、写真集用。裁断不要で便利(買っちゃった!!)。ただ、ページを開いてはスキャン、開いてはスキャン。時間かかる。あと、オレが買った時より、1万円は高くなっている気がする。


ScanSnap SV600 FI-SV600

 まあ、こういう「本の自炊」だが、以前、代行業が違法やらなんやらで、ややこしいことになったと聞く。
 本を分解し、ドキュメントスキャナーで読める状態にする裁断屋、ちゅうのは、ビジネスとして成り立つような気がする。いや、もう、どこかであるのかもしれない。
 それと、ドキュメントスキャナーで読ませた、裁断された本は、どうなるんだろう? まあ、フツーの古本扱いだろうか。捨ててしまうには、もったいない気がする。
 

2016年11月9日水曜日

11月9日

 寒い。

 なんか、この頃のマスコミ、ちゅうのは、日本はもちろん、アメリカのマスコミまで、なんか、すごく、フツーの人々から乖離した存在になっとるんと違うか、と米大統領選の結果を見てて、思った。そいで、大統領が誰になったか?ということより、そっちの方が実はとんでもなく、デカい問題なのかもしれん、と思った(お、もっともらしいこと書けた!)。なんぼ世論調査しようが、なんぼエラい学者に分析させても、フツーの人々の、ホンマの気持ちはわからん、ちゅうことでしょう、今回の大統領選の結果は。もう、マスコミはいらんのかもしれん。


 なんか、Youtubeで古い曲探して、あれやこれや、しているうちに、いつのまにやら、ブロンディばっか聴いて、時には涙ぐんでたりする。
 実はルックス、エラ張ってるから、タイプじゃないのだが、そんなもん、吹き飛ばすぐらい好きだから、しゃあないのかもしれん。あたりまえである、スタアちゅうのは、ファンの好みすらも歪めるパワーを持っているのであーる。
 もう、今のオレは60年代のサウンド聴いても、懐かしさは微塵も感じないカラダになってしもうている。黛ジュンの「天使の誘惑」聴いても美空ひばりの「真っ赤な太陽」聴いても、せいぜい、数年前あたりのことを思い出す程度である。聴いても、新しい発見こそすれ、懐かしくもなんとありゃしない。

 でも、な、ブロンディ聴くと、あゝ、あの頃はよかったなぁ、と。
 

 この動画のブロンディ(デボラ・ハリー)を見よ!
 やる気がありそうでなさそうな、一生懸命なのか、投げやりなのか、誘っているのか拒絶しているのか・・・ブロンディのこの微妙な感じ、大好き。まあ、単に衣装(下、はいているのかどうか)が気になってしもうてるだけだが、そいでも、イイ!!!
 やっぱ、好きや。

 あと、こんなの見つけましたよ。まだ、パンクだった頃のブロンディ。1975のCBGBでのライブ!ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「フェム・ファタル(運命の女)」のカヴァーやっている。
 シャツはやっぱ、こうやって、着て欲しい。
 

 あと、あの、こんなのも、見つけました。音だけ、だけど、ドナ・サマーの「I Feel Love」のカヴァー!

 

 オリジナルのドナ・サマーも、ついでに。ジョルジョ・アルマーニじゃなくて、ほれ、ジョルジョ・モロダー。えんえん、おんなじ音。


 まあ、ブロンディちゅうのは、もう、いろんなジャンルの音楽に手を出しているんだけど、ジャンルのキモだけはしっかり保ってパクるんだから、ほんま、リアルタイムで好きで良かったと思う。この前も、「ラプチャー」で書いたけど、ヒップホップ・ラップ(オールドスクール)そのものの入門編みたいになっていて、そのまま、ヒップホップやラップにハマることができたもんである。
 
 それよりなによりも、ブロンディの「夢見るナンバーワン」!!!、これはジャマイカの60年代後半ロックステディの名曲パラゴンズの「Tide is High」カヴァーなのである。ブロンディの「夢見るナンバーワン」聴いて、ハマっていなかったら、いまだに、汲めども汲めども尽きぬ豊かな宝の山、ロックステディ、の存在にすら、気がついていないかもしれない。存在に気がついても、その魅力がわからなかったにちがいない。ゾッとする。

 あと、「デニス」という曲は、ドゥ・ワップグループのカヴァーだし、やっぱ、スゴいんである。
 音楽における「ジャンル」がキライになったのは、ブロンディの影響かも知れん。ともかく、オレの音楽的嗜好をガバッと広げてくれたことはまちがいない。
 
 と、こうやって、贔屓の引き倒し、というのは、やるもんです。
 ああ、タイムマシンあったら、戻って、デボラ・ハリーと駆け落ちしたるんやけどなあ。今のデボラ・ハリーは・・・・(長考中)。

 しかし、ルックス、ほんと、タイプじゃないのになぁ。

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