2009年10月21日水曜日

要するにオレは加藤和彦より加藤ミカが好きだったのかも知れない

 しかし、スワローズ、一番大事な時期に7人もインフルエンザかかった時点で、なんか、久々にシラケた。無理に出場してワザと中日選手にうつしまくたったらエエのにとか不謹慎なこと思たが、なあ。不運と云えば不運、まあ、今季は変なノリだったなあ。

 今夜は楽天ゴールデンイーグルス、逆転サヨナラ満塁ホームラン打たれ、負ける。途中経過チェックしたらボロ勝ちしてたんで、もうすっかり勝ったと思って、ニュース観てびっくりした。まあ、スワローズはこの手の負け、ザラにあったわけですが。

 南田洋子が亡くなった。合掌。まあ、駄作とも云われる「太陽の季節」だが、ヒロイン役の南田洋子はメチャクチャ良かった。・・・気位が高く、生意気だった女の脆さの表現というのは、すばらしいのだ。まあ、どうせ、追悼番組ばんばんやってそのシーンとか出て来るだろうが、若尾文子よりエエ女やった、という叔父の言葉はウソやない。
 
 それはそうと、先日、加藤和彦が自殺。合掌。

 小学校時代「帰ってきたヨッパライ」に熱狂して以来、物心ついてからのサディスティック・ミカ・バンドに熱狂、大学入ったあたりのベル・エキセントリックやらのなんちゃら三部作に熱狂、ポイントポイントで「熱狂」したものの、ミカバンドがなんども再結成されたり(二度だけなのだが)、妙に持ち上げたりするようになってからは、興味をほとんど失っていた。まあ、しゃあない。加藤ミカ(ミカ・トーマスになったのだろうか?????)のテンションだけのキンキン声がききたいのだが、そういう声のヴォーカルを持ってこないサディスティック・ミカ・バンド(厳密にはMIKA BandとMICABANDとバンド名が違うのである)は、ちょっとなあ。

 まあ、ミーハーなおれのこと、云うてみたら、話題になりヒットした「帰ってきたヨッパライ」ちゅうアホの限りをつくした曲、しばらくして、「あの素晴らしい愛をもう一度」というめちゃくちゃ感動させるような曲、しばらくしたら「家を作るなら」という軟弱すぎるCMソング、で、数年後に、加藤ミカのキンキン声がカッコ良い、フツーのロック(当時の日本はそれが苦手であった)の「ピクニックブギー」であり、まさに圧巻の「タイムマシンにお願い」であり、しばらくしたら(まあ、この時は10年ほど)陰鬱な風味のヨーロッパ三部作だ。考えてみたら、もう、同一人物かというぐらい音そのものが異なる。


 ここまで書いてきてハッと気がついたのだが、加藤和彦ちゅう人は、ひょっとしたら日本人でありながら、欧米の先進国(今とは違うのである)から日本というフィルター通さず刺激をダイレクトに生のまま受けることができ、なおかつ、それをちゃんと消化して外に出す能力があったのではないかとか、思ったりする。「帰ってきたヨッパライ」って要するにビートルズで云えば「レヴォルーション№9」やし、それを前年にやってしまうわけやから。
 欧米のロック聴いて、それをマネして・・・という当時のおきまりの経路通らず、欧米のミュージッシャンがこういうレコード作りたいんだこういう音出したいんだ、ちゅう瞬間、立ち会ったかのような、云うより、同じ表現者として、その時点での「同調」して作ってたんじゃないかと思ったりする。思ったりするだけ、だ。もちろん、加藤和彦がドノバンが大好きでマネしてたりしてた、ということだが。
 

 理屈こねてるとワケわかんなくなってくるんで、 ちょっとまとめて聴いてみよかと思いアマゾンなんかでごちょごちょ調べてたら廃盤が多い。しかも、マーケットプレイス価格はとんでもなく強気な価格をつけてる。

ソロ第一作からして廃盤だ。まあ、どうせ、すぐ追悼ちゅうことで再版され、レコード会社とかテレビでまた過剰に持ち上げられるんだろうが。

ぼくのそばにおいでよ

 ちゅうことで、iTune Music Storeで調べてみたら、フツーに1500円とかで売っている。で、あれも欲しい、あれも聴きたいでつい色々買ってしもうた。まあ、しょうがない・・と。
  今聴いているのは、1975年、ロンドンでのライブ。ロキシー・ミュージックの前座でやったやつと思うが、iTune Music Storeで買ったんで詳しい情報がわからん。
 スゴい!「タイムマシンにお願い」が入っていないが、もうTOO MUCHだし、まあ、小さな問題だ。もうノリが半ばヤケクソぽくて素晴らしい。「怪傑シルヴァーチャイルド」のミカの唸り声嬌笑ええねぇ。「塀までひとっ飛び」なんか大音量聴くとミカ声がつぶれてパティ・スミス声に近くなっており、 ギターとベースとドラムスがもうちょい下手ならパンクである。

ライブ・イン・ロンドン [Live]

 1997年の加藤ミカの映像が見つかった。

 上のは唄うのがせいいっぱいちゅう感じだが、次はノリノリ。ケバくてエエ。



 1974年の「塀までひとっ飛び」。HQはhttp://www.youtube.com/watch?v=vwfxongUQfk にある。
 

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