2009年2月17日火曜日

映画「二十世紀少年」レンタルDVDで観た

また、寒くなってきた。

 さっきまで、ゴッドファーザーPART3,観ていた。PART3,観ていなかったみたいなので(観ていて忘れてるかもしれないので、こういう表現になる・・人生とはこういうもんです)、ラストではカワイソ過ぎて、感涙。
また、寒くなってきた。しかし、まあ、中川某、ヨッパライちゅうのはオモロイもんだなあ。もうボロクソ云われているが、オレのようにアルコールに弱い人間としては、同種の状況によくなったものなので、むしろ同情的である。社長相手にややこしい話を聞かされややこしく受け答えしとるうちに、ふっと意識が途切れたら30分経ってた、とかザラだったもんなぁ。


 えー、二週間ほど前、レンタルで「二十世紀少年」観た。まあ、原作でもこのあたりは、メッチャクチャオモシロイ部分だから、まあ、メチャクチャオモロかった。とはいえ、時代風景の描写がステレオタイプ的わかりやすい「60年代」風景なのでDVD買うまでのことはない。

 ただ、悔しいのは、この話はワシら世代、つまりオレよりひとつ学年が下の連中(作者の浦沢直樹は1960年の早生まれ・・オレらより学年一つ下) の話なのだが、映画のキャスティングは10ほど下の世代で占められており、そこが、ひっかかる。ひっかかるのだが、ユキジ役、志穂美悦子強引に持ってくるならともかく、浅野ゆう子や片平なぎさなんかだったら、やっぱ、常盤貴子の方が断然エエと思うし、まあ、しゃあないだろう。


 第二部第三部となると、ワシら世代の恥ずかしい部分がどっと出てくる。
 ・・ウッドストックコンサートをやたら神格化し、イージーライダー的世界に意味もなく憧れ、豊かで上の世代からも可愛がられてなんの不満もないのに、ファッションとして「反体制」を標榜し、なんの信条も知識も無いのに、「サヨク」っぽい言動をしてみて、60年代の若者のスタイルをマネして、とかく「絶対悪」を見つけ出しては、それをあんまり関わりがないのに、攻撃したりする、という困った部分がどっと前に出てくる。「ホンマの敵」などいないのに、無理矢理何かを「敵」にしたくって、そいで、60年代っぽい雰囲気味わいたいだけなのだ。

 原作の浦沢直樹はそこのとこ痛感していたのだろう、ワシら世代にとっていなかった「敵」すなわち’ともだち’として見事、「二十世紀少年」の中ででっちあげてみせて、ワシら世代の「憧れ」、完全な悪に立ち向かうワシら正義の味方という、部分をうまいこと満たしてくれていたのだが・・・。単行本で24巻ちょっとという冗長さでそれも薄れ、ワケわからんようになってもた。ストーリーを長くし過ぎた。 

"20世紀少年 第1章 終わりの始まり 通常版 [DVD]" (堤 幸彦)

過去記事Archive