よいものをみせてもらいました。
2009年10月25日日曜日
2009年10月21日水曜日
要するにオレは加藤和彦より加藤ミカが好きだったのかも知れない
しかし、スワローズ、一番大事な時期に7人もインフルエンザかかった時点で、なんか、久々にシラケた。無理に出場してワザと中日選手にうつしまくたったらエエのにとか不謹慎なこと思たが、なあ。不運と云えば不運、まあ、今季は変なノリだったなあ。
今夜は楽天ゴールデンイーグルス、逆転サヨナラ満塁ホームラン打たれ、負ける。途中経過チェックしたらボロ勝ちしてたんで、もうすっかり勝ったと思って、ニュース観てびっくりした。まあ、スワローズはこの手の負け、ザラにあったわけですが。
南田洋子が亡くなった。合掌。まあ、駄作とも云われる「太陽の季節」だが、ヒロイン役の南田洋子はメチャクチャ良かった。・・・気位が高く、生意気だった女の脆さの表現というのは、すばらしいのだ。まあ、どうせ、追悼番組ばんばんやってそのシーンとか出て来るだろうが、若尾文子よりエエ女やった、という叔父の言葉はウソやない。
それはそうと、先日、加藤和彦が自殺。合掌。
小学校時代「帰ってきたヨッパライ」に熱狂して以来、物心ついてからのサディスティック・ミカ・バンドに熱狂、大学入ったあたりのベル・エキセントリックやらのなんちゃら三部作に熱狂、ポイントポイントで「熱狂」したものの、ミカバンドがなんども再結成されたり(二度だけなのだが)、妙に持ち上げたりするようになってからは、興味をほとんど失っていた。まあ、しゃあない。加藤ミカ(ミカ・トーマスになったのだろうか?????)のテンションだけのキンキン声がききたいのだが、そういう声のヴォーカルを持ってこないサディスティック・ミカ・バンド(厳密にはMIKA BandとMICABANDとバンド名が違うのである)は、ちょっとなあ。
まあ、ミーハーなおれのこと、云うてみたら、話題になりヒットした「帰ってきたヨッパライ」ちゅうアホの限りをつくした曲、しばらくして、「あの素晴らしい愛をもう一度」というめちゃくちゃ感動させるような曲、しばらくしたら「家を作るなら」という軟弱すぎるCMソング、で、数年後に、加藤ミカのキンキン声がカッコ良い、フツーのロック(当時の日本はそれが苦手であった)の「ピクニックブギー」であり、まさに圧巻の「タイムマシンにお願い」であり、しばらくしたら(まあ、この時は10年ほど)陰鬱な風味のヨーロッパ三部作だ。考えてみたら、もう、同一人物かというぐらい音そのものが異なる。
ここまで書いてきてハッと気がついたのだが、加藤和彦ちゅう人は、ひょっとしたら日本人でありながら、欧米の先進国(今とは違うのである)から日本というフィルター通さず刺激をダイレクトに生のまま受けることができ、なおかつ、それをちゃんと消化して外に出す能力があったのではないかとか、思ったりする。「帰ってきたヨッパライ」って要するにビートルズで云えば「レヴォルーション№9」やし、それを前年にやってしまうわけやから。
欧米のロック聴いて、それをマネして・・・という当時のおきまりの経路通らず、欧米のミュージッシャンがこういうレコード作りたいんだこういう音出したいんだ、ちゅう瞬間、立ち会ったかのような、云うより、同じ表現者として、その時点での「同調」して作ってたんじゃないかと思ったりする。思ったりするだけ、だ。もちろん、加藤和彦がドノバンが大好きでマネしてたりしてた、ということだが。
理屈こねてるとワケわかんなくなってくるんで、 ちょっとまとめて聴いてみよかと思いアマゾンなんかでごちょごちょ調べてたら廃盤が多い。しかも、マーケットプレイス価格はとんでもなく強気な価格をつけてる。
ソロ第一作からして廃盤だ。まあ、どうせ、すぐ追悼ちゅうことで再版され、レコード会社とかテレビでまた過剰に持ち上げられるんだろうが。
ちゅうことで、iTune Music Storeで調べてみたら、フツーに1500円とかで売っている。で、あれも欲しい、あれも聴きたいでつい色々買ってしもうた。まあ、しょうがない・・と。
今聴いているのは、1975年、ロンドンでのライブ。ロキシー・ミュージックの前座でやったやつと思うが、iTune Music Storeで買ったんで詳しい情報がわからん。
スゴい!「タイムマシンにお願い」が入っていないが、もうTOO MUCHだし、まあ、小さな問題だ。もうノリが半ばヤケクソぽくて素晴らしい。「怪傑シルヴァーチャイルド」のミカの唸り声嬌笑ええねぇ。「塀までひとっ飛び」なんか大音量聴くとミカ声がつぶれてパティ・スミス声に近くなっており、 ギターとベースとドラムスがもうちょい下手ならパンクである。
ライブ・イン・ロンドン [Live]
1997年の加藤ミカの映像が見つかった。
上のは唄うのがせいいっぱいちゅう感じだが、次はノリノリ。ケバくてエエ。
1974年の「塀までひとっ飛び」。HQはhttp://www.youtube.com/watch?v=vwfxongUQfk にある。
2009年10月17日土曜日
祝球団史上初CS勝利
楽天、やっぱ、すごいなあ。昨日といい今日といい、もう、文句なしの勝ち方。本質的に強いのであーる。
スワローズ は控えめに、ゲーム中訪れたたったひとつのチャンスをモノにして、逆転、その後はもうピンチの連続だったが、それを押さえに押さえ、勝つ。まあ、こういう野球がスワローズの野球。
スワローズが万万万が一(1/10000,0000.0000 ちゅうごくごく控えめな数字です。ひとつ勝ったからって、エエ気になってませんよ)日本シリーズに行ったら多分楽天とあたるだろうから、ガンバって欲しいもんである。
それにしても、シーズン中はタイガース戦しかテレビでは観れなかった(ジャイアンツ戦は見る気がしなかったし、そもそも中継が少なかった)ので、中日が相手とは云え、新鮮である。これもひとえに阪神さんのお陰である。CSに行かせてくれて、ありがとう。
2009年10月12日月曜日
祝 讀賣最終戦勝利
最終戦ようやっと勝つ。終わりよければすべて良し、ちゅうことで、ええことにしとこっと。この勢いでCSでも一泡喰わせて欲しいもんであーる。しかし、CS出場が決まってから、途端に、捕らぬ狸の皮算用、自分でも始めてしまうとは思わんかった。ともかく、讀賣に、勝って欲しいもんであーる・・・(なんの根拠もなく、中日には勝つつもりでおるわ、オレ)。
東京が落ちたちゅう直後、長崎がまたもや五輪に立候補する。まあ、そんなん長崎市の自由やからええんだが、なんか、核廃絶やらオバマがどうのこうのでどうのこうのとか云われると、もうオレとしては、ワシらの時代には笹川良一氏のCMでやってたような内容のことを、今日日の若いヤングな連中が本気になって、お母さん感謝感謝のヒップホップとか落ち込んでもガンバロー前向き礼賛ソングで、唄っとるような気色悪さを感じるわけである。「偽善」ひとつ云うのも、笹川良一氏ほどではないにしろ、長年の「悪」の地道な積み重ねがいるんであーる。
まだ一個も核兵器捨ててないし、だいたい、原爆落としたトルーマンちゅうのは民主党の野郎やろし。核を落とした国で尚かつ全世界で一番核保有しとる国の大統領で、今のところ「口先だけ」な人物、そんなヤツを、目にキラキラお星様作って脳内花ぱーっと咲かして、まるごと信用してええんかいな????とオレなんかひねくれているから思うワケである。
誰もが教会の牧師みたいな人物になれるわけじゃない。単に口先だけのキレイ事で、人間の悪の部分、つまり憎悪とか暴力性とかにフタをしたら、ある日突然、とんでもないことになるんじゃないか。せめて、何か本当に信頼できることやってから、信頼した方がエエ・・・が。そいでも詐欺商法にひっかかてしまうのがフツーの日常生活。国際社会が日本の社会より、善と愛に満ちているとは思わん。
うちの首相も「友愛」だし、当分、気色悪い時代が続きそうである。
2009年10月9日金曜日
祝東京ヤクルトスワローズチャレンジシリーズ出場
あーよかったよかった。
一時はもうアカンと思てたが、心優しい阪神タイガースさんのお陰で、チャレンジシリーズに出場できるようになった。めでたいことである。
なーんもせんでも、ちょっとエエ演説しただけのおっさんがノーベル平和賞貰える時代だ。5割切ったチームが日本シリーズに出場できる可能性だって・・0じゃない・・・と云いたいが、讀賣。
2009年10月4日日曜日
ジャパ・ヨーガク~バババ~
中川昭一氏死去。しかし、なんぼ、海外でアルコールでチョンボしたから云うてあれほどマスコミにボロクソ云われたら、そりゃ、かよわいおっさん、死んじゃうわなあ。政治家としての能力は並でなかっただけに惜しまれる。合掌。
なんか、なんぼタイガース相手にエエ試合しても、讀賣とやったら、元の木阿弥、なんとかならんのか。それにひきかえ、楽天ゴールデンイーグルスのすばらしさよ。
さて、スワローズが負けたらそのまま、ふて腐れて、ここほったらかしにして、そのまま、寝てしまうというのがこのところのパターンであって、自分でもなにしてるのかわからなくなったが、ここは、歌謡曲を毎日聴いて、その感想文を書く・・・という地味でしんどい、なれどそれはそれは崇高な精神に拠って始めたことを思い出したのである。
今日は久々に、スゴいアルバムを紹介する。
以前、欲しいけど今金無いから、せめてアマゾンのリンクだけでも忘れんとこ、ちゅうかんじで載せてたアルバムである。
題名が題名、ジャケットがジャケットなので、あのレディ・メイド系の無理矢理「オシャレだろ?どや?どやどやどや!!」的押しつけがましい下品なヤツかと思てたが、聴いてみて吃驚仰天。
ミックステープやクラブでかける時みたいに曲間なし。ところどころBPMあわせてつなげている。
のっけから、フランキー堺の激しいドラムスが炸裂する「シング・シング・シング」で始まる。知っている人は知っているだろうが、俳優やコメディアンであると共に日本有数のドラマーであったのだ。
「シング・シング・シング」から三ツ矢雄二「フォー・ブラザース」という曲につながるのだが、このつなげ方、まさに「妙」。ごく自然にいつのまにか、三ツ矢雄二のもう忙しくてどうしようかという感じの疾走感溢れるけど、トホホな歌詞の「フォー・ブラザース」が来るわけだ。そっから、おなじみ「黄金の七人」のテーマが、多分伊集加代が入っとると思う(未確認)がスウィフト・ファイブ・プラス・オール・スターズのせっぱつまったようなスキャット(どう聴いても伊集加代だと思う)によって、聴いているとテンションがどんどん上がってくるわけだ。
で、テンション上がったところで、次が、いきなり、厳かにクラシック。「ベートベン 弦楽四重奏曲第四番ハ短調OP18の第一楽章より」がついたボニー・ジャックス「夕日に祈る」。ボニー・ジャックスのコーラスが入るとクラシックながらも変なノリがついてくる。CMソングっぽいが未確認。
まあ、ここまで、ジャズとクラシックでそれはそれで、ノリノリなのだが、やっぱ、馴染みの音が聞きたいと思ったとこで、ばしっと、オーティス・レディングがオリジナルの「ハ・ハ・ハ」。まあオレはリンド&リンダースのカヴァーで「馴染み」なのだが、ここでは、ザ・ソウル・ギャングというグループでのカヴァー。女性ヴォーカル。
「バットマン」、ピアノのカッコいい「バラバラ」。鈴木邦彦とビート・ポップスメン。ライナー載っていないので詳しいことはわからんが、
次がノリをロックンロールというかロカビリーに持っていて、ほりまさゆき「バマ・ラマ・バマ・ルー」でちょいとプレスリー入ったところで、キャロル風イントロカッコいい「監獄ロック」、ザ・ピーナッツだ。
そっから、またもやフォービートに戻して「イン・ザ・ムード」、ところが、スマイリー小原とスカイライナーズのこのバージョンは掛け声がロカビリーしてて、大騒ぎ。ゴキゲン、である。
次はぐっと落ち着いて、江利チエミの「マリーナ」。最初はしずかにヴォーカルだけで始まって、ドドンパっぽい賑やかな演奏が入る。それもそのはず、演奏は、「見砂直照と東京キューバン・ボーイズ」だ。
スリー・グレイセスの「カレン」と続いて、こっから、先は、オレがクルマの中で永遠リピートして聴く4曲になる。 ピーナッツがスキャットだけで、フランシス・レイの「パリのめぐり逢い」。「男と女」のクロード・ルルーシュ監督の映画音楽で、おそらく、耳タコもんだが、まあ、下手すれば、同一曲歌世界一というのがあれば、このザ・ピーナッツのヤツはその一位か二位に入るだろう。素晴らしい。ピーナッツのこの手のもんにありがちな、民謡臭さが皆無である。
さて、さて。
この次がスゴい。このアルバムで一番である。
中村晃子の「白い恋の炎」だ。
バッハの「トッカータとフーガ ニ短調BWV5650」のパイプオルガンのバラバーバラバーで始めて、北村得夫が作曲編曲したヤツを橋本淳の歌詞で中村晃子がヴォーカルをのせる。また、その歌詞がエエんやなあ。ふられたオンナが何故か恋人たちがいちゃついているクラブに迷い込んで、死にたくなる歌・・・要約してしまうとそうなのだが、「恋は恋なのね、愛にはなれない」とかエエわぁ。
今、調べたところなのだが、1971年に出した「 アタック・シューベルト」というアルバムに入っている曲であるそうである。ホンマ、ザ・ピーナッツみたいに中村晃子のアルバム毎復刻してくれへんかなぁ。
続いて、「夢みるシャンソン人形」。ミッチー・サハラのバージョンである。これもミッチー・サハラのバージョンは初めてだが、日本語部もフランス語も部もたどたどしくなく、しっかり歌っており、またそれはそれで味がある。
最後のシメはやはりこの人です。伊東ゆかりの「 あたしのベビー」(漣健児訳詞東海林修編曲)。
「あたしのベビー」は大好きな曲で伊東ゆかりのこのバージョンはオレは弘田三枝子の次ぎに好きである。
ピアノ線みたいにしなやかにしたたかに歌うようになる前の伊東ゆかりで、儚げな感じさえする。この胸キュンソングの権化みたいな曲にぴったりである。
ライナーとかついてないし、曲の情報もいつの曲か書いていない不親切なアルバムであるが、あらためて、「古いもの」の「新しさ」を感じまくったアルバムであった。みんな知っていると思うが、実はこれから先「新しいもの」はどんどんなんぼでも出るだろうが、古くさい焼き直しなもんばっかなのである。